記事にアフィリエイト広告を含みます

コストパフォーマンスの高い格安SIMを探す - freetelとDMMのどちらを選ぶ?

SIMカード選び
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。予約しているWindowsPhone「MADOSMA」がもうじき手元に届きますが、MADOSMAに入れるSIMカードをどれにするかまだ決めかねています。そこで今回はSIMカード選びということをテーマに書きたいと思います。私が契約している通信回線はソフトバンクのガラケーに入っている通話専用(データ通信契約はしてません)のもの、ワイモバイルの4G/LTE対応モバイルルーター「305ZT」の2つです。あと、自宅に光回線もあります。MADOSMAが届いたら、とりあえずはWi-Fi接続でいろいろ設定できるんですが、新しい電話番号が欲しいというのと、MADOSMAだけで最低限のテータ通信はできるようにしておきたいので、MADOSMA用のSIMカードが必要だと思っています。私がMADOSMAでやりたいことを整理すると

スポンサーリンク

・電話機として使いたい。新しい電話番号が欲しい(MNPではない)
・ただし通話時間はごく短いと思うので、通話料金はあまり重視していない
・基本的にデータ通信はモバイルルーター経由で行う
・とはいいながらMADOSMAだけでも最低限のデータ通信を可能にしたい
・通信品質はあまり重視していないが、どうせならLTE対応が望ましい
・お金がないので、月々の支払額を少なくしたい。
・MADOSMAはDocomo系の通信バンドをサポートしているので、Docomo系MVNOで

となります。Windowsタブレットユーザーはモバイルルーターを使っている人も多いと思うので、MADOSMAの話に限定しなくとも私のニーズに近い人がいるんじゃないかと思います。また、最近増えてきている「SIMスロット付きのタブレット」の購入を検討している人だと、私とはかなり異なるニーズになるかもしれません。きっとデータ通信オンリーで大きな通信量の契約を選ぶんでしょうね。

ひとことで「格安SIM」といっても非常に多くのMVNO(仮想移動体通信事業者のこと。自前で通信インフラを持たず、Docomoなどの大手通信キャリアから回線を借りて、それを消費者に提供している会社)があり、ひとつの記事で全てのMVNOを紹介するのは困難です。なので、この記事では「freetel」と「DMM Mobile」の2社に絞っていきます。この2社にした理由は

・価格が最安値圏である
・1GBや2GBといった小口のプランが用意されている
・料金プランが単純明快

と、いずれも価格コンシャスなものばかりです。他のMVNOはWebサイトだけでは契約内容がよく理解できなかったり、データ通信のプランが最低で3GB以上だったりするので、まずはこの2社から選ぼう、と思いました。

1.料金プラン

DMM Mobileの料金体系

画像出所:DMM mobile


最初にDMMのプランです。価格だけでいうとDMMはMVNO中「最安値」です。価格以外に比較要素がない場合は自動的にDMMと契約する、ということになります。

freetelの料金体系

画像出所:freetel

次にfreetelのプランです。確かに価格で見るとDMMよりは高いですね。これでもMVNOとしては最安値圏にはあると思います。また、私のニーズで言えば、「データ通信1GB+電話」のプランか「データ通信2GB+電話」のプランを選ぶことになりますが、その場合DMMとfreetelの料金差は月額でわずか10円(税抜き)となりますから、「激安大好きウインタブ」でもさすがにあんまり気にしなくていいかな、と思います。

なお、データ通信が5GBとか7GBで契約する場合、これら2社と他のMVNOの価格差は縮小、あるいは逆転されます。通信量7GBプランを持つ会社の中で気になったところをひとつだけ追加して説明すると

ぷららモバイルLTEの料金プラン

画像出所:ぷららモバイルLTE

ぷららモバイルLTEですね。7GBプランは最安値DMMと税抜きで6円しか違いませんし、「ぷらら」ってNTTのグループ会社なので通信品質もよさそうなイメージがあります。また速度は3Mbpsになりますが通信量無制限プランもあります。もし本当に常時3Mbpsが出せるんなら動画視聴もちゃんとできるくらい十分な速度なんですけどね。この手の会社でよく見る「ベストエフォート150Mbps」っていうの、「ベストな時っていつなの?」とツッコミを入れたくなるくらいアテになりませんから。

そうそう、上の表のうち、DMMもfreetelも金額が税抜き表示なのですが、比較するMVNO各社のWebサイトでは金額表示が税抜きだったり税込みだったりして混乱しやすいので注意してくださいね。

2.その他費用や契約期間の縛り

初期費用

初期費用はDMM、freetelとも税抜きで3,000円です。おそらくほぼ全部のMVNOが3,000円なんだと思います。確か3大通信キャリアでも3,000円だったはず。ということで初期費用に関しては比較の要因にはなりません。

解約費用

実はここがめちゃめちゃ要注意ポイントなんです。DMMはデータ通信専用SIMの場合は月単位で解約できますが、データ通信+電話SIMの場合は「利用開始日を含む月の翌月から12ヶ月後の月末日」まで、つまり13カ月が最低契約期間という縛りがあります。この最低期間経過前に解約すると税抜きで9,000円の手数料がかかってしまいます。一方freetelはデータ通信専用SIMでもデータ通信+電話SIMでも解約手数料がかかりません。早期に解約する可能性がある場合はfreetelのほうが安心できますね。

MNP転出費用

MNP(=電話番号を変えずに他の通信キャリアに移転すること)をする場合、どのキャリアでも転出手数料がかかります。DMMの場合は税抜き3,000円となっていて、この金額は業界では標準的なものだと思います。しかしfreetelは解約手数料がかからないかわりにMNP手数料が割高です。

freetelのMNP手数料
これがfreetelのMNP転出手数料です。早期にMNPで転出する場合、かなり高額な手数料になることに注意が必要ですね。というか、MNP前提でなおかつ「お試し」的なノリで契約をするつもりなら、freetelと契約するのはかなりの高リスクになります。

3.通信品質

概してMVNOは通信品質の評価が低めです。特に都心のお昼休み時間帯でかなり通信速度が遅くなる、という指摘があります。格安SIMの通信速度について、いくつか信頼できる調査データがありましたので、転載します。

スポンサーリンク
格安SIM速度テスト

画像出所:MMD研究所

こちらはMMD研究所の調査データです。今回比較対象にしているDMMとfreetelのデータはありませんが、参考にはなります。東京・恵比寿でのテスト結果ということですが、やはり平日のお昼休み時間帯はかなり厳しいですね。下りで1Mbps出ていないということは、「お昼休みは我慢しな」って言われてるようなもんです。

DMMを含むスピードテスト

画像出所:OCTOBA

これはOCTOBAによる速度テストで、DMMのデータが含まれています。転載した表は東京・代々木のお昼12時過ぎのものですが、かなり厳しい結果になっていますね。なお、引用元にはお昼以外の時間帯のテスト結果も掲載されているので、参考にしてください。

freetelの速度テスト

画像出所:週刊アスキー

こちらが週刊アスキーによるfreetelのテスト結果です。東京・飯田橋でテストしたということですが、やはりお昼休み時間帯の速度低下は厳しいものがあります。また、夜のピーク時間帯のテストも行なわれていますが、ここでも結構つらいことになっています。上りのほうはわりと良好ですね。

注意しなくてはいけないのは、これらのテスト結果は異なる地点、異なる日付、異なるテスターによって実施されているということです。なので、コンマ何Mbps速いとか遅いとかの評価はできません。また、都心での測定なので、他の県とか郊外だと当然異なる結果になるだろうことも容易に予想できます。ただ、一般に「MVNOはお昼の時間帯は遅くなる」ということを覚悟してから契約先を選ぶ方がいい、ということは言えると思います。

その他のサービス

freetel 4つの魅力

画像出所:freetel

freetelのサービスで感心できるのが、「N+1 Plan」と言われる短期配送サービスです。ネットで注文した場合、最短で注文日の翌日にSIMが配送されるという、まるでAmazonのようなスピード感は私のようにせっかちな人間にはうれしいサービスですよね。それともうひとつ、私は自分でSIMをセットし、スマホの初期設定はできるのですが、世の中そういう人ばかりではなく、ガラケーを使っていて初めてスマホにするとか、端末操作が大の苦手、という人も多い、いやそういう人のほうが多いと思います。freetelでは格安スマホと格安SIMを同時購入する場合、あらかじめスマホにSIMをセットし、通信テストをしてから送ってくれる、という「あんしんセッティングサービス」というのもやっています。個人的にはこのように万人向けの親切なサービス体制を敷いている会社は大好きです。

freetel いきなり半額

画像出所:freetel

それともうひとつ。freetelは専用アプリを介して「通話料いきなり半額」というのをやってます。これはいわゆるインターネット電話ではなく、電話回線による通話なので、通信品質も落ちません。ただし、肝心のアプリはAndroid用とiPhone用しか用意されておらず、WindowsPhone用がまだなんですよね。freetelはみずからWindowsPhoneを発売することを宣言しているので、近日中にはWindowsPhone用のアプリも出てくるものと思われます。

DMMの特長

画像出所:DMM mobile

次にDMMです。DMMのサービスの中で注目したいのは「バースト機能」です。一般に通信量が契約している容量をオーバーしてしまうと、その月内は通信速度が200kbpsとか128kbpsとかの低速なものになってしまうのですが、DMMではこのように通信量が契約容量の上限を越えてしまっても、バースト機能により「低速状態でもはじめの一定量だけ高速通信で読み込みを行う」ため、Webサイトの読み込みなどを快適に行うことができます。

5.結論

私の結論は「今回はfreetelにしときます」ということです。上に書いたように私が考えているのは「データ通信1GBか2GBの小口サイズで電話も使えるSIMを、激安価格で契約する」ということだったのですが、この条件だとDMMとfreetelにほとんど差はありません。しかし、私は「新しい電話番号を持ちたい(言い換えると、この電話番号にあまり強いこだわりもない)」というニーズもあり、MNPでの転入、転出は考える必要がありませんでした。したがって、契約期間に縛りがないことは大変魅力的で、高額なMNP転出手数料を考慮する必要がないので、freetelの方が自分にあっている、と思いました。

もしMNPを使ってMVNOと契約するのであればDMMにしたと思います。MNPを使って契約するということは、MNPを使って転出することになる可能性が高いためです。また、すごく失礼な書き方になりますが、MVNOというサービス自体、まだ始まったばかりなので、心の底からは信用していない、という気持ちもあります。ごめんなさい、でもこの記事を読んでいる多くの方は、現状MVNO事業者がすごいスピードで増加していて、いずれ淘汰されるところも出てくるのでは?という認識を持っているんじゃないでしょうか。そういう意味ではこれから新規に契約するMVNOを1年後、2年後も継続して使うことになるのかどうか、若干懐疑的な気持ちも持っておく必要はあるでしょうね。

スポンサーリンク

コメント

  1. 匿名 より:

    使用されたのはMADOSMA Q501ですか。freetelでなにか不具合はありませんでしたか。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。もう1年以上使ってますがFreetelだから、というトラブルはありません。

      • 匿名 より:

        返信ありがとうございます。MADOSMA Q501の購入・freetelでの契約を考えているのですが、端末動作確認済みの一覧に載っていなかったので心配でした。記事が大変参考になりました。