Panasonicがモバイルノート「Let’s note SR」を発表しました。「SR」というのは既存モデルがない、まったくのニューモデルです。12.4インチとコンパクトなサイズで、Let’s noteシリーズらしく高いパフォーマンスと堅牢性を兼ね備えたビジネスノートPCです。なお、この記事ではPanasonic Store+で購入できる「カスタマイズレッツノート」についてご説明します。
1.Let’s note SR スペック
スペック表
Let’s note SR | |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core i5-1245U / Core i7-1270P |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 16GB/32GB(LPDDR4x) |
ストレージ | 512GB/1TB/2TB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
12.4インチ(1,920×1,280) ※タッチ対応モデルあり |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1(LTE/5G) |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.0 Type-A × 3、LAN(RJ45)、D-sub、HDMI、SDカードリーダー、オーディオジャック(Nano SIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 2,543mAh/4,300mAh |
サイズ | 273.2 × 208.9 × 19.9mm |
重量 | 884~1,044 g |
※Panasonic Store+で販売される「カスタマイズレッツノート」のスペック表です
バリエーションモデル
・Core i5/RAM16GB
・Core i7/RAM32GB
・Core i7/RAM32GB/タッチディスプレイ
・Core i7/RAM32GB/5Gモジュール
※SSDは512GB/1TB/2TBから選択可(Core i5モデルは1TBまで)
※5Gモデルを除き、LTEモジュール搭載可
※バッテリー容量を2,543mAh/4,300mAhから選択可
コメント
OSはPro版のみでHome版の設定はありません。CPUはすべて第12世代Intel(Alder Lake)でCore i5が省電力タイプ(U型番)、Core i7がバランスタイプ(P型番)、他社の個人向けノートPCで一般的なCore i5-1235U、Core i7-1260Pではなく、Intel vPro Enterprise対応のCore i5-1245U、Core i7-1270Pとなります。OSやCPUの型番から見て、法人利用を意識した製品と言えそうです。
RAMはカスタマイズ項目ではなく、Core i5を選ぶと16GB、Core i7を選ぶと32GBとなります。すべてオンボードメモリーなので、購入後の増設・換装はできません。SSDは注文時のカスタマイズが可能で、512GB/1TB/2TB(Core i5モデルのみ最大1TB)を選択できます。
なお、ディスプレイサイズが近いSVシリーズ(12.1インチ)に搭載されている光学ドライブはSRにはありません。
ディスプレイは12.4インチで解像度は1,920 × 1,280、アスペクト比(画面の縦横比)は3:2なので、一般的なノートPCよりも縦方向に長く、Microsoft Surfaceシリーズと同じ形状です。Core i7モデルにはタッチ対応ディスプレイの設定があります(カスタマイズ項目ではなく、ベースモデルでの選択となります)。
通信まわりではカスタマイズでLTEモジュール(nanoSIMとeSIMが使用可能)を搭載できます。また、5Gモジュールはカスタマイズ項目ではなく、5Gモジュール搭載のベースモデルがあります。
それと、SRでは「バッテリー」がカスタマイズ項目となります。標準バッテリー(4,300mAh)だと駆動時間は約16時間、軽量バッテリー(2,543mAh)だと駆動時間は約9.5時間と開示されています。バッテリー容量は筐体重量にも影響し、標準バッテリー搭載だと重量は964 g~、軽量バッテリー搭載だと884 g~から、となります。
2.Let’s note SR 筐体
筐体色は2色。上が「カームグレイ」下が「ジェットブラック」です。基本的に従来のLet’s noteと同じ雰囲気に感じられますが、左右のベゼル幅は5.6 mmと細めになり、おなじみの「シルバー」の筐体色がなくなりました。
天板です。ここも従来のLet’ noteに見られる「段差」がなくなりました(「シングルボンネット」と呼ばれる形状になっています)。もちろん堅牢性は損なわれておらず、従来製品と同等の頑丈なものになっています。
カスタマイズレッツノートでは注文の際に天板の色をカスタマイズできます(筐体色以外のものにすると17,600円という少なからぬ出費になります)。基本色の「カームグレイ」「ジェットブラック」のほか「ディープネイビー」「フォリッジグリーン」「ブリックレッド」が設定されています。
キーボード面にはLet’s noteのトレードマークとも言える「丸いタッチパッド」があります。このタッチパッドは従来のLet’s note(直径43 mm)よりもサイズが大きくなりました(直径64 mm)。
側面と入出力ポートの構成です。Let’s noteは「側面が穴だらけ」になるくらいにたくさんのポートを装備していて、この点もファンが多い理由になっていると思います。USBポートは合計で5つ(うち2つはThunderbolt 4)、HDMIにD-sub、有線LAN、そして(micro規格でない)フルサイズのSDカードリーダーがあります。12.4インチのモバイルノートにD-sub、というのがすごいですよね。
3.Let’s note SR 価格など
Panasonic Let’s note SR(個人向け)は11月11日の発売予定で、「カスタマイズレッツノート(Web直販版)」はPanasonic Store+で予約販売がスタートしています。10月24日現在の価格は税込み300,300円から、となっています。5Gモジュール搭載の最高価格のモデルは税込み453,200円です。
「Let’s noteらしい価格」ではありますけど、12.4インチとコンパクトなサイズでパフォーマンスも高く、Let’s noteらしいデザインと堅牢性、そして豊富な入出力ポートと、ビジネスモバイルノートとしては理想的とも言える製品だと思います。
4.関連リンク
カスタマイズレッツノート SR 12.4インチ:Panasonic Store+
コメント
SRは、一目で「これはデキる!欲しい!」と思わせるデザインですね。
Let’sの個性を残したまま、ここまで構成線を減らしてきた。個人的にSX以来の衝撃。
レッツノートは私だけでなく、「できれば欲しい」と思っている人が多い製品シリーズだと思います。法人向けがメインなのか、仕様も凝っている代わりにお値段もかなりのものですからねえ。