PFUの高性能コンパクトキーボード「Happy Hacking Keyboard(HHKB)シリーズ」にニューモデル「HHKB Professional Classic Type-S」が登場しました。HHKBはもともと「プログラマーが生涯使える理想的なキーボード」を目指して開発され、プログラマーやエンジニアを中心に高い人気を誇る高級キーボードです。
項目 | 仕様 |
---|---|
インターフェース | USB Type-C ※Type-C – Type-C ケーブル付属 |
カスタマイズ機能 | DIPスイッチ、キーマップ変更機能 ※専用ソフトウェア (無償)あり |
キー仕様 | ・静電容量無接点方式 ・押下圧45g ・3.8mmストローク ・シリンドリカルステップスカルプチャ ・キーピッチ19.05mm |
キー数 | 60 (英語) / 69(日本語) |
サイズ | W 294×D 110×H 40 mm ※高さはキートップ上面まで |
重量 | 540g (ケーブル含まず) |
互換性 | Windows、macOS |
これがスペック表です。HHKBはUSB有線接続とBluetooth接続の両方に対応するモデルが多いですが、Classicモデルに関しては有線接続のみです。
PFUのプレスリリースにこのような記載がありました。
近年のリモートワークの浸透により、卓上ディスプレイや外付けキーボードとノートPCを接続して使用する方が増加しました。また、ディスプレイの多機能化によりキーボードのような周辺機をディスプレイに接続し、ノートPCからはUSB Type-Cケーブル1本でディスプレイをハブとして接続するスタイルが広がっています。HHKBユーザーでも無線接続が出来るモデルにも関わらず、あえて有線接続で使用している方も3割いることが分かっています。
私はこのような使い方を全く認識していませんでしたが、複数のPC を切り替えながら作業するエンジニアやプログラマーだと、この使い方が便利なんでしょうね。Bluetoothのマルチペアリング機能を使ったデバイス切り替えよりも確実で手っ取り早いのかもしれません。
キースイッチは静電容量無接点方式で、東プレのREALFORCEシリーズと同じ方式です。また「Type-S」は以下の特徴があります。
・タイピングの安定性
キー駆動部のかみ合わせをよりタイトにすることにより、キー押下時のブレを極限まで抑え打ち損じを低減。
・タイピングの軽快さ
押下圧(45g)とキーストローク(3.8mm)のバランスを最適化し、しなやかで心地よいキータッチはそのままに、より軽快なタイピングが可能。
・静粛性
キー内部に緩衝材を取り入れることで打鍵音を30%低減(当社規定の測定方法による)
「安定性」と「軽快さ」はもともとHHKBが高く評価されている理由だと思いますが、「静粛性」についてはカフェやコワーキングスペースなどで作業をする場合には歓迎できる特徴と言えるでしょう。
HHKB Professional Classic Type-Sは日本語配列と英語配列があり、それぞれに墨・白・雪の3色が用意されるので、全6モデルから選べます。
筐体色「白」の日本語配列と英語配列です。5列構成でキー数はミニマム。私はエンジニア・プログラマーではないので、方向キーがFnキーと同時押しとなる英語配列のほうはまともに使えないと思います。この配列をみて「自分がよく使うキーが見当たらない!(実際は複数キーの同時押しで対応できます)」という人もいると思いますが…
Professional Classic Type-Sは専用ソフトウェアでキーマッピングを変更できますので、ひと手間かければ他のキーボードよりも使いやすくなる…と思います。
HHKB Professional Classic Type-SはPFUダイレクト、Amazon、楽天などで販売中で、10月22日現在の価格は31,900円です (6モデルすべて同価格)。キーボードに3万円、というのは決して小さい出費ではありませんが、「ゲオあれこれレンタル」で14泊15日(4,490円)や月額レンタル (最低3ヶ月、月額3,490円)も可能なので、購入前に使用感を試すこともできます (レンタル利用者がHHKBを購入する場合、14泊15日のレンタル料金が割り引かれ、実質レンタル料金が無料となります。詳しくはこちらをご覧ください)。
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