こんにちは、かのあゆです。Appleがデジタルオーディオプレーヤー「iPod touch」の第7世代目となるモデルを正式に発表しました。かつては大ヒットを飛ばしたiPodシリーズですが、デジタルオーディオプレーヤー機能も搭載したiPhoneが登場したことに伴い、モデル整理され現在は「iPod touch」のみが展開中です。
現行モデルが登場したのは2016年のことで、長らくモデルチェンジを行ってこなかったため生産終了も噂されていましたが、待望の新型の登場となりました。
1.スペック
搭載OSはiPhoneやiPadと同じくiOSで、初期搭載バージョンはiOS 12ですが、6月の発表イベント「WWDC」で発表される次期バージョン「iOS 13」へのアップグレードも可能です。
iPod touchに限らずiOS搭載端末はAndroid以上にOSのアップデートサイクルが長いので、長期間愛用していけそうです。CPUは2016年に登場したiPhone 7と同じApple A10 Fusionを搭載しています。
2016年に登場した現行iPod touchではiPhone 6/6Plusと同じApple A8を搭載していたため、スペック的には大幅に向上しています。
また、CPUがアップデートされたことにより、AppleのAR技術である「ARKit」に対応したアプリも実行できるようになりました。
現在のiPhone XR/XS/XS Plusでは2世代後のCPUであるApple A12 Bionicを搭載していますが、A10 FusionでもAntutuのスコアは190,000点台とQualcomm Snapdragon 835と同等の性能となっているため、iOS版PUBGやフォートナイト、Asphalt 9などといった重量級ゲームも十分快適にプレイ可能です。
内蔵ストレージは32/128/256GBのモデルが用意されます。現行iPod touchに設定されていた16GBモデルはもはや最低限のアプリを入れることすら困難になっていることもあって廃止され、64GBモデルと入れ替わりで新たに最大容量となる256GBのモデルが追加されています。
ディスプレイは4.0インチで解像度は1,136 x 640となっており、このスペックは2013年に発売されたiPhone 5や第5世代iPod touchからそのまま継承されています。
カメラはイン1.2MP、アウト8MPで、現行iPod touchから据え置きです。
公式サイトでもカメラに関しては特に推しているというわけではないのか、機能解説なども省かれており、第6世代でもそれなりにきれいな写真を撮影することが可能でしたが、あくまで「デジタルオーディオプレイヤーについているカメラ」ということでスマートフォンであるiPhoneと同等クラスのスペックと考えないほうがいいでしょう。
Appleは必要最低限のハードウェアスペックだけ公開しているのでバッテリー容量は公開されていませんが、稼働時間は音楽再生時最大40時間、ビデオ再生時最大8時間となっています。
iPhoneとは異なり、あくまでデジタルオーディオプレイヤー兼ゲーム機という扱いの製品のため、おサイフケータイ機能やApple純正スマートウォッチであるApple Watchとの連携機能、指紋認証のTouch IDなどは搭載されていません。
2.デザイン
大幅にスペックアップを果たしたiPod touchですが、デザイン面では前面・背面ともに第6世代から全く変更されていません。
スマートフォンであるiPhoneでは2017年に発売された「iPhone X」からノッチデザインを採用していますが、iPod touchに関しては2013年に発売したiPhone 5や第5世代iPod touchから採用されている昔ながらのデザインを継承しています。
せっかくモデルチェンジするのであればせめてディスプレイは大画面化してほしかったとは思いますが、ポケットにすっぽり入るサイズ感はそのままなので、これはこれでいいかなと個人的には思っています。
またデザイン変更が行われなかったため第5世代・第6世代用iPod touchのケースやガラスフィルムも使いまわせるものかと思われます(ただし、第5世代モデル用ケースではすでに廃止されている専用ストラップ“iPod touch Loop”用の穴が目立ってしまいますが…)。
カラーは「スペースグレー」「ゴールド」「シルバー」「ピンク」「ブルー」「プロダクト・レッド」の6色展開で、このうちApple Store専売となるプロダクト・レッドでは売上金の一部がHIVの感染を防ぐためのカウンセリングや検査、医薬品などに使われます。
3.まとめ
第7世代iPod touchは6月上旬より家電量販店、Amazon.co.jp、Apple Storeなどで取り扱い開始となる予定で、販売価格は32GBモデルが21,800円(税抜)、128GBモデルが32,800円(税抜)、256GBモデルが43,800円(税抜)です。
iPodシリーズはすでに昔ながらのハードディスク搭載モデルであるClassicだけでなく、小型軽量なnanoや最も安価に購入できたエントリーモデルのShuffleもモデル廃止となっています。
Apple、iPod ShuffleとiPod nanoの販売を終了 ー iPodシリーズはiOSを搭載したtouchのみに(かのあゆ)
デザインの変更がなかった点は残念ですが、中身に関してはARに対応し、現在でもパワフルな性能を持つApple A10 Fusionを搭載し、32GBモデルであれば2万円前半で購入できるのはかなり魅力的なのではないでしょうか。
iPod touchはデジタルオーディオプレイヤーというよりもiOSを搭載したゲーム機という位置づけに代わりつつあり、今秋にはAppleが定額ゲーム配信サービス「Apple Arcade」のサービスを開始することもあり、iOS搭載端末としては一番安価に設定されていますので、携帯ゲーム機としても非常に魅力的な存在かもしれません。
4.関連リンク
iPod touch : Apple
コメント
iOS用のアプリの実機テスト用の端末として安価で入手出来るという点で、アプリ開発のハードルが一段と下がりそうで良さそうだなと感じました。
そういう用途なら5Sか6がいいよ
64GBクラスなら5K-10Kで中古で買えるし
ipodは向いてないです