こんにちは、natsukiです。知っている人は当然のように使うし、知らない人からすると、ナニソレPayPayみたいなもん?という「PayPal」について紹介します。いやまあ、「オンライン決済サービス」というくくりではPayPayと同じなんですが、PayPayが国内での決済サービスであるのに対して、PayPalは、国際的な決済に広く対応していることに大きな特徴があります。実質的に、「決済代行サービス」という意識で使うことが多いでしょう。これだけ幅広く使える国際的な決済サービスは他にないので、海外通販を利用する際には、まず利用を検討すべきサービスです。なお、国際的なサービスだけに、その内容は国ごとに異なる部分もあります。特に断りの無い限り、「日本から」「個人で(ビジネスではなく)」利用するという前提でお読みください。
目次
1.サービス概要
決済代行サービス
これが、メインのサービスです。
国内外をとわず、通販サイトは様々な決済手段を用意していますが、返金など、様々な利便性を考えると、もっとも一般的なのはクレジットカードでの決済でしょう。しかし、利用するすべての通販サイトにクレジットカードを登録したり、一時的にしても、様々なところにクレジットカードの番号を打ち込むのは、セキュリティ上、不安があります。
そこで、PayPalにクレジットカードや銀行口座を登録しておけば、PayPalを通じて支払いが行われるので、PayPal以外にクレジットカード番号を入力する必要がなくなるというわけです。
「買い手保護制度」によるトラブルへの仲介
また、海外通販は、何かとトラブルも発生しやすいもの。もちろん、まずは対象の通販の手続きに従ってトラブル解決を目指すのが基本です。が、それでうまくいかないときには、「買い手保護制度」によって、PayPalにトラブル解決への仲介を依頼することができます。もっとも、取引内容によっては保護の対象外となるので、そこは規約をよく読んでください。例えば、はじめからリスクを織り込みずみのクラウドファンディングなどは保護の対象外です。
買い手保護制度:PayPal
幅広い対応通販
もちろん、対象の通販サイトが、PayPalに対応していなくてはなりません。国内では、昨年から楽天市場がPayPal決済に対応しました。ウインタブでもよく話題になる中華通販系は、ほとんどがPayPalに対応しています。Banggood、Gearbest、TOMTOP、Geekbuying、いずれもOK。Aliexpressも、いろいろと経緯はあったものの、昨年末より利用可能となっています。私がドローンがらみで使う、MakerfireやBETAFPVも対応。
この他、記事執筆現在で、クラウドファンディングでは「INDIEGOGO」や「CAMPFIRE」など(「Kickstarter」や「MAKUAKE」は非対応)、ふるさと納税では「ふるさとチョイス」「ふるぽ」などがPayPal決済に対応しています。アプリストアだと「Microsoft Store」「Google Play」は対応していて、「App Store」は国によって違っていて日本では対応していません。などなど……
一方、国際的な通販大手といえば、やはりAmazonですが、AmazonはPayPalには対応していません。要はライバル関係にあるようで、ここは今後も対応の予定はないようです。
個人間の送金にも使えるが……
個人間の送金に利用できるサービスもあります。ただ、相手もPayPalアカウントを持っていることが前提となります。いずれにしても、個人間の送金は慎重な判断が必要なものですので、ここでは詳しくは触れません。
2.支払い手段の登録
支払い手段としてPayPalに登録できるのは、クレジットカードやデビットカードの他、大手の銀行口座も対応しています。ただし、例のドコモ口座をはじめとした不正利用事件がらみで、ゆうちょ銀行と三井住友銀行については、利用の一時停止が発生しているようです。一概には言えない部分もありますが、万が一不正利用があった場合は、クレジットカードの方が何かと被害の拡大を防いだり補償を受けたりしやすいので、基本的にはクレジットカードを登録する方が一般的かとは思います。もちろん、これはそれぞれの事情次第で。
3.手数料は0円、ただし、PayPalで両替を行う場合は手数料がかかる
取引手数料は無料です。ただし、PayPalのレベルで両替が行われる場合は、3~4%の手数料がかかります。この手数料がかかるかどうかは、ちょっと面倒で、サイトの挙動によります。
以下、日本円のクレジットカードをPayPalに登録している設定で話を進めます。
例えば、Banggoodの場合は、Banggoodでの通貨設定を日本円にして決済を行うと、内部処理はともかく、表面上は、Banggoodのレベルで円ドルの両替が行われ、PayPalには日本円で請求が行きます。従って、手数料は発生せず、クレジットカードで買っても、PayPalで買っても、支払う金額に変わりはありません。
なお、BanggoodでPayPalを利用して決済を行う場合には、カートから、「PayPal Checkout」ボタンでいきなりPayPalを行う方法と、「Proceed to Checkout」ボタンで通常の決済画面に進み、そこから決済方法でPayPalを選択するという2つの方法があって、それぞれに適用可能な割引が違ったりします。基本的には、「Proceed to Checkout」ボタンから、通常通りの決済を行った方が多様な割引に対応できるようです。
一方、Aliexpressは、通貨設定を日本円にしていても、PayPalを利用して支払う場合、PayPalへドルで請求が行きます。このため、PayPalレベルで円からドルへの両替が発生するため、手数料がかかります。従って、Aliexpressでは、クレジットカードで支払う方が、PayPalで支払うより、ちょっとだけ安くなります。
というように、通販サイトによって挙動が異なるのは、ちょっとめんどくさいところですね。これはPayPalのせいではなく、通販サイト側の問題ですが。ともかく、支払う金額がクレジットカード払いと同じなのか違うのかは、どのレベルで両替が行われるかによります。実際にPayPalの決済画面に進んでみて確認するのがいいでしょう。もちろん、PayPalの決済画面で承諾しなければ、決済は完了しないのでご安心ください。通販サイトによっては、決済の途中で手続きを中断した場合には、注文キャンセル手続きが必要な場合もあるのでそこはご注意を。
4.まとめ
アカウント登録には、メールアドレス、住所、登録するクレジットカードor銀行口座の他、携帯電話番号も必要です。
海外通販を楽しむにあたっては、このPayPalは必須のサービスといってよいでしょう。また最近は、キャッシュレス化の流れに乗って、楽天などの国内サイトもどんどん対応してきています。あっちこっちにクレジットカードを登録するリスクは、海外でも国内でも同じなので、海外通販に興味が無くても、利用しがいのあるサービスです。うまく使っていきましょう。