「折りたたみ式でコンパクトなキーボードの会社」というイメージがある周辺機器メーカー「iClever」がメカニカルキーボードを発売しました。iCleverは2021年にテンキーレスのメカニカルキーボード「G01」を発売しており、今回ご紹介する「G02」はG01にテンキーを追加したモデルです。テンキー以外の基本的な製品仕様はG01とG02でほぼ共通なのですが、G01の紹介記事を掲載したのが2021年7月28日なので、読者はもちろん、私自身G01についての記憶が定かではありません。なので、改めて製品概要をご説明します。
まずはスペック表です。この表には肝心なことが漏れていますが、「日本語配列」です。有線接続タイプですし、サイズ感ももはやモバイル用とは言い難く、自宅や事務所などで据え置いて使うキーボードと言えます。
キースイッチは「赤軸」です。ただし、Cherry MXとかGateronといったブランドものではなさそうで、iCleverのオリジナル軸と思われます。「赤軸」の特性は「Cherry MXの赤軸」を模したものと言え、「クリック感はさほどなく、タイピング中のカタカタ音も控えめ(Amazon製品ページから引用)」とのことです。
私も赤軸のメカニカルキーボードを数年愛用していましたが、確かにメカニカルキーボードとしてはタイピング音は控えめですし、クリック感もないので、「割と普通」の打鍵感です。なので、メカニカル初心者の人にも比較的とっつきやすい軸色だと思います。
ただし…、タイピング音が控えめ、と言っても、それは「メカニカルキーボードの中では」という意味で、一般的なメンブレン方式とかパンタグラフ方式のキーボードよりも騒々しいです。なので、静かなオフィスなどで使う場合は周囲に気を使うことになると思います。この点はご注意ください。
Cherry MXスイッチの解説となりますが、軸色の特性についてはこちらをご参照下さい。
Cherry MXスイッチとは?:ダイヤテック(FILCO)
キー配列です。ご覧の通り日本語配列で、ノートPC用のキーボードのように配列に不自然なところはありません。まあ、このサイズですからねー。また、カラフルなバックライトが搭載されていますが、この製品の価格から見てバックライト色の変更はできないと思われます(この点はウインタブの推測です)。
底面にはオーソドックスにスタンド(脚)がついており、角度調整もできます。
設定アプリも用意されており、マクロ機能も使えます。ゲーマーはもちろん、定型的なキー操作をマクロにできますので、ビジネスマンにもうれしい機能だと思います。
iClever 赤軸メカニカルキーボード G02はAmazonで販売中で、通常価格は5,990円ですが、3月18日までは15%OFFの5,091円で購入できます(製品ページの「プロモーション情報」をご確認下さい)。この価格はメカニカルキーボードとして最安値とまでは言えません(Amazonでも中国メーカーの低価格品が購入できます)が、iCleverという「名の通ったメーカー品」としては非常にお買い得だと思います。
テレワーク用にデスクトップPCやミニPCを購入され「キーボードがイマイチなんだよなあ」と思っている人もいるかもしれませんが、メカニカルキーボードはどうしても打鍵音が大きくなってしまうものの、打鍵感は非常に気持ちのいいものですから、この機会に試されるのもいいかと思います。