GPD PocketシリーズやGPD Winシリーズの日本正規代理店としてウインタブ読者にもおなじみの株式会社天空が、自社ブランドのノートPC「TENKU SlimBook 14」を発売しました。3月25日現在の価格が39,600円(税抜き36,000円)と低価格ながら「使えるスペック」の14インチモバイルノートです。
1.スペック
スペック表
TENKU SlimBook 14 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Celeron J4115 |
GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.0 × 2、miniHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(0.3MP) |
バッテリー | 7.6V/5000 mAh |
サイズ | 324 × 213 × 16.5 mm |
重量 | 1.3 kg |
ポイント
●CPUにGemini Lake世代 Celeron J4115搭載
●RAM8GB/256GB SSDと、エントリークラスとして余裕の容量
●ディスプレイはIPS液晶
●WPS Office スタンダード版付属
●薄型・上品でシンプルなデザイン
コメント
国内で正規販売される製品で39,600円という価格なので、CPUにIntel CoreやAMD Ryzenは搭載しておらず、Celeron J4115です。このCPUは国内販売されているノートPCの採用例はほとんどありませんが、中華ノートではしばしば搭載機を見かけます。ウインタブで実機レビューした製品だとCHUWI GemiBookがそうです。
この画像はメーカーの製品紹介ページにあったものです。「第5世代のCore i5よりも高性能」と説明されています。ウインタブのCHUWI GemiBookの実機レビューでは「ドラクエベンチのスコアがCeleron N4100と同等かやや上」くらいの結果でした。Celeron N4100はノートPCによく使われているCPUで、Celeronとしては高性能な部類、ウインタブでも「比較的ライトな作業であればビジネス用、学習用として使える」と評価しています。とはいえ、現行のCore i5との性能差は大きく、あくまで「エントリーCPUとしてはいいほう」と考えておくべきでしょう。
この価格帯の製品の場合、CPU性能よりもむしろRAMやストレージの構成のほうが重要かもしれません。その点この製品はRAM8GB、ストレージ256GB SSDと「エントリークラスとしては余裕」の構成です。また、ディスプレイもFHD解像度、IPS液晶なので、スペック上は不満がありません。
サイズは14インチノートとしてはまずまずのコンパクトさで、重量も1.3 kgなので、モバイル利用も苦にならないくらいの重さと言えます。
2.筐体
正面から見たところです。…よさげですね…。ベゼル幅も細く、安っぽさが感じられません。
トップ画像を再掲します。この画像で気づくのは「リフトアップヒンジ採用」ということです。リフトアップヒンジとは、ヒンジ開口時に筐体後部がせり上がり、キーボード面に適度な角度がつき、タイピングしやすくなる、というもので、最近ではASUSやDELL、HP、MSIなど大手メーカー製品によく採用されています。
ということは、おそらく金属筐体ですね、この製品。
バッテリーやBluetoothの仕様が書かれていますが、ここでは天板デザインをご説明するために掲載しました。「完全無地」ですね。
キーボードです。一応日本語配列になっていますが、ENTERキーの形状なんかを見ると「もとは英語配列」というのが色濃く出ているのかな、と。また、ENTERキーの右に一列あるタイプ(しかもここに加減乗除キーがあります)ですね。日頃日本語配列のキーボードを使っている人には少し慣れが必要な配列だと思います。
また、画像が切れてしまっていますが、タッチパッド部分には指紋センサーも内蔵しています。
側面と入出力ポートの配置です。14インチノートとしてはやや不足気味かな、と思います。特に最近だとUSB Type-Cポートの必要性を感じる人が多いんじゃないでしょうか。ただ、USB Type-Aポートが2つあり、左右側面に振り分けられていますので、使い勝手は悪くないと思います。
3.価格など
TENKU SlimBook 14は株式会社天空が運営する「GPD Direct」とAmazonで販売中で、3月25日現在の価格は税込み39,600円(税抜き36,000円)です。
先日「アイリスオーヤマ LUCA Note PC」というノートPCをご紹介したのですが、ウインタブのコメント欄でもTwitterでもあまり評価がよろしくないようです。よろしくない理由は「RAM4GB、ストレージ64GB eMMC」という構成なのと、その割に安価な印象がない、ということだと思います。
このSlimBook 14については、CPUこそCeleronですが、RAMやストレージ、ディスプレイの構成がよく、税込みで4万円を切る価格に収まっていますので、「メインPCとして何に使ってもサクサクですよー」とまでは言いませんが、「この価格にしてこのスペックなら満足」と評価してもいいと思います。中華ノートとそんなに違わない価格で、国内メーカーの国内保証付きの製品が買えてしまうわけですしね。
4.関連リンク
TENKU SlimBook 14:天空 製品紹介
【新発売・決算セール対象10%オフ3/31迄】TENKU SlimBook 14(Windows10 Home搭載/ Gemini lake J4115/8GB/256GB):GPD Direct
TENKU Slimbook14 ノートパソコン:Amazon
コメント
“アイリスオーヤマ LUCA Note PC” のリンク間違ってますよ
アイリスオーヤマ LUCA Note PCよりCPU,RAM,ROMがよくて値段も1万やすい。そりゃこっちだろ。