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EMEET Piko+ レビュー - 丸くてかわいいWebカメラ、しかし画質は「4K + AIアシスト」の本格派!

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EMEET Pico+ レビューEMEETのWeカメラ「Poko+」のレビューです。このあとご説明しますが、2つのカメラがつき、かなり個性的でコンパクト、可愛らしいデザインの製品です。しかし、ただ可愛らしいだけではなく、「超高精細4K + AIアシスト」を搭載する、非常に高性能なWebカメラです。

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なお、このレビューはEMEETより機材のサンプル提供を受けて実施しています。

ここがおすすめ
・超高精細4K + AIアシストによる高い画質
・ソニーセンサー搭載
・三脚に取り付け可
・丸くて親しみのあるデザイン
・パンダ(あるいはくまモン)のレンズカバーが可愛い!
ここはイマイチ
・汎用の動画撮影用カメラとしては被写体を選ぶ
・Webカメラとしてはやや高価
販売サイトはこちら
EMEET Piko/Piko+:EMEET公式サイト
EMEET Piko/Piko+:Amazon
EMEET Piko/Piko+:楽天

1.概要

スペック表

  EMEET Piko+
ビデオ解像度 4K@30fps / 1080@60fps
センサー Sony 1/2.55” センサー
ズーム/視野角 ズーム:1.5倍デジタルズーム
視野角(D):73°
フォーカス フォーカス方式:AIベースのフォーカス
フォーカス距離:10cm ~ ∞
HDR:非対応
ビデオコーデック YUY2 / MJPEG
マイク 内蔵オーディオ:3マイクアナログシリコンマイク
マイク周波数応答:100Hz~10KHz
マイク技術:VoiceCore
最適な集音範囲:8フィート
互換性 Windows 10、11以降、Mac OS 10.14以降
入出力 USB Type-C
サイズ マウントなし:56 x 43 x 22mm
重量 マウントなし:40g ±5g

コメント

国内ではレビュー機「Piko+」と下位モデルの「Piko」が販売中、基本的な機能は両者同じですが、Piko+がソニー製のイメージセンサーを採用している(Pikoはソニー製センサーではありません)という点が異なります。また、カメラだけでなく、3つのマイクもまたAIによる音声最適化が可能、マルチカメラスイッチング(Piko/Piko+が複数台必要になります。このレビューではマルチカメラ環境のテストはしていません)にも対応しています。

2.外観

EMEET Pico+ 外箱外箱です。特筆するようなものではありませんが、デザインは軽快。

Piko+は3つのカラーバリエーションがあります(レビュー機の色はブラックでした)。

EMEET Pico+ 同梱物同梱物です。ペーパー類はクイックスタートガイドと安全のしおりが入っていました。クイックスタートガイドは設置方法とアプリ「EMEET STUDIO」のURLのみが書かれた最低限のものですが、Piko+はアプリで各種設定をします(逆に言うとアプリがないと細かい設定ができない)ので、これで十分かと思います。

画像左端に本体、その横のパンダはレンズカバー(プライバシーカバー)です。パンダの横にはPCモニターに取り付けるためのスタンドがあり、画像左下にはUSBケーブルがあります。なお、レビュー機に付属していたのは「パンダ」でしたが、市販品は「くまモン」になるようです(Amazonと楽天で販売されているもの)。

EMEET Pico+ USBUSBケーブルは両端がUSB Type-Cで、このようなUSB Type-C – USB Type-Aのアダプターもついていました。Piko+のUSBポートはType-Cなので、PCとはType-AポートでもType-Cポートでも接続できます。

EMEET Pico+ カバーPiko+にレンズカバーを取り付けてみました。ラバー(ゴム)製でマグネットでくっつけるタイプ、磁力はちょっと弱めですが必要十分、という感じ。好き嫌いはあると思いますけど、個人的には可愛らしくて好きです。あと、しつこいですが、Amazonと楽天で販売されている製品の場合は「パンダ」ではなく「くまモン」です。

EMEET Pico+ 背面本体背面にUSB Type-Cポート。下部にはスタンドに取り付けるためのネジ穴があります。このネジ穴は「1/4-20UNC」規格なので、おそらくほとんどの三脚に取り付けられると思います(私の手持ちの三脚には取り付け可能でした)。

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EMEET Pico+ スタンド取り付けスタンドを取り付けてみました。このスタンドは金属製でかなり頑丈なものです。それと、わかりにくいと思いますが、本体上部に3つ穴が空いていて、これが「マイク」です。

EMEET Pico+ スタンド取り付けスタンドはもちろん可動式です。PCモニターに問題なく取り付けできます。というか、Webカメラのスタンド(モニター取り付け用器具)としてはごくオーソドックスな形状です。

EMEET Pico+ モニター取り付けPCモニターに取り付けてみました。モニターのサイズは27インチの湾曲タイプです。なんか、小鳥が留まっているみたいですよね。

EMEET Pico+ モニター取り付け(カバー)カバーを取り付けたところ。なかなかユーモラスで、殺伐としたPC作業中の癒やしになるかな、と思います。プライバシーカバーの有効活用の好事例だと思います。

EMEET Pico+ 三脚に取り付けこのレビューでは動画も撮影しましたが、その際には三脚に取り付けました。ライブ配信などをされる人にはありがたい機能ですよね。

3.アプリ

EMEET Pico+ 設定アプリ EMEET STUDIO

(画像に一部ぼかしを入れています)クリックで拡大します

EMEET Piko+の各種設定はアプリ「EMEET STUDIO」で行います。先に結論を書くと「非常に多機能で出来が良い」です。ウインタブでは最近Copilot+ PCをはじめとするAI PCの実機レビューをしていますが、これらのPCの中にカメラの詳細設定ができる製品があります。また、Copilot+ PCの場合はWindowsの標準機能「Windowsスタジオエフェクト」が使えます。

個人的にPCメーカーのカメラ・マイク(設定)アプリで最も優秀なのはHPの「Poly Camera Pro」(該当のPCレビュー1, レビュー2)だと思っていますが、EMEET STUDIOはそれに劣らない出来だと思います。

EMEET Pico+ 設定アプリEMEET STUDIO

クリックで拡大します

Windowsスタジオエフェクトにある「アイコンタクト補正」とかPoly Camera Proにある「カスタムできる動画フレーム」のような機能はなく、画質に特化した感じのアプリですが、もともとのカメラ画質が高い上に細かい調整ができるのが素晴らしいです。

一方で背景画像とかアバターといったエフェクト機能はない(レトロ調など、色味のエフェクトはあります)ので、ZoomやTeamsにある機能を使うことになります。

4.使用感(動画撮影)

画質や音質のチェックを目的に動画を撮影してみました。撮影に使用した機材はノートPC(Lenovo ThinkPad X13 Gen 4)と三脚です。

若干映像が乱れてしまった箇所がありますが、画質は悪くないと思います。映像中にオートフォーカスの品質も確認しましたが、厳しく言えばワンテンポ遅れる感じではあるものの、実用上は十分と感じました。

ただし、明暗差には弱く、PCモニターやスマホ(特にスマホ)の画面を撮影すると白飛びが激しくなってしまいます。EMEET STUDIOで明るさやホワイトバランスを細かく調整しましたが十分な改善は見られませんでした。 Piko+はWebコミュニケーション(ビデオ会議)用に最適化された製品なので、「背景が適度に暗く、被写体が人物中心、明るさの変化が少ない」という環境だとキレイに撮影できますが、「自発光する液晶ディスプレイ」の撮影には向いていないですね。

これは、本来の用途からズレた使い方でもあり、だからダメ、ということは言えません。しかし、これだとウインタブのガジェットレビュー動画には使えないです。

あと、上の動画にはないんですが、私の自撮りを撮影したところ、満足度が高い撮影品質でした。なので、YouTube動画でも「自撮りでトークする」ようなものであれば十分使えると思います。それとマイクです。この動画の撮影中、家族が歓談していて、それなりに声が聞こえていましたが、動画ではそれらの声がしっかりカットされていましたので、ノイズキャンセリング機能も良好、と評価します。

5.まとめ

EMEET Piko/Piko+はEMEET公式サイトとAmazon、楽天で販売中で、EMEET公式サイトの通常価格はPikoが11,999円、Piko+が15,199円ですが、セール価格になっていることも多く、実際にはもう少し安く購入できると思います。

最も大切な「画質」に関しては、Webコミュニケーション用という前提であれば高く評価できます。画質について不満を感じる人は少ないでしょう。また、設定アプリ「EMEET STUDIO」の機能もよく、明るさやコントラスト、ベーシックなエフェクトなどがしっかり使えました。ただし、Windowsスタジオエフェクトにある「アイコンタクト補正(Copilot+ PCの数少ない目玉AI機能)」や一部のPCメーカーのアプリに搭載されているフレーム(額縁・縁取り)機能はなく、背景のカスタマイズもできませんので、ZoomなどのWebコミュニケーションツールの機能と併用することになると思います。

非常に高品質ゆえに「YouTube動画もこれで作れるのでは?」と少し期待してしまいましたが、その場合は「人物が主役の動画」にしないとちょっと厳しいかな、と感じました。

それと「デザイン」です。丸くて可愛らしいデザインとパンダのレンズカバーは殺伐とした(私の場合です…)PC作業に癒やしを与えてくれましたw

6.関連リンク

EMEET Piko/Piko+:EMEET公式サイト
EMEET Piko/Piko+:Amazon
EMEET Piko/Piko+:楽天

執筆者:ウインタブ 2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。

 

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