BTOメーカーのFRONTIERが自社のゲーミングノートではトップモデルとなる「XNシリーズ」をリニューアルしました。筐体も新しくなり、GPUもGeForce GTX1060からGTX1070にパワーアップして、ワンランク上のゲーミングノートに生まれ変わっています。
1.スペック
FRONTIERはBTOメーカーなので、注文時に構成のカスタマイズが可能です。OSはWindows 10 Homeですが、Pro版にすることもできます。CPUはCoffee Lake世代の6コア「Core i7-8750H」が搭載されていますが、このCPUは2018年現在、大多数のゲーミングノートに搭載されている、いわば「ゲーミングノートの標準」と言えるものです。
GPUは従来モデルがGeForce GTX1060であったのに対し、ニューモデルではGTX1070となりました。私が記憶している限り、FRONTIERのゲーミングノートにGTX1070が搭載されるのはこれが初めてです。CPUとGPUの組み合わせから、この製品は上位クラスのゲーミングノートだと言えます。
RAMは最低4GB(ただし、10月12日現在4GBは選べません。最低で8GBです)、最大で32GBまでカスタマイズでき、ストレージはM.2 スロットと2.5インチドライブベイがありますので、SSD + SSDあるいはSSD + HDDという組み合わせにすることができます。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度ですが、形式(IPSかTNか)とリフレッシュレートについては開示されていません。最近の流れだと各メーカーともリフレッシュレートの高さをアピールするようになってきていますので、この点は少し残念ですね。
入出力ポートはかなり充実しています。USBが合計で5つ、映像系もHDMIに加えMiniDisplayPort × 2を備えます。もちろん有線LANポートもありますが、LANのチップについてはKILLER製であるとかの説明はありませんでした。
最近はゲーミングノートでもかなりコンパクトなサイズの製品が増えていますが、この製品はそれらの最新製品ほど小さくなったわけではありません。しかし、従来モデルと比較してみるとその差は歴然としています。
ニューモデル: 380 × 252 × 18.6 mm / 2.15 kg
従来モデル: 385 × 271 × 27.3 mm / 2.6 kg
このように、一回りくらい小さくなっていますし、重量も相当軽くなっています。これならLANパーティなんかに持ち出すのも楽ちんかもしれません。
2.筐体
筐体は割とそっけないブラックですが、若干サイズが小さくなりましたので、しまった感じに見えます。
天板は派手になりました。イルミネーションではなく、塗装されているだけだと思いますが、よりゲーミングノートっぽくなりましたね。
キーボードです。15.6インチなのでテンキーもつきます。キーピッチは約18 mm、キーストロークは約1.15±0.2 mmということなので、サイズ的には十分で、ストロークがやや浅めですね。また、上位モデルながら指紋センサーの装備はありません。
キーボードにはカラフルなRGBバックライトが装備され、ユーティリティソフトによってセグメント別に発光色を変えたり、イルミネーション(点滅パターン)の設定も可能です。また、マクロキーの登録もできます。
側面と入出力ポートの構成です。ポートの数と種類は十分ですし、USBポートが左右に振り分けられているので周辺機器の接続も容易と思われます。
3.価格など
FRONTIER XN(2018)はFRONTIER公式サイトで販売中で、10月12日現在のベースモデルの価格は下記のとおりです。
基本モデル(RAM8GB/1TB HDD):169,800円(183,384円)
おすすめ構成A(RAM8GB/320GB SSD):172,800円(186,624円)
おすすめ構成B(RAM16GB/256GB SSD + 1TB HDD):189,800円(204,984円)
※カッコ内は税込み価格
GTX1070搭載機としては比較的低価格だと思います。FRONTIERの製品は他メーカーのものと比較して全般的にワンランク安いという印象がありますよね。ウインタブでは過去に1度だけFRONTIER製品の実機レビューをしたことがありますが、筐体品質もよく、使いやすいという印象がありました。この製品もコスパに優れた良スペックの製品であると思います。
コメント
CLEVOのベアボーンっぽいのでリフレッシュレートは恐らく120かと。
見習いプログラマーさん、こんにちは。お詳しいんですね。しかし120なんであればそう開示すれば少なくともネガティブな印象にはならないのに、と思いました。