こんにちは、natsukiです。中国は広い…… いきなり何言ってるんだという話ですが、中華メーカーのパソコンを色々見ていると、定番のスペックというものはありつつ、一方で日本ではまず見ないような奇妙な構成の製品もよく見かけます。今回は、ネタ記事、といったら失礼にあたりますが、いわゆる「変態構成」なパソコンをいくつか紹介してみたいと思います。一般的な実用性は、とりあえず無視。とは言いながらも、使えそうなものもけっこうありますよ?
なお、手を広げすぎても収拾が付かなくなるので、対象はタブレットPCとラップトップPCに絞っています。もちろん、現在出回っているあらゆるPCを知っているわけではないので、網羅的なものではありません。その辺はご了承ください。
目次
- 1.DEEQ B21L ― 1万5千円で、ストレージが128GBのSSDの14.1インチラップトップだと? 処理能力は、見ちゃダメだ
- 2.PIPO X12 ― タブレットの手軽さと圧倒的な拡張性を両立した、奇跡の名機
- 3.Cenava P14 ― この価格帯ではぶっちぎりの512GBストレージ搭載の、14.0インチラップトップ
- 4.YEPO 737A6 ― SSDの価格崩壊で魅力が増してきた、廉価な2.5インチSATAドライブ付き15.6インチラップトップ
- 5.VOYO I7 Notebook ― 外部GPU付きのCore i7搭載15.6インチラップトップ、高性能だがストレージがHDD、自前でSSD増設は必須か?
- 6.まとめ
1.DEEQ B21L ― 1万5千円で、ストレージが128GBのSSDの14.1インチラップトップだと? 処理能力は、見ちゃダメだ
安い、安すぎる! Banggoodで扱っている14.1インチディスプレイのラップトップで、ストレージはSSDで128GBを確保。普通は、安価なPCは真っ先にストレージを削られるのに。ディスプレイ解像度も1920×1080を確保。日本の場合は、価格を下げるときは解像度が犠牲になりやすいですが、中華PCは、意地でもFHDクラスをキープしますね。この構成で、価格は記事執筆現在、なんと14,904円!
その他、細かいところを見ておくと、ポート類は、USB2.0×1、USB3.0×1、microSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャック、miniHDMI、DC-INと、安価なラップトップとしては普通。バッテリー保ちは、公称6時間と、これもそこそこ。サイズは34.10×23.5×2.2cm、1,430g?で、14.1インチとしては普通。もっとも、重量に1430「kg」と書いてあったりと(笑)、ほんとにこの数値通りかは分かりませんが。外装はアルミニウム製(ホントか?)。キーボード配列は素直な英字配列で、6列目のファンクションキー列は省略していないし、DeleteキーはBackSpaceの上にあるし、矢印キーや右Shiftのサイズも十分。
じゃあ、どこを削っているのかというと、もちろん、CPUとRAM。CPUは「Celeron N2840」。これは世代でいうと、CeleronのくせにBay Trailに属するCPUで、懐かしのAtom Z3000台と同期です。参考までに、PassMarkスコアは「1001」。うーん、キビしい。特性でいうと、CeleronというよりAtomに近い省電力設計なので、なにげに電源入力が「5V-2A」で、モバイルバッテリーでもコネクタを合わせれば充電可能かも。RAMは「2GB」と最低限。Chromeって、ジワジワとどんどん重くなってるよなぁ……(遠い目)
ということで、「処理能力以外」は、驚くほど普通の14.1インチラップトップ。廉価で競うPCでありながらストレージが128GBもあるというのは、もちろんWindows大型アップデートに悩まされることもないし、驚異的です。もしも「処理能力はどうでもいい」という使い道があるなら、素晴らしいパッケージングと言えるでしょう。パソコンとして著しく矛盾しているような気がしますが。まあ、なんたって、1万5千円ですよ。
なお、同じDEEQ製で、RAMが「4GB」になって、CPUが「Celeron N3050」になった他はほぼ同一構成の「DEEQ R34」というのもあり、こちらは記事執筆現在で20,637円。一応、RAMが強化されてCPUの世代も上がったはずなんだけど、このCeleron N3050は、PassMarkスコアは「880」と下がる有様。もちろん、世代が進むと、ベンチマークスコアに出ないさまざまな改善がなされていて、体感速度は向上したりするんですけどね。それでも価格インパクトは薄れてしまいますね。もうちょっと出せば、JumperやTeclastあたりのCeleron N3450搭載機に手が届いてしまうし。
DEEQ B21L:Banggood
DEEQ R34:Banggood
2.PIPO X12 ― タブレットの手軽さと圧倒的な拡張性を両立した、奇跡の名機
特殊な構成の中華PCといえば、これを紹介しないわけにはいかないでしょう。ご存じ! 究極の筐体を持つタブレット(?)「PIPO X12」です。
システムは、廉価PC定番の構成。CPUにAtom x5-Z8350、RAMは4GB、ストレージはeMMC64GB。ディスプレイは、10.8インチで1920×1280、つまり縦横比3:2で、一般的なタブレットやラップトップに比べてやや縦長。Surfaceと同様です。これがデスクワークには使いやすいんですよね。また、独自のスタイラスペンにも対応します。Banggoodでは、スタイラスペンの有るバージョンと無いバージョンの両方を扱っていますが、価格差は(割引などを除くと)約1,500円なので、せっかくなら有りの方がいいでしょう。が、もちろん、PIPO X12の魅力はシステム構成にあるわけではありません。
前機種「PIPO X10」の画像で失礼します。PIPO X12は、これにさらにVGAポートも付いています。このPCの最大の特徴は、このシリーズのみの唯一無二の台形筐体と、そこに搭載された豊富なポート類です。サイズは、250.6×174.3×70.4mm。厚さ70.4mmというのは最厚部です。重量は850gとなっていますが、ウインタブでの実測値は1,030gで、これは明らかな記載ミス。なお、冷却ファンも積んでます。ポート類は、USB2.0×3、USB3.0×1(ただし不安定なので2.0として使用した方が吉)、microSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャック、VGAポート(PIPO X12から追加)、HDMIポート(フルサイズ!)、DC-INと、もはやタブレットというよりミニPC。タブレットの手軽さと、自由に周辺器機を組み合わせられる強力な拡張性によるオールマイティな使い勝手の良さは、まさに最強。その素晴らしさは、現在進行形で、2年以上にわたって前機種PIPO X10が私の家でのメインマシンになっていることからも立証済みです。もちろん、この記事もPIPO X10で書いてますよ。唯一にして最大の弱点は、その圧倒的な拡張性に対して、システムが力負けしてしまうことですね。なぜ、こいつにCore Mを積んだのが無いんだ?
PIPO X12は、前機種PIPO X10ともどもウインタブで実機レビューの実績があります。ここまで激賞してきましたが、実機レビューしているだけに、中華PCらしい造りの粗さも明らかにはなっています。例えば、上でもちょっと触れたように、USB3.0は不安定です。おそらく、電波干渉周りがうまくいっていないらしく、この不安定さはスピーカーにも影響を及ぼします。また、前機種PIPO X10の場合ですが、Bluetoothも不安定ですし、初期化した際にタッチパネルが反応しなくなるトラブルもありました。USB3.0が不安定というのは、YEPO 737A6でも経験しているので、中華PCの宿痾のようですな。でも、そんなささいなことは、この拡張性の前には力業でねじ伏せられる! USB3.0が不安定? どうせストレージは64GBしかないんだから速度は要らない、2.0として使えばいいじゃん。Bluetoothが不安定? USB有線やUSBドングルを使えばいいじゃん。拡張性こそ、正義。関係記事もどうぞ。
「PIPO X12 - 10.8インチのおもしろWindows PC、それでもウインタブはこれを推し続ける!(実機レビュー)」
「PIPO X12 ー 自宅のメインマシンはこれでいいだろ?あと、DJもやってみました!(読者レビュー:m.os.otaさん)」
価格は、記事執筆現在Banggoodでスタイラス無しで24,954円、スタイラス有りが26,415円となっています。この独自の筐体を考えれば、十分すぎるコスパだと思います。なお、GearbestやGeekbuyingでも扱いがありますが、記事執筆現在、Banggoodが最も安いです。それに、スタイラス付きはBanggoodだけなので、これは大きな優位点ですね。新陳代謝の速いPC業界で、なんだかんだ言ってながーく売られている製品なので、根強い人気はあるのか?
PIPO X12(スタイラスなし):Banggood
PIPO X12(スタイラス付き):Banggood
PIPO X12(スタイラスなし):geekbuying
PIPO X12(スタイラスなし):Gearbest
このPCのメーカー「Cenava」というのは、前までは「Cenovo」という名称でした。だからなんだってくらいの微妙な変更ですが。さて、こいつの特徴は、低価格帯でありながら、大容量の512GBのSSDを積んでいる、これに尽きます。すでに、ウインタブに紹介記事もありますので、そちらもどうぞ。
CPUは、取り扱いサイトによって違って、BanggoodのものがCeleron N3450、GearbestとGeekbuyingのものはCeleron J3455になっています。J3455の方が本来デスクトップ用でやや高性能な分、消費電力は喰います。他のスペックを見ておくと、RAMは6GB。キーボードは、アップの製品画像がないのですが、ぱっと見そんなにクセはなさそうな英字配列。また、バックライトが付いています。ディスプレイは14.0インチで、IPS液晶の1920×1080。ポート類は、USB3.0×2、microSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャック、miniHDMI(写真はmicro規格に見える)、DC-INと普通。ぜいたくをいえば、有線LANポートかUSB Type-Cも欲しかったところではあります。サイズは33×22×1.2cmで、重量は1.34kg。厚さ1.2cmは、ちょっとホントか?という感じはします。筐体は金属製で、カラーはローズゴールドとシルバーホワイトの、明るい系2色選択。
価格は、ストレージの違うバージョンがいくつもあってややこしいんですが、512GBのものは、記事執筆現在Banggoodが安く42,714円。うーむ、ちょっと前だったら文句なしの価格だったんですが、Gemini Lake世代のCPUが普及してCeleron N3450搭載機が値崩れを起こし、さらにSSDそのものも値崩れしている現状では、もう一踏ん張り欲しい感じはします。コスパだけを考えるなら、SSDの換装や増設が可能なCeleron N3450搭載機を買って、別に買ったSSDを自分で増設した方が安く済むでしょう。もちろん、OSの移行などの手間やリスクはかかりますので、その分をどう考えるか次第ですね。
この機種は、BanggoodとGearbestでストレージ512GBのバージョンを扱っており、Geekbuyingでは240GBまでとなります。Banggoodのストレージ240GBのものは、33,000円台で販売中なので、これはこれで240GB機としてはなかなかお得。Geekbuyingは、製品そのものの価格は安いんだけど、送料込みだとBanggoodに軍配が上がりますね。
「CENAVA P14 - 14インチIPS液晶でSSD搭載、そして300ドルを切る価格!のモバイルノート、Jumperのライバルになるか?」
Cenava P14(512GBバージョン):Banggood
Cenava P14(240GBバージョン):Banggood
Cenava P14(240GBバージョン):Geekbuying
Cenava P14(512GBバージョン):Gearbest
4.YEPO 737A6 ― SSDの価格崩壊で魅力が増してきた、廉価な2.5インチSATAドライブ付き15.6インチラップトップ
こちらもレビューさせていただいた製品です。廉価ながら、2.5インチSATAスロットを備えて、DIYで柔軟なストレージ構成が可能です。
ざっと見たところ、まだ扱っているのはBanggoodくらいですね。レビュー機のCPUはCeleron N3450でしたが、現在販売しているのはCeleron J3455に、微妙に強化されています。RAMは6GB。ディスプレイは15.6インチでTN液晶ですが、解像度はしっかり1920×1080。ストレージは、とりあえず64GBのeMMCで、2.5インチSATAスロットは空いている状態なので、ストレージ増設は、「交換」ではなく単純に「追加」できます。ポート類は、USB3.0×2、microSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャック、microHDMIポート、有線LANポート、DC-IN。USBポートが貧弱な上に、実機レビューでは片方のUSBポートが不安定だったのでそこが難点です。サイズは370×240×23mmに重量1.706kgと、筐体がプラスチックということもあって十分軽量。
実機を使用してのスペックに見えない問題点は、USB3.0ポート片方の不安定性と、「Microsoft Visual C++ 2010 再頒布可能パッケージ」との相性の悪さくらいです。ああ、SATAスロットは、SATAII接続になりますね。それでも、このスペックのPCなら、速度としては十分です。
もともと、十分普通に使える15.6インチラップトップで、CPUがちょい強化された分、やや実売価格は上昇してしまいましたが、それを十分に埋め合わせるのがここんところのSSDの価格崩壊。価格は、Banggoodで記事執筆現在30,961円。ここに、実機レビューでも実際に搭載したCrucial「CT500MX500SSD1(500GB)」(実売8,000円台)を追加しても、上記のCenava P14より安価です。
「YEPO 737A6 レビュー - ストレージ容量を追加できる15.6インチノートブック、まずは普段使いに十分快適な品質です」
「YEPO 737A6 レビュー第2回 - 2.5インチスロットにSSDを増設、さらにOSも移植してみました」
YEPO 737A6:Banggood
なお、似たような製品特性のものとして、Banggoodで扱いのある「Cenava F14」という14.1インチラップトップがあります。こちらは、CPUがCeleron N3450で、基本ストレージの64GBのeMMCに、空きのSATAスロットを備えて実売2万円台半ばと、一瞬「おおッ」と思わせますが、よく見るとディスプレイ解像度が1366×768とイマイチ。SATAスロットに関しても、SSDスロットと言ったり情報がはっきりせず、不安が残ります。確かに、安くはあるんですけどね。
5.VOYO I7 Notebook ― 外部GPU付きのCore i7搭載15.6インチラップトップ、高性能だがストレージがHDD、自前でSSD増設は必須か?
こちらは、CPUにCore i7を搭載し、外部GPUまで付いている15.6インチラップトップです。とはいえ、CPU型番は、正確には「Core i7 6500U」で、GPUも「GeForce 940MX」と、やや古いものです。それでも、まず、このようにあえて最新の部品を使わずに安くまとめてくる構成が面白い。RAMも8GBと、とりあえずは十分。ちょっとかみ合っていないのがストレージで、1TBのHDDとなっています。このスペックでストレージがHDDでは、そこがボトルネックになるのは目に見えているのでもったいなさすぎる。「support M.2 PCIE SSD」とのことなので、自分でSSDを増設してOSを移行すること前提で考えた方がいいでしょう。
その他の部分は、ディスプレイは15.6インチに1920×1080の標準的なFHD。筐体は金属製とのことなので、おそらくアルミニウム製。サイズは37.50×24.50×1.80cm、重量1.9kg(1.8kgとの記載もあり)というのは、15.6インチなのでこんなものでしょう。ポート類は非常に充実していて、特にUSBは、USB3.0×2、USB2.0×2、USB Type-C×1と、あわせて5つもあります。これは、PCは拡張性こそ命という私の持論からすれば、高く評価したいところ。この他、SDカードスロット(microではありません)、HDMI、3.5mmイヤホンジャック、DC-INと揃っています。ここまでありながら有線LANポートがないのが不満といえば不満かな?
いくら型落ちとはいえ、さすがにCore i7を搭載するパソコンなので、絶対的な価格は高くなります。記事執筆現在はBanggoodが66,956円となっていて、GeekbuyingやGearbestよりも安くなっています。もっとも、ここまでの価格になってくると、冷静に考えれば、型落ちCore i7に微妙なGPU積んだある程度リスクのある中華PCよりは、信頼できる日本メーカーの最新Core i3、Core i5の方が総合的には力が上だろうというミもフタもないことになっちゃうんですけどね。例えば、HPの「Pavilion 15-cu0000」のダイレクトモデルで、CPUはCore i5-8250U、RAMは8GB、ディスプレイは15.6インチFHD、ストレージは128GBのSSDと1TBのHDDの二本立てという構成なら、税抜き77,000円。価格差約1万5千円で、PavilionははじめからSSDも付いていてOS移行の手間もかからんわけで…… やっぱり、マニア向けPCですな。
VOYO I7 Notebook:Banggood
VOYO I7 Notebook:Geekbuying
VOYO I7 Notebook:Gearbest
6.まとめ
いやー、世の中こんなPCもあるんだな~。さすが中国は広いですね。
ちなみに、あんまり価格競争力のないものは省きました。例えば、ウインタブでも実機レビューをしているCeleronにGPU「GeForce 920M」を積んだ「T-bao Tbook X8S Pro」なんかは、Banggoodにストレージ128GBモデルとストレージ256GBモデルの在庫はあるものの、かなり割高で、安かったGeekbuyingは終売、AliexpressのT-bao公式ショップでも終売となっているので、とりあげていません。
あと、話題のUMPCは、すでにそれだけで独自の世界ができているので省きました。
今回紹介したものは、はじめから万人向けの製品ではないかもしれません。メーカー名に目をむけても、こういうヘンな構成のPCは、Chuwi、Jumper、Teclastといった比較的メジャーなメーカーからはあまり出ておらず、レビュー経験からしても、PIPOにしろVOYOにしろ(私の場合、PIPO製を2機、VOYO製を2機、実際にレビューさせていただいています)、実用性は十分でありながらも、細かいアラがあるのも事実です。なので、構成以前の問題として、その分の不安というのも、失礼ながらやはりあります。
それでも、そういうもろもろのことを分かった上で、特殊な構成だからこそズバリ需要にあてはまる場合もあるかもしれません。実際、PIPO X12の前機種PIPO X10も、VOYO 737A6も、我が家では大活躍しています。何より、こういう製品を次々に出せる中国市場の「勢い」というのは、見ているだけでも面白いものですよね。
コメント
CPUがとか、SSDがとかちょっとずつ残念なのが如何にも中華っぽい。
今は中華でも品質も高くてよい製品が多くなってきたからこういうのはちょっと安心する。
この辺の中華第2線級のメーカーは、細かな部分で仕上がりの甘さもあったりするんですが、それがまた、使っていくとかえって愛着がわくものなんですよね。
一部の性能だけ凄い一点豪華主義ノート等は大手メーカーは作れないから
こういうのも良いと思います いっそhddは自分で買って付けてくれでもいいかもね
こういうバランスの悪さこそ、中華中小メーカーPCの醍醐味ですよね。JumperとかTeclast、Chuwiあたりは、すっかり成熟して堅実なスペックばかりで寂しい感じもしますが(笑)、それでもストレージの増設や換装に対応しているのがかなりあるのはさすがです。最近はSSDが値崩れしているから、こういうストレージ増設前提のものは、魅力が増しますよね。