Blitzwolf BW-SDB0 レビュー － SDカードからのダイレクト再生にも対応したBluetoothスピーカー（実機レビュー：壁）

こんにちは、壁です。今回はオーディオ機器の実機レビューです。なかなか多機能なBluetoothスピーカーですよ。Blitzwolfは自撮り棒やワイヤレス充電器といったアクセサリー類で知られています。もちろん、ワイヤレスイヤホンなどオーディオ関連も手がけていまして、その中で今回は「BW-SDB0」というスピーカーを試してみます。なお、本機は中国の通販サイト「Banggod」に提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

1.開梱して中身や外観をチェック

外箱です。これにクッション材をぐるぐる巻きにした状態で配送されました。四隅が少し凹んでいたものの、本体はしっかり保護されていました。

同梱物です。本体の他に付属品はマニュアルとUSBケーブルの3点。

マニュアルは日本語の解説つき。最近の中華オーディオは日本語にも対応した説明書をつけてくれるところが多いですよね。助かります。

背面にはメインスイッチ、USBポート、micro-SDカードスロット、AUX端子が配置されます。microUSBは充電用で、普通のUSBポートはUSBメモリ接続に使います。バッテリーの駆動時間は3時間、充電時間は2.5時間となっています。

手持ちのBTスピーカー、ソニー SRS-X33と大きさ比べ。Blitzwolf BW-SDB0はほぼ倍の長さとなります。正面に操作ボタンが配されており、Mのモードキーで各モードに切り替えます。筐体は樹脂製でマットブラック塗装が施されています。正面のメッシュは金属製です。

では、聞いてみましょう。

2.実際に聞いてみる

電源を入れるとブート音が鳴るのですが、結構音量がデカい。モードキーを操作してAUXモードにしますが、ナビゲーションボイスも音量がデカい…。ここは改善して欲しいところです。

今回は本機にONKYO Granbeat DP-CMX1をラインアウトモードで接続。AUX端子に接続するときに便利なモードですが、これもGranbeat特有です。スピーカーは出力5Wのものが左右端に配置。不足する低域を左右真ん中よりに配置されたパッシブラジエーターで補強する仕組み。

これはBanggoodの製品ページにあった分解図です。ここの「Diaphragm（ダイヤフラム）」というのがパッシブラジエターですね。

カタログ上は10Wとなっていますが、5Wのスピーカーが左右それぞれで合計10W。この出力を持つスピーカーだとJBL Pebblesがそうですね。PC用デスクトップスピーカーだと安いもので大体2Wあたりが相場なので、それよりも駆動力はあると思っていいですね。

長さがある分ステレオ感が出ているのは好印象。SRS-X33だとこの辺りが希薄で不満はありました。低域は沈み込むような感じではなく、締まった印象。となると、ゲームには不向きだと思います。大橋祐子トリオの『Dark Eyes』の音源ではベースギターの軋み音までよく再現出来ているし、スピーカーの馬力を考えると頑張っている方。

一方で、音の情報量が多い音源には滅法弱く、クラシックはもちろんトランスやダンスチューンの音源だとスピーカーがついてこれずに音がボワ付くことがあるのは気になりました。ポップスは無難に鳴らしてくれるので、快適に聞き流せると思います。

そうそう、このスピーカーはFMチューナーを内蔵していますが、国内の一般的なFM局は（周波数が対応しておらず）ことごとく受信できません。しかし、AMラジオをFM発信しているワイドFMなら話は別で、鹿児島だとMBC南日本放送をラジオを受信できます。

内蔵のアンテナ感度がかなりいいのですが、AUX端子にオーディオケーブルを挿しておくと、よりクリアに受信できます。ナレーションが聞き取りやすく、どちらかと言えばラジオで使いたいと思いました。

3.まとめ

Blitzwolf BW-SDB0はBanggodで販売中で、3月7日現在、32.99ドル（3,750円）で発売中です。正直なところ音質は値段なりですが、micro-SDを挿してのMP3音源のダイレクト再生、ワイドFMのみですが感度のいいFMチューナーと使い勝手はいいスピーカーです。

あとメタルメッシュの隙間から見えるデジタル表示が妙にカッコいいんですよね。時計としても表示が明るすぎないから、夜中に目が覚めた時の時間の確認にもいいです。お手頃価格ですし、ラップトップPCのスピーカーとして使うのもアリだと思います。

4.関連リンク

Blitzwolf BW-SDB0：Banggood