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あれ?思ったより早くモバイルバッテリーの容量を使い切った…。モバイルバッテリーは「定格容量」を確認しよう!

モバイルバッテリーでPCを充電
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。私、高齢の両親が北海道に住んでいる関係で、ここ数年は北海道に帰省する機会が増えています。2024年は4月、9月、10月と3回も帰省しました。4月は飛行機(ジャットスター)で、9月と10月は北海道新幹線を使って移動したのですが、ドア・ツー・ドアだと「ほぼ終日」かかります。新幹線の場合だと午前9時に家を出て北海道の両親宅に着くのが午後5時半くらいなんですよね。

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直近の帰省は「観光」ではなく「用事があるから帰る」のであって、のんびりと移動を楽しむ、という感じではなく、できれば移動中も仕事をしたい、というかする必要があるので、ノートパソコンとスマホ、そしてモバイルバッテリーは「お供として必須のアイテム」です。

今回は10月3日~6日までの3泊4日の帰省で、モバイルバッテリーについて感じたことを書きたいと思います。

1.持参したデバイス

Lenovo ThinkPad X13 Gen 4
まず、これがないと仕事にならないのがノートパソコン。昨年購入したLenovo ThinkPad X13 Gen 4です。システムスペックや使用感については実機レビュー記事を見ていただくとして、当然ながらウインタブの記事執筆にはなんの不満もなく使え、バッテリーも「ざっくり5時間」は持ちます。

実機レビュー記事はこちら
Lenovo ThinkPad X13 Gen 4 レビュー - 13.3インチのThinkPad定番モバイルノート、「使いにくいわけねえだろ!」という製品です

Google Pixel 8
帰省とか旅行とかに関係なく、さすがにスマホは常に持ち歩きますよね。私が使っているのはGoogle Pixel 8で、今回の帰省ではテザリング端末としても使用しました。

UGREEN Nexode モバイルバッテリー
そしてモバイルバッテリー。少し前にUGREENからレビュー用に提供していただいた3機種のうち、もっとも容量の大きい25,000 mAhタイプを持参しました。

実機レビュー記事はこちら
UGREEN Nexode モバイルバッテリー レビュー - PCを含む複数デバイスを同時に急速充電でき、スマートディスプレイで残量と出力を確認できる大容量・大出力モバイルバッテリー

2.利用環境

詳しい説明は省きますが、今回の帰省で「厳しかった」点として、「自分の宿泊場所に電気が通っていない」というのがありました。両親宅にはもちろん電気が通っているのですが、事情があって両親宅には泊まれず、別な場所(両親の旧宅)に泊まらざるを得なかったんですね。その旧宅は水道は通っているので飲料水とか手洗い、トイレは使えましたが、電気が通っていないのでホームセンターで電池式ランタンを2つほど購入してしのぎました。なので、夜に仕事をしたり動画を観たりゲームをしたりする際もモバイルバッテリー頼みでした(日中、所用をこなしている間に両親にモバイルバッテリーの充電を頼んでおき、夜にそれを使う、という感じです)。

3.大容量モバイルバッテリーでできたこと

帰省中、「25,000 mAhのモバイルバッテリー(満充電)でできるのはバッテリー残量がほぼゼロになったThinkPad X13 Gen 4を一回満充電にできるくらい。ThinkPadとPixel 8の両方を満充電することはできない」と感じました。

しかし、25,000 mAhもあればノートPCなら2回くらい満充電できるのでは?などと勝手に思い込んでいたので、この結果はちょっと意外でした。なので、少し検証してみようと思います。

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それぞれのデバイスのバッテリー容量

・ThinkPad X13 Gen 4
ThinkPad X13 Gen 4の標準のバッテリー容量は41Whですが、オプションで54.7Whのものも選べます。私が使用している製品のバッテリー容量は54Whで、便宜的に他のデバイスに合わせて電圧を3.7Vとして換算すると約14,800 mAhとなります。
・Pixel 8
Pixel 8のバッテリー容量は4,575 mAhです。
・UGREEN Nexode モバイルバッテリー
上でご説明した通り、今回持参したUGREEN Nexodeモバイルバッテリーの容量は25,000 mAhです。

容量と定格容量

上でご説明した3つのデバイスのバッテリー容量から机上で計算すると

・25,000 mAhあればThinkPad X13(14,800 mAh)を約1.7回満充電にできる
・25,000 mAhあればThinkPad X13(14,800 mAh)とPixel 8(4,575 mAh)をそれぞれ1回満充電にしても、まだ5,000 mAh以上の容量が余る

ということになります。…ただ、この計算は「間違っている」んですよね。むしろ、上に書いた「私の体感(25,000 mAhのモバイルバッテリー(満充電)でできるのはバッテリー残量がほぼゼロになったThinkPad X13 Gen 4を一回満充電にできるくらい。ThinkPadとPixel 8の両方を満充電することはできない)」のほうが「正しい」んです。

UGREEN Nexode モバイルバッテリーの「容量」は25,000 mAhですが、それとは別に「定格容量」というのも開示されていまして、こちらは14,000 mAhしかありません。このモバイルバッテリーが「貯めることができる電力(容量)」は25,000 mAh、実際には充電時のロスが発生するので「他のデバイスに供給できる電力(定格容量)」は14,000 mAhです。ソフトバンクの説明によれば「容量の約6割が定格容量」とされているので、UGREEN Nexodeシリーズが異常というわけではありません。むしろ定格容量をキチンと開示しているだけ立派でしょう。私の認識ではPSEマークなどと一緒に定格容量を表示する義務があるはずですが、販売サイトの製品ページには定格容量が記載されていないものが多いです。

なので、私が感じた、UGREEN Nexode 25,000mAhモバイルバッテリーはThinkPad X13 Gen 4(14,800 mAh)を1回満充電しておしまい(容量切れになる)、というのは「しごく当然」ということです。

4.まとめ - モバイルバッテリーをPCに使う際の注意事項

私は「電気関係の計算」についてはからっきしなので、つい数年前までは「25,000 mAhのモバイルバッテリーはフル容量を他のデバイスの充電に使える。一割くらいロスがあるかな」くらいに思っていましたし、今だに25,000 mAhあればノートPCは2回くらいフル充電できるよね、と潜在的に考えていました。

しかし、実際そうではなく、「容量20,000 mAhとか25,000 mAhあってもノートPCを1回フル充電できる程度」でしかありません。また、今どきのノートPCは15Wとか20Wといった小さな電力でも充電できるものが増えていますが、それでも45Wとか65Wで充電するのが本来の姿なので、一般的なスマホ用のモバイルバッテリーだと電力が小さくてうまく充電できないケースも多いと思います。

「容量」と「供給電力の大きさ」の観点から、やはり「ノートPC用のモバイルバッテリー」を用意する意義は大きいです。それともう一つ、最近の大容量モバイルバッテリーであればあまり心配はいらないと思いますけど、「モバイルバッテリー自体に急速充電できる」というのも重要かと思います。容量25,000 mAhのモバイルバッテリーを15Wで充電するとかだと気が遠くなりますからね…。

執筆者:ウインタブ
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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