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BenQ treVolo Uの実機レビュー -「語学学習専用Bluetoothスピーカー」ってなに?人の声がクリアに聞こえるスピーカーです。Webミーティングにもピッタリ!

BenQ treVolo U
BenQのBluetoothスピーカー「treVolo U」の実機レビューです。BenQと言えばPCモニター、特に高性能なゲーミングモニターのメーカーとして有名ですが、モニターやプロジェクター以外の製品も手掛けており、ウインタブでは過去に「ScreenBar Halo」というスクリーンバー(モニターに取り付ける照明器具)の実機レビューをしたことがあります。

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今回レビューするtreVolo Uは単なるスピーカーではなく「語学学習専用」のスピーカーです。「人の声・発音をクリアに聴かせる」そして「マイクの集音技術を高める」ことに注力した製品です。ただ、これからご説明しますが、「普通のスピーカーとしてもかなりの出来」です。

ここがおすすめ
・「人の声がはっきり聞こえる」ことを最優先した設計
・「音楽」「動画学習」「ライブ学習」と3つの音声モード搭載
・声のディテールを正確に集音できる全指向性高感度マイク搭載
・音楽用としてもあなどれない実力あり
・簡単操作。スマホアプリもあり
ここがイマイチ
・一般的なBluetoothスピーカーよりも高価
販売サイトはこちら
BenQ初の語学学習専用Bluetoothスピーカー|treVolo U:BenQ公式ストア
BenQ初の語学学習専用Bluetoothスピーカー|treVolo U:Amazon

1.treVolo U スペック

BenQ treVolo U スペック表
treVolo Uはスペック表の上では「Bluetooth接続専用の充電式スピーカー」です。ただし、「チューニング」はちょっと特殊です。

BenQ treVolo U 特徴
terVolo Uが力を入れている項目です。これだけだと他のBluetoothスピーカーとあまり変わらないように見えますが…

BenQ treVolo U 内部構造
terVolo Uの「2つのスピーカー」というのはステレオスピーカーという意味ではありません。「中低音と高音」用です。また、背面には低音用のパッシブプレートもあります。この構造に加え「専門のチューニング技術」を駆使して人の声を忠実に再現します。

また、「Clear Sound技術」というのも「人の声の特徴を完璧に再現するもの」です。

マイクにもこだわりがあります。声のディテールを明確かつ正確に集音できる全指向性高感度マイクを搭載、エコーキャンセラー技術により、環境騒音やエコーが減少され、直接会って会話しているような音声を実現しているとのことです。これにより、インタラクティブなWeb語学学習でも高い効果を発揮します。

では、筐体から見ていきます。

2.treVolo U 筐体

BenQ treVolo U 同梱物
同梱物です。ケーブル類はACアダプター、USB Type-C – USB Type-Aの充電ケーブル、AUXケーブル(3.5 mmジャック)、ペーパー類はクイックスタートガイド(画像左上)、安全に関する注意事項(左下)、保証書(右上)が入っていました。初期セットアップ及び各種機能の理解はクイックスタートのみで十分理解できますが、この製品には専用のスマホアプリも用意されていて、そこでも詳しい取扱説明書を見ることができます(後述します)。

BenQ treVolo U 前面
前面です。一面にスピーカーグリルがあり、左上にマイク(左側)とTOF赤外線センサー(右側)があります。treVolo Uは赤外線センサーを使ってスピーカーと利用者の距離を測定し、音量を自動調節してくれる機能があります。自動調節される音量は「医師が子どもの聴力にちょうどよいと推奨する範囲の上限」とされる70デシベルです。

treVolo Uの筐体色は白基調ですが、スピーカーグリル部分のみ爽やかなスカイブルーです。また、筐体素材は前面のグリル部分のみ金属製、他は樹脂製です。

BenQ treVolo U 右側面
右側面です。この画像を見ていただくと、treVolo Uの特徴的な形状、上に記載した図にあった「12度の角度設計」というのがわかると思います。なお、左側面も全く同じ形状でポートやボタンもありませんので、掲載を省略します。

BenQ treVolo U 背面
背面です。こちらにもスピーカーグリル状の穴がありますが、厳密にはスピーカーグリルではなく、低音用のパッシブプレート用の穴です。

BenQ treVolo U ポート
背面の右側にはカバーで覆われたイヤホンジャック(AUXジャック)と充電用のUSB Type-Cポートがあります。

BenQ treVolo U 上面
上面です。各種操作ボタンは大きいアイコンになっていて非常にわかりやすいです。画像左から音声モード切り替え、安心モード、音量上下、Bluetooth接続、そして電源ボタンです。

BenQ treVolo U 底面
底面です。こちらには特に何もありません。左右に穴が2つありますが、その目的もわかりません(通気口かな、とも思いますが、定かではありません)

3.treVolo U モード

ここで、「音声モード」と「安心モード」および「音声コントロール機能」についてご説明します。

音声モード:
 ・音楽モード:通常モード。音楽を聴く際などに仕様。特に音声が強調されるなどの加工はない
 ・動画学習モード:人の声を強化し、はっきり聞こえるようになっている
 ・ライブ学習モード:人の声がはっきり聞こえ、エコーを消す。ライブ学習(双方向のコミュニケーションがある学習)用。このモードのみマイクが有効になる

安心モード:
利用者とtreVolo Uの距離を測定し、最も適した音量に自動調整する機能

音声コントロール
treVolo Uはスマホの音声アシスタントのように、音声での操作が可能です。音声モード切り替えボタンを1秒間長押しして「音符ちゃん」と呼ぶと声に反応し、音声コントロールができるようになります。ただし「今日の天気は?」とか「なにか面白い話をして!」みたいなオーダーには応えてくれませんw できるのは「音量調節(音を大きくして、など)」「モード調節(ライブ学習モードにして、など)」で、クイックスタートガイドにある定型文のみに対応します。…まあ、そりゃそうですよね、この製品はWi-Fiなどでインターネットにアクセスできるわけでもないので…。

4.treVolo U スマホアプリ

treVolo Uには無料で使えるスマホアプリも用意されています。

treVolo U:Google Play(Android)
treVolo U:App Store(iOS)

treVolo U本体のボタンだけでもおおよその操作は可能ですが、スマホアプリのほうがよりラクですね。

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BenQ treVolo U スマホアプリ
画像左がホーム画面で、treVolo Uのバッテリー残量、接続中のデバイス、そして現在の音声モードが表示されています。この際、音声モードのところをタップすると「音楽モード」「動画学習モード」「ライブ学習モード」を切り替えることができます。

画像中央は「安心モード」の設定画面です。設定と言っても画像下の「検知開始」ボタンを押すだけで、10秒くらいで最適な音量に設定してくれます。また、画像右は接続履歴のあるデバイス一覧です。残念ながら「ここをタップするだけで接続デバイスを切り替える」というのはできません。一番上の「よく使うデバイス」を登録しておくとtreVolo Uの電源ONと同時に自動接続されます。

BenQ treVolo U スマホアプリ
こちらの画像、左が「安心モード」の検知結果です。真ん中は「サウンドテスト」の画面で、使う人の耳の特性に合わせ周波数別に「聞こえる、聞こえない」をテストしてくれ、テスト結果に合わせた最適な音質バランスを設定してくれます。一番右は「設定」メニューで、取扱説明書やおやすみモード(音量を下げ、30分後に電源をOFFにするモード)、あとTWSの設定(treVolo Uを2台使う場合、ステレオスピーカーとして使える機能)までありました。

これらの機能のうち、「音声モード」「安心モード」の設定はアプリなしでも可能ですが、「サウンドテスト」はアプリが必要です。また、このアプリはtreVolo Uの電源さえ入っていれば、他のデバイスとBluetooth接続した状態でも使えます。私はこのスクリーンショット画像を手持ちのスマホで撮影していますが、この際treVolo Uは手持ちのWindows PCとBluetooth接続されていました。

4.treVolo U 音質

BenQ treVolo U デスクトップで
この画像は私が音質のチェックに使用した環境です。手持ちのミニPCとBluetooth接続をし、モニター下にtreVolo Uを配置しています。

BenQ treVolo U スマホと
一応サイズ感を見ていただくためにスマホのASUS ROG Phone 5sと並べてみました。treVolo Uはもちろんスマホとも接続可能です。

以下の音質チェックは「上の画像」の環境で実施したものです。

音楽モード
treVolo Uは「語学学習専用Bluetoothスピーカー」と称していますが、個人的には「専用」という文言は取ってしまってもいいのでは?と思います。決して安価な製品とはいえませんので、語学学習とかWebミーティングといった用途を全く想定しないのであればちょっと高価な印象ではありますが、音楽用としても非常に優秀だと思います。

私は往年の「ジュリアナ’s テクノ」とかを好んで聴くのですが、低音から高音までとてもバランスよく聴けます。特に低音が期待を数段上回りました。背面のパッシブプレートの威力がかなり大きいようです。「ステレオではない」ということが気になる人もいると思いますし、実際ステレオである方が好ましい音楽ジャンルもありますが、それを除けばこのサイズのスピーカーとしては満点をあげたいくらいです。なので、「普段は卓上の音楽用スピーカーとして十分使える」と評価します。

動画学習モード
確実の人の声が前に出てきます。音量という面でも臨場感という面でも、です。あくまで人の声に限った話ですが、動画学習モードと音楽モードを比較すると、音楽モードでは「薄い膜がかかったような感じ」に聞こえ、動画学習モードでは「あ、ここで下唇を軽く噛んでるわ(fとかvの発音ですね。ちょっとオーバーな表現かなあ…)というくらいによくわかります。一方で例えば音楽鑑賞の際は楽器の音が後ろに行く(音量が下がる)ので、バランスは崩れます。また、楽器の音質も少し変化してしまいます。

ライブ学習モード
人の声がさらに強調されます。Clear Sound技術の影響か、楽器の音は小さく、変質していまいますので、音楽用としては使用に耐えません。とにかく人の声を最優先し、息遣いまで聴こえてくるような感じです。まさに語学学習とWebミーティングのためにあるようなモードです。それと、treVolo Uのマイクはこのモードでしか使えません(音楽モード、動画学習モードではマイクは反応しません)ので、インタラクティブな学習シーンとかWebミーティングではこのモードを使うことになります(外部マイクがあればこのモードでなくても大丈夫ですけど)。

この際のマイク品質ですが、ライターのかのあゆさんとSkypeでテストしてみたところ、「声が大きくなり、雑音も除去されたと感じる」という評価でした。なので、語学学習の場合は重宝すると思います。一方でWebミーティングに関しては、最近のノートPCの上位クラスの製品はほとんど「AIノイズキャンセリング機能」を搭載していますので、そういった製品をお持ちの人はtreVolo Uのマイクとお使いのノートPCのマイクを使い比べてみて判断されるといいでしょう。私のミニPCはそもそもマイクがないので、今後Skypeなんかをする際はtreVolo Uの内蔵マイクを使うことになると思います。

まとめると「音楽モード>動画学習モード>ライブ学習モード」の順で普通のスピーカーに近く、「ライブ学習モード>動画学習モード>音楽モード」の順で人の声を強調する、という感じです。人の声を優先し、周囲の音も変質させないという点では動画学習モードが最も自然と感じられ、ライブ学習モードでは人の声以外がちょっと変質してしまう印象でした。私も(歳を重ねるたびに英語が聞き取れなくなっていっているので)YouTubeの語学学習用動画を繰り返し聴くようにしているのですが、特に動画学習モードが気に入りました。あと、Skypeやるならライブ学習モードですね。

安心モード
さっきSpotifyを「Dayly Mix」というおまかせ選曲にして聴いていたら、「Night Of Fire」がかかってしまったんですね。そうなると音量を上げたくなるじゃないですか。しかし、事前に安心モードを設定していて「耳に優しい」ということを知っていたので我慢できました。聴く曲のジャンルにもよると思いますが、お気に入りだったりノリがいい曲だったりするとつい音量を上げたくなるもの。そんな時も「安心モードにしている」と踏みとどまれます。

…というのは冗談として、安心モードはワンタッチで設定し直すことができ、その都度周囲の騒々しさなども加味して音量を決めてくれるのは便利だと思います。あってうれしい機能だと評価できますね。

5.treVolo U レビューまとめ

BenQ treVolo UはBenQ公式ストア及びAmazonで販売中で、9月14日現在の価格は税込み29,900円です。

「語学学習専用スピーカー」という打ち出しの通り、集中して人の声を聞きたい、という場合には高い効果があると思います。また、音楽モードでの音質も予想を大きく上回るものでした。作業中に音楽モードでBGMを流し、語学を学ぶために学習動画を観る際には動画学習モードに切り替え、SkypeやZoomなどをするときにはライブ学習モードにする、といった使い分けができ、それぞれ有効に機能してくれたと思います。

PCやスマホで使えるBluetoothスピーカーの価格はピンキリです。treVolo Uの価格はBOSEやSONYの上位モデルと遜色のない価格なので、音楽専用としては少々割高ですね。しかし、語学学習など「集中して人の声を聞きたい」ような用途がメインなのであれば購入する価値は大きいと思います。

6.関連リンク

BenQ初の語学学習専用Bluetoothスピーカー|treVolo U:BenQ公式ストア
BenQ初の語学学習専用Bluetoothスピーカー|treVolo U:Amazon

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コメント

  1. 匿名 より:

    凄い興味あるけど価格が高いからどこかで触れるといいんだけど