HUAWEIがスマートウォッチのニューモデル「HUAWEI WATCH GT3 SE」を発表しました。独自OS「Harmony OS」を搭載する高性能スマートウォッチで、ストアから様々なアプリを追加することも可能です。高性能でありながら非常に軽く、3万円未満で購入できる製品になっています。
1.HUAWEI WATCH GT3 SE 概要
HUAWEI WATCH GT3 SEはOSにHarmony OSを搭載するスマートウォッチです。独自OSのHarmony OSはスマートフォンやタブレットのほか、スマートウォッチ/バンドやIoT製品にも採用されており、Huawei Bandシリーズに採用されているリアルタイムOSでもこの名称が使われているのでややこしいのですが、HUAWEI WATCH GT3 SEで採用されているものは上位モデルのHUAWEI WATCH 3等と同じく「Huawei App Gallery」から様々なアプリを追加できるようになっています。ただし、iOS環境ではアプリの追加機能は残念ながら利用できません。
CPU、RAM、ストレージの仕様は公開されておらず、母艦となるスマートフォンから音楽を転送出来るのかどうかは不明です(母艦スマートフォンで再生している音楽のコントロールは可能です)。
対応するスマートフォンはAndroid 6.0以降とiOS 9.0以降となっており、近年販売されている端末であれば基本的に問題なく利用できると考えてよさそうです。ただしiOS環境では前述したストアからのアプリ追加が行えないほか、一部利用できない機能が存在するので注意が必要です。
スマートウォッチの「顔」とも言えるウォッチフェイスは数千種類以上から選択できるほか、自分の服装をアップロードするとその服装に合ったウォッチフェイスを自動的に作成してくれる「スタイルウォッチフェイス」や手首が動くたびにポートレート写真と背景が動き、立体感を演出する「ポートレートウォッチフェイス」が利用可能です。
HUAWEIのスマートウォッチは充実した健康管理機能が魅力の一つとなっていますが、HUAWEI WATCH GT3 SEでも血中酸素濃度、心拍数のリアルタイム測定機能や「Huawei TruSleep 3.0」による睡眠記録機能を利用可能です。Huawei TruSleep自体はより低価格なHUAWEI BAND 7でも利用可能ですが、HUAWEI WATCH GT3 SEではいびき、寝言のモニタリングにも対応しています。
運動記録はランニングやウォーキング、サイクリングと行った基本的なものからヨガといったマニアックなものを含め100種類以上を記録可能です。GPSを内蔵しているため、スマートウォッチを持ち歩かなくても正確なルート情報の記録が可能です。
バッテリー稼働時間は使用状況によって変わってきますが、メーカーの発表では通常利用で最大14日間、ヘビーユースで最大7日間稼働できるとしています。Apple WatchやGalaxy Watchといった高性能スマートウォッチは稼働時間が実質1~2日という機種も多いので、これだけ高性能でありながらバッテリーが長く持つのは「毎日使う時計」であることを考えると安心できます。
筐体はスポーツウォッチタイプのデザインを採用しています。見た目はカシオのG-SHOCK等に近くなっており、いい意味でスマートウォッチらしくないのでスーツと併せても違和感なく使えると思います。筐体色はグラファイトブラックとワイルドネスグリーンの2色が用意されています。
付属するストラップはTPU製ですが、普通の腕時計のバンドを装着することも可能なので、気分によって入れ替えることも可能です。レザーバンドと組み合わせると高級感がぐっと増して良いかもしれません。
なお、この製品は「軽い」です。上位モデルのHUAWEI WATCH GT 3が42.6 g、HUAWEI WATCH GT 3 Proが54 g(ともに46 mmサイズの重量)であるのに対し、HUAWEI WATCH GT 3 SEは35.6 gしかありません。長時間腕に装着するものなので、この差は使用感に少なからず影響すると思います。
2.HUAWEI WATCH GT3 SE 価格など
HUAWEI WATCH GT3 SEはHUAWEI公式ストア、家電量販店等で11月18日より発売開始となり、価格は27,270円(税込)ですが、HUAWEI公式サイトでは11月15日から11月22日まで予約キャンペーンを開催しており、あらかじめ手付金500円を支払う必要がありますが2,500円OFFとなり24,780円(税込、支払総額)で購入可能です。また、Amazonでも予約販売中で、価格は24,800円(税込)です。
位置づけとしてはHUAWEI WATCH GT3シリーズのエントリーモデルとなりますが、アプリ追加に対応したHarmony OSやGPSを搭載しながら3万円未満で購入でき、かなりお買い得に感じられます。安価なモデルとはいえ高級感のあるデザインを採用するなど一切妥協されていないのもHUAWEIらしいといえます。
基本的な機能はより安価に購入できるHUAWEI BAND 7、HUAWEI WATCH FIT 2でも利用できますが、普段利用できる腕時計としても違和感なく使っていける高性能スマートウォッチを探しているのであればおすすめです。
3.関連リンク
HUAWEI WATCH GT3 SE:Huawei
HUAWEI WATCH GT 3 SE:Amazon