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中高価格帯のマウス5機種を比べてみた!1万円を越えるお金を払う根拠はどこにあるのか…。

中高価格帯のマウスを比較してみる
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ウインタブでは年に数回くらいのペースでマウスの実機レビューをしています。最もレビュー機会が多いのがロジクール製品で、中国通販の「MECHKEYS」扱いのゲーミングマウスなどもレビューしたことがあります。

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ところでみなさん、どんなマウスを使っていますか?マウスは激安なものを探せば1,000円を切る価格から見つかります。この記事を書くのにあたりAmazonで少し調べてみましたが、安いものだと500円台というのがありましたし、エレコムやバッファローの製品でも700円台、800円台のものがありました。また、ウインタブでよくご紹介しているAliExpressで検索してみたら「156円のワイヤレスマウス、しかも送料無料」という、この記事の趣旨とは全然別次元で個人的に「買ってみようかなあ」と思ってしまったものもありました(おすすめはしません)。

AliExpressの156円のマウスがいいか悪いかはわかりませんが、経験上、非常に安価なマウスでも「実用品として普通に使えます」。なので、マウスにお金をかけたくないのなら1,000円以下のマウスでも問題ありません。

一方で、今回比較検証しているマウスは「4,000円以上、1万円オーバーのものも複数あり」です。これらのマウスは本当にそれだけの価値があるんでしょうか?

1.比較対象機種

Logicool MX Anywhere 3S

ロジクール MX Anywhere 3S レビュー
ロジクール MX Anywhere 3S 握り
ロジクール MX Anywhere 3S 握り
価格:14,500円
※4月24日現在のAmazonでの価格

ゲーミングブランドの「Logicool G」を別とすれば「MXシリーズ」はロジクールのトップモデルで、この記事ではロジクールのマウスを3機種ピックアップしていますが、その中で最高価格なのがこのMX Anywhere 3Sです。その名の通り「どこでも高いパフォーマンスを発揮できる」コンパクトサイズのマウスです。

解像度は最大で8,000DPIと非ゲーミングマウスとしては非常に高く、今回の比較機種の中で唯一ガラス面でも使えるトラッキング性能を備えています。また、設定アプリLogi Options+でロジクールの独自機能「FLOW(異なるPC間でマウスカーソルを行き来でき、コピー&貼り付けなども可能になる機能)」や「Smart Action(マクロ機能)」も使えます。

ウインタブ関連記事:
Logicool MX Anywhere 3S レビュー - ロジクールのフラッグシップ・コンパクトマウス。静音になり、Logi Boltにも対応しました!

販売サイト:
MX ANYWHERE 3S:ロジクールオンラインストア
ロジクール MX ANYWHERE 3S:Amazon
ロジクール MX ANYWHERE 3S:楽天

Logicool M720r TRIATHLON

Logicool M720r TRIATHLON

Logicool M720r TRIATHLON

Logicool M720r TRIATHLON
価格:8,691円
※4月24日現在のAmazonでの価格

製品名にある「トライアスロン」というのは「快適性、耐久性、多用途性」という特徴を示すものと思われます。ボタン数は「8」と多く、うち6つ(ホイールの左右チルトを含む)のボタンに機能割り当てが可能と、上にご紹介したMX Anywhere 3Sよりもカスタマイズ範囲が大きくなっています。また、FLOWやSmart Actionにも対応しますので、こと「機能」についてはこの記事で取り上げているロジクール3製品の中でトップですね。

また、サイズはやや大型で「ちょっとエルゴノミクスっぽい」立体的な造形になっています。背が高い(使用時の全高が高い)ので、実際のサイズよりもやや大きめに感じられますね。

ウインタブ関連記事:
Logicool M720r TRIATHLON レビュー - 快適性・耐久性・多用途性のトライアスロン!なマウスです

販売サイト:
M720r TRIATHLON:ロジクールオンラインストア
M720r トライアスロンマウス:Amazon
M720r トライアスロンマウス:楽天

Logicool Signature M650

Logicool Signature M650 ワイヤレスマウス

左がM650L

Logicool Signature M650L

Logicool Signature M650L
価格:4,253円
※4月24日現在のAmazonでの価格

ロジクールの「新定番」と位置づけられている、実売価格が5,000円を切る中価格帯のマウスです。この記事で取り上げた製品の中では最も安価ですね。ただし、ロジクールをして「定番」と言わしめる実力は確かです。握りやすい形状で側面にはラバー素材も使われているので、長時間の利用でも疲れにくいですし、ボタンも静音です。

設定アプリLogi Options+によるカスタマイズは上に掲載した2機種よりも狭く、ユーザーによるボタンの機能割り当て変更は「進む・戻る」ボタンのみ対応し、Smart Actionには対応しますがFLOWには非対応です。なので、機能面では「ベーシック寄り」ですね。とはいえ、一般的な事務仕事用とか学習用では機能面に不足はなく、よく考えられた形状やボタン操作感の良さもあって、とても気持ちよく使えると思います。

ウインタブ関連記事:
Logicool Signature M650 ワイヤレスマウスの実機レビュー - サイズが2種類で素晴らしい手触り、まさに「ちょうどいいマウス」

販売サイト:
M650 SIGNATUREワイヤレスマウス:ロジクール公式サイト
Signature M650シリーズ:Amazon

MCHOSE AX5 Pro Max

MCHOSE AX5 Pro Max LED

MCHOSE AX5 Pro Max

MCHOSE AX5 Pro Max
価格:99.99ドル(約15,500円)
※4月24日現在のMECHKEYSでの価格
※読者クーポン「WIN-TAB5」で上記から5ドルOFF

ロジクール製品ではなく、中国メーカー製のゲーミングマウスです。軽量化のため筐体に穴が空いていて、最大解像度は26,000DPI、ポーリングレート(レポートレート)は有線/無線で最大8,000DPIと、数値的にはこの記事中ダントツです。ただ、非ゲーミングの用途では26,000DPIというのはほとんど意味をなさず(敏感すぎてカーソルを見失うレベル)、ポーリングレートについても非ゲーミングマウスの多くは開示すらされていませんので、事務系の用途では特に大きなメリットとは言えません(ただし、本来のゲーム用途では素晴らしいと言えます)。

ある程度値の張るゲーミングマウスだけに、「超軽量」です。やや大型のサイズながら実測値で55 gと、一般的なサイズの非ゲーミングマウスの半分強くらいの軽さです。また、設定アプリによるボタン割り当ての変更やDPI、ポーリングレートの微調整もでき、マクロも使えますので、ゲームプレイ以外の場面でも快適に使えます。

ウインタブ関連記事:
MCHOSE AX5 レビュー - マグネシウム合金製のシェルを採用した軽量ゲーミングマウス、価格も低めです

販売サイト:
MCHOSE AX5 Magnesium Alloy 8K Mouse:MECHKEYS
※読者クーポン「WIN-TAB5」で5ドルOFF

【番外】OriMouse

OriMouse

OriMouse 使用時

OriMouse 使用時
価格:11,800円
※4月24日現在のメーカー公式サイトでの価格

えー、この製品は他の4機種とまともに比較するのはフェアではないと思われ、「番外」としました。専用の設定アプリがなく、ボタンの機能割り当ても変更できず、もっと言うとDPIの調整すらできません。機能面に絞って言うと「とても1万円のマウスではない」です。

OriMouse 上面
ただし、この画像を見ていただくと、その特徴がわかると思います。製品名の「Ori」というのは「折り」、つまり「折り紙のようなマウス」なんです。使用しないときの厚さはわずかに5 mm(センサー部を含むと14 mm)、重量は38 gと「ゲーミングマウスより軽い」です。

つまり、「携帯時の利便性に特化した製品」ですね。一方で、折り紙みたいな筐体にも関わらず、一度組み立ててしまえば「割と普通」に使えます。

ウインタブ関連記事:
OriMouse レビュー - 折り紙式ポータブルマウス、持ち運び時は超薄型に!思ったより普通に使える!

販売サイト:
my Air.0 公式サイト

2.サイズ

マウスのサイズは様々です。人によってマウスの持ち方も異なりますので、それぞれの持ち方に応じて「適したサイズ」というのがあります。あと、持ち方にかかわらず「個人の趣味(好み)」もあります。

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私のマウスに関する嗜好をお知らせしておくと「『かぶせ持ち』で使うので大きめサイズのマウスが好み。しかし、外出先でモバイルノートと一緒に使う場合は握りやすさを多少犠牲にしても小ぶりなマウスにしたい」という感じです。

今回の比較対象機種を分類すると
・MX Anywhere 3S:小型
・M720r TRIATHLON:中型-大型
・M650L:中型-大型
・MCHOSE AX5:中型-大型
・OriMouse:小型w

となります。なお、マウスの「小型・中型・大型」に明確な定義はなく、ここではウインタブで「ざっくり長さ100 mm以下は小型、120 mm以下は中型、120 mm超は大型」とイメージして分類しています。

MX Anywhere 3Sはつまみ持ちとかつかみ持ちに向き、携帯用としても便利、M720r/M650L/MCHOSE AX5はかぶせ持ち向きで自宅や事務所などで半据え置き的に使うのに便利、ということになります。ただ、「所詮マウス」なので、大型マウスだと持ち運びに苦労する、ということはなく、バッグに入れて持ち運ぶのが苦痛、ということは全くありません。私は自宅用と携帯用でマウスを使い分けていますが、必ずしもそうする必要はなく、好きなサイズのマウスを選んでいいでしょう。よって、サイズによる優劣というのはありません。

※なお、ロジクール M650には2種類のサイズがあります。今回比較対象としているのは大きい方の「M650L(小さい方は単にM650と言います)」です。

3.接続性など

今回取り上げた5機種の接続方式は

MX Anywhere 3S:USB無線、Bluetooth(Bluetoothのみでマルチペアリング3台)
M720r TRIATHLON:USB無線、Bluetooth(トータルでマルチペアリング3台)
Signature M650L:USB無線、Bluetooth(マルチペアリング非対応)
AX5 Pro Max:有線、USB無線、Bluetooth(マルチペアリング非対応)
OriMouse:Bluetoothのみ(マルチペアリング非対応)

です。全機種Bluetooth接続に対応しますが、複数デバイスとのペアリング(マルチペアリング)に対応するのはMX Anywhere 3SとM720r TRIATHLONのみです。ここは機種選定がまずかったかもしれませんね。この5機種よりも安価な製品でもマルチペアリングに対応する製品は少なくないので。

また、有線接続に対応するのはゲーミングマウスのAX5 Pro Maxのみです。となると「電池」が気になりますが、MX Anywhere 3S、AX5 Pro Max、OriMouseが充電式、M720rとM650Lは電池式です。実はここ、個人的にはかなり気にしていて、利便性を考慮すると絶対に充電式だと思っています。電池式だと「予備電池をデスクに備えておく必要」がありますしね。

あと、「ボタンが静音か」という点については、MX Anywhere 3SとM650Lが静音、あとは静音ではありません(OriMouseは比較的静かですが、M720rとAX5ははっきり『カチカチ』という音が出ます)。使用環境によって静音であることが必須、というケースもあると思うので、この点はご注意下さい。

4.カスタマイズ

アプリによるカスタマイズ

ロジクールのマウスは基本的に「Logi Options+」というアプリを使います。Logi Options+は一度PC側にインストールしてしまうと、後日ロジクール製品(マウスやキーボード、Webカメラなど)を買い増ししてもそのまま認識します。

Logicool M720r TRIATHLON Logi Options+
こんな感じですね。ロジクール製品を買い増ししてPCに接続すると自動的にLogi Option+側で認識してくれます。一度認識された製品はすべて設定の調整が可能です。

Logicool M720r TRIATHLON ボタン割り当て

クリックで拡大します

Logi Options+ではボタンの割り当てや解像度(マウスカーソルの敏感さの指標、単位はDPI)の調整など、多彩な設定項目があります。また、同じロジクールのマウスでも型番によって調整可能範囲は異なります。

今回、MX Anywhere 3S、M720r TRIATHLON、Signature M650Lを対象機種としてピックアップしましたが、最も機能豊富なのがM720r TRIATHLONですね。そもそもM720r TRIATHLONはボタン数が「8」と多く、ホイールボタンのティルト操作にも対応、さらにティルトに操作割り当てもできます。

最も高価なMX Anywhere 3Sはボタン数が「6」とM720rよりも少なく、ホイールのチルト操作にも対応しません。ただし、解像度はMX Anywhere 3Sが最高で8,000DPIと最も高いです。とはいえ、ゲームなどの用途を別として、仕事用のマウスで8,000DPIというのは「まず使わない」くらいに高速ですし、M650Lも最高4,000DPI、M720r TRIATHLONは開示されていませんが実機レビューでの体感で最高3,000DPIくらいはあると思われますので、仕事用としては十分な解像度になっています。

カスタマイズ範囲が最も少ないのがM650Lです。ユーザーが操作割り当てを変更できるのはホイール(ボタン)と進む・戻るボタンのみです。

これらの点(というか、ボタン数とボタンの操作割り当ての自由度)から、M720r TRIATHLONがビジネス用途としては(ゲーム用などの場合はまた少し話が変わってきます)最も多彩な機能を備えていると評価できます。自分の好みに合わせてガンガンカスタマイズしたいならM720r TRIATHLONですね。

MCHOSE AX5 Pro Max 設定アプリ

クリックで拡大します

MCHOSE AX5にも設定アプリが用意されています。日本語に対応していませんが機能は非常に豊富で、6つのボタンに非常に多彩な機能割り当てができ、ゲーミングマウスらしく「感度(DPI、レポートレート、デバウンスレードなど)」の項目についてはLogi Options+を遥かに上回ります。また、最大解像度は26,000DPIと、「人間の感覚を越えた」レベルにすることもできます。

AX5の設定アプリとロジクールの設定アプリ、かたやゲーム性能追求型、かたや事務機としての使い勝手追求型と方向性は異なりますが、いずれも非常によくできたものだと思います。

OriMouseには設定アプリはありません。また、今回比較対象とした製品の中で「機能性よりも携帯性」に特化した製品であることから、設定アプリもいらないのかもしれません。ということで、OriMouseはDPIの調整とかボタンの機能割り当てはできず、「そのまま使うのみ」です。

5.気持ちよさ

マウスは「高価なものは解像度が高い、ボタン割り当てなどのカスタマイズ余地が大きい、センサーの品質が高い」などの傾向があります。ただ、最大解像度26,000DPIとかPAW3395センサー(MCHOSE AX5)とかの品質はごく一部のこだわりとか用途のある人に向く品質と言え、仕事用とか普通のゲームプレイとかでは必要がありません。むしろ26,000DPIの解像度なんかに設定してしまうと一般人はまともに使えません。

この記事で最も書きたかった話は「気持ちよさ」です。左右クリックボタンやホイールボタンを操作する際の気持ちよさ、デスク上でマウスを滑らせた際の気持ちよさですね。

今回の比較対象機種での機能面での優劣は明らかです。解像度やセンサーの精度についてはMCHOSE AX5が最上位となります。また、ボタン割り当てのカスタマイズについては、8つのボタンをカスタマイズ可能なロジクール M720r TRIATHLONが優勝でしょう。また、ロジクール MX Anywhere 3SとM720rは「FLOW」が使えます。キーボードマクロはOriMouseを除くすべての製品で可能です。機能面・性能面ではMCHOSE AX5がベストですが、事務系の作業について言えばFLOWが使え、キーボードマクロの作り方も初心者に優しいロジクール M720r TRIATHLONも劣りません。

…ちょっと待てよ…、今回ロジクールのマウスを3機種比較対象にしていて、最も高価なのはMX Anywhere 3Sのはず。なのに価格の安いM720rのほうが機能性が高いというのはどういうこと?

実はMX Anywhere 3Sは、あんまり目立ちませんけど「ガラス面でも快適に動作する」とか、DPIの調整余地が大きい(26,000DPIではないがM720rより調整余地大)とかの特徴があり、何よりもM720rよりも「気持ちいい」です。ボタンのクリックやホイールの滑らかさなどはM720rより上ですね。また、評価対象とはしませんが、サイズも携帯に便利ですし、サイズ感や機能のバランス、そして「気持ちよさ」という点で「まさに”Anywhere”快適!」です。

機能面での差異をある程度理解したうえで「気持ちよさにお金を払えるか」ということだと思います。FILCOのメカニカルキーボードやREALFORCEの静電容量無接点方式キーボードは、高速なタイピング、確実なタイピングという点で1,000円のキーボードよりはずっと上ですが、1,000円のキーボードで仕事ができないかと言われればそんなことはありません。事務系の仕事で文字を入力するという基本的な機能において、REALFORCEにはできるが1,000円のキーボードにはできないことは「ありません」。むしろ作業中に息抜きとかBGMとして音楽を流す場合、REALFORCEにはマルチメディアキーなどという軟弱なものはついていませんが、1,000円のキーボードにはありますので、音量調整とか曲送りがキーボード操作で可能です。なので、REALFORCEにはできないが1,000円のキーボードならできることもあります。

それでも1万円とか3万円とかを支払ってメカニカルキーボードとかREALFORCEを買ってしまうのは「気持ちがいいから」にほかなりません(ウインタブの場合)。マウスの場合はキーボードとちょっと話が違っていて、1,000円以下の製品だと設定アプリなんてなくて、ボタンの割り当てとかマクロは使えませんし、ボタン数も最低限(3ボタン)です。一方で今回比較したOriMouseを除く4機種はすべて他ボタンで機能のカスタマイズ余地も大きいので、それだけでもお金を余計に払う理由になります。

それに加え、MX Anywhere 3Sには「バランスの良さ」つまり、個々の機能性は最上位ではないが、事務機器として欲しい機能がすべて揃っていて、”Anywhere”で不満なく使えるという点と「ボタンやマウス操作の気持ちよさ」では明らかにM720r TRIATHLONよりも上である、という点に「高いだけの理由がある」と思います。

気持ちよさという点で一番ダメなのはOriMouseです。ただし、多くを語るまでもなく、OriMouseの携帯性は群を抜いており、それだけに他機種と単純比較はできないでしょう。「マウスはサイズの割にかさばる形状なので、バッグに入れるときに邪魔になる。許せん!」という人にはOriMouseかと。

最後にMCHOSE AX5 Pro Maxです。これ、「なにげに素晴らしい」んですよ!DPIとかポーリングレートの話を置いておいて、気持ちよさという点でも一線級です。静音ではありませんがボタンのクリック感、ホイールの操作感はMX Anywhere 3Sよりもむしろ上です。また、ここはお好みによりますが、超軽量なのでマウスを動かす際には「爽快」ですらあります。もちろん「ゲーミングマウスはゲーム用」ではあるのですが、普段使い用(仕事用)としてもめちゃめちゃ快適です。

ゲーミングマウスはその性能のゆえに一般的なマウスよりも高価で、なにげに4月24日現在の円建て価格だとMX Anywhere 3SよりもAX5 Pro Maxのほうが高価だったりもするのですが、あえて仕事用、普段使い用にゲーミングマウスを選ぶ、というのは「十分アリ」だと思います。

6.まとめ

一通り機種比較をしてみました。基本的に「それなりのお値段」の製品ばかりなので、(OriMouseは特殊なので置いておくとして)使用感が劣る製品はありませんでした。筐体、機能性、そして気持ちよさという点で安価なマウスとは一線を画する品質だったと思います。

一方で「1万円を越えるお金を払う価値があるのか」という点について、まず、ゲーミングマウスのAX5 Pro Maxについてはその性能や軽さ、カスタマイズ余地の大きさを考慮すれば「大アリ」だと思います。繰り返しになりますが、この製品は普段使い用としても非常に優秀です。次にMX Anywhere 3Sは接続性、静音性、機能性のバランスが高水準ですし、大型のマウスを好むウインタブが外出時に快適に使えているという点や使っている際の気持ちよさが素晴らしいです。ただし「そんなにあちこちカスタマイズする必要はないし、FLOWにも興味がない、マクロも使わない」のなら1万円を越えるお金を払う意味はちょっと薄れますね。

多機能であることにそれほど関心がなく「マウスとしての基本」をしっかり押さえたいのならSignature M650でも十分に満足できると思います。さすが「定番」。M720r TRIATHLONは「とにかく機能性」ですね。多ボタンを駆使し、自分流のカスタマイズを完璧にやりたいのならM720rの8,000円台という価格は決して高くないでしょう。

OriMouseは他の製品と横一列には比べられません。この製品は(携帯性が抜群なのはもちろんですけど)「人と違ったガジェットに興味がある」アーリーアダプター向けの製品だと思います。

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コメント

  1. マウス難民 より:

    とても参考になりました。
    ロジクールM590に出会って、M590やその後継を一生使うと思ってました。二代目を使ってます。
    小柄なのに高さもある。静音。チルト。2台マルチ、天面で切替。flow。安い3千円くらい。
    完全無欠の安いマウス。一生使うと思ってました。まさかの廃盤。後継なし。
    しかもM650でチルトなくなるとは思わなかったです・・・。なのに高い。
    とりあえず3~5年後の未来に期待するだけです。祈っています。

    • wintab より:

      M590は私使ったことがありませんが、2代目を購入するというあたり、マウス難民さんにとっては相当な名作なのだと推察いたします。縁あってロジクールのマウスを多数レビューさせていただいていますが、どれも素晴らしい品質ですよね。