こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回紹介するMSIの「S20」は特に最新モデルということではありません。記事にいただいたコメントに「S20ってどうなんだろうね」というのがありまして、私自身この製品について全然理解していなかった、ということで改めて調べてみました。かなり面白い、というか価格の割に魅力のある製品だと思うので、改めて記事にします。コメントをいただいた方にこの場を借りて御礼申し上げます。
1.スペック
スペック表に「S20 4M-033JP」という型番名がありますが、これは2014年夏にヨドバシ専用モデルとして発売されたものです。現在入手できるのは「20 4MSLIDER2-040JP」という型番名で、「Amazon限定モデル」となっています。つまり、S20は(多少の例外はあるかもしれませんが)現在Amazonでしか買えない、ということになります。
筐体は同じですが、Amazon限定モデルは色がブラックのみとなります。サイズ感とかポート類についてはこのスペック表で確認できますが、肝心のCPUが異なっています。スペック表では「Pentium 3558U」となっていますが、Amazon限定モデルでは「Celeron 2957U」に変更されています。両者の性能差の説明資料としてPassmarkのベンチマークテスト結果をのせておきます。
Pentium 3558U: 1,791
Atom Z3795: 1,678 ※参考(ThinkPad 8に搭載)
Celeron 2957U: 1,498
Celeron N2840: 1008 ※参考(低価格ノートPCに使われていることが多い)
Atom Z3735F: 887 ※参考(8インチタブレットで一般的)
※数値が大きいほうが高性能
※2015年6月12日現在のPassmark掲載数値
あくまでベンチマークテスト結果なので、参考程度に捉えてもらいたいのですが、8インチタブレットでよく使われるZ3735Fよりは高性能であるものの、特段ハイスペックということもなさそうですね。
RAMは4GB、ストレージはSSDで128GB、OSは(スペック表上明記されていませんが)Amazonの情報を確認すると64ビットになっています。ディスプレイは11.6インチとタブレットとしては大きめで、解像度は1,920×1,080のワイド型です。
やはりタブレットとして考えてしまうとサイズはかなり大きく、(後述しますが)キーボードが分離できないタイプなので重量約1.16kgというのはかなり重くのしかかってきます。なので「タブレットとしても使えるノートPC」という考え方をしたほうがいいでしょう。
2.スライド式 2 in 1
S20は2 in 1 PCですが、本体とキーボードを着脱するタイプではなく、筐体をスライドさせて変形させる形式になっています。変形のさせ方は文章で説明するのがかなり厳しいんで、参考動画をリンクしておきますね。
この動画を見て、独特な筐体ながらサイズ感としてはやはりノートPCと捉えたほうがいいと感じました。
タブレットとして使う場合、パッと見た感じは普通のタブレットですが、
やはり厚さ2センチ、というのは結構どっしり感がありますね。
3.かなりのお買い得品だがAmazonでしか買えない
S20は価格ドットコムでも出品情報を探すことができないので、普通に考えてAmazonで買うしかない、ということになりますが、価格の方はかなり割安になっていて、47,604円(税込み、送料無料、2015年6月12日現在)です。ノートPCとして使うということで割り切ってしまうと、ほかに選択肢がでてきますが、11.6インチの2 in 1ということであればこの価格帯で競合となる機種はほとんどなく、S20の独壇場といっていい感じになります。
Officeがバンドルされない、ということには注意が必要ですが、11.6インチというサイズはモバイルノートとしても十分に実用的ですし、OSも64ビット、RAMが4GBでストレージもSSD128GBと価格の割にかなり高いスペックになっているので、個人的には相当お買い得であると思います。アンチAmazonじゃなければ検討の価値はありますよ。
コメント
昔エプソンダイレクトが出してたのと同型ですね。
あちらはCorei7搭載で、タブレットモードはクロックが800MHz固定になる奴でした。
こんにちは、コメントありがとうございます。MSIという会社は私にとってあまり馴染みがないのですが、それぞれの製品が高い価格競争力を持っている印象です。あとは日本でのサポートがどのくらいしっかりしているのかが気になります。今回のモデルはAmazon限定なので、間にAmazonが入っているという安心感はありますけどね。