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初めてパソコンを買う人へ(2)- 処理性能だけが全てではない!重量とサイズが重要な理由

オピニオン

初めてパソコンを買う人へ(2)
パソコンを購入する上では、数多くの要素を検討することになります。考える点は数多くありますが、今回は処理性能だけでなく、重量とサイズも大切であるという点について見ていきたいと思います。他にもチェックするポイントはありますが、これについては今後の連載記事でご紹介します。

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1.ノートパソコンは特に重量とサイズが大切

パソコンを選ぶ上で、処理性能がどの程度なのかという点は基本的に重要です。これ自体は合っているのですが、特にノートパソコンを買う点では、それ以外にも考慮すべき部分があります。例を挙げるなら、キーボードやタッチパッドの出来、搭載している端子の種類や数、入っているOSやソフトウェアなどです。そして今回見ていくのは、重量とサイズです。

どうして処理性能を見るだけでは不十分なのかというと、処理性能以外の部分もパソコンの使い心地をかなり左右するからです。確かに性能が高いノートパソコンならば、多くの処理や仕事を早く終わらせることができるでしょう。ですが、それがとても大きく、重い場合はどうなるでしょうか?

当然「それで問題ない」というケースもあります。確かに普段置いてある部屋からほとんど持ち出すこともなく、実質的に固定されている状態ならば重さや大きさというのは問題にはなりませんし、むしろこの選択の方が理にかなっている場合もあります。軽量で小型のパソコンをわざわざ選ぶ必要性は薄いでしょう。また、ゲームをしたり、クリエイティブ作業をしたいという場合、高性能なグラフィックス機能を搭載したハイスペックなマシンを買った方がより快適に作業できます。そうしたノートパソコンは、サイズが大きめで重量も重めになっているケースが多いですが、持ち運ばないなら別に何の問題もないでしょう。

ですが、もし「毎日持ち運ぶ」というケースや、「パソコンを持って電車で移動することが多い」というケースならどうなるでしょうか?この場合、事情がかなり変わってくることは容易に想像できます。ハイスペックなマシンの中にも軽量な機種は存在しますが、大抵かなり高い価格設定になっています。それが付加価値なので高価になるのは当然なのですが、逆に「コスパの良い」ノートパソコンはスペックが良くても重量が重いなどの欠点を持っていることが少なくありません。それがゲーミングPCの場合だと、かなり重くて大きい機種になることもよくあります。

その結果、「性能的には満足だが、持ち運びが大変で苦労する」という事態になるかもしれません。またノートパソコンには画面が大きい機種もありますが、画面が広大なこと自体は操作する上では利点になるものの、移動する時は「かばんに入りにくい、もしくは入らない」という場合があるかもしれません。処理性能だけを見てノートパソコンを比較し、選ぶならこうした厄介な問題が発生する可能性があります。

初めてパソコンを買う人へ(2)

ASUSのノートパソコン

上の画像には、同じメーカー(ASUS)の2つのノートパソコンが示されていますが、重量やサイズがかなり違っています。左は14型で0.99kg、右は16型で1.88kgです。どちらもゲーミングPCではありませんが、左はビジネス用に軽量・小型に作られた機種であり、右は普段使い用に作られていて、画面が大きい設計になっています。右の機種も持ち運びができない訳ではありませんが、ある程度重量がありサイズも大きめなため、人によっては「もっと小さくて軽い方が良かった」と思うかもしれません。逆に、ほとんど持ち歩くことも無く、特定の場所にずっと置きっぱなしで使う場合は左の機種を購入すると「こんなに小さくて軽い機種にする必要性はなかったかも」と思うかもしれません。

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今取り上げた例はどちらも一般的なノートパソコンのため、まだ数字の差は極端ではありませんが、大きなゲーミングPCとモバイル向けノートパソコンと比較するともっと差が開きます。ASUSは17.3型や18型のゲーミングPCも製造していて、重量は3.0kgにも達します。先ほどのビジネス用機種の約3倍もの重量であり、この点を考えると、やはり処理性能だけではパソコンを選ぶことができないと言えます。

2.デスクトップパソコンもサイズ感は無視できない

先ほどまではノートパソコンの事例を見てきましたが、デスクトップパソコンの場合もサイズは重要です。パソコンを設置する机のスペースが限られている場合もありますし、どの程度拡張性が必要なのかも場合によって違うからです。

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ASUSのデスクトップPC

これもまた同じメーカー(ASUS)の2つのデスクトップパソコンですが、左はNUCというミニPCであり、サイズは14.4cm×11.2cm×4.1cm、0.6kgとかなり小型です。ただしCPUはノートパソコン向けのタイプが使われており、内部の拡張(パーツの追加や交換)性はあまりありません。一方で右はゲーミングPCであり、サイズは18.0cm×42.8cm×43.0cm、8.0kgとゲーミングPCとしては普通ですが、それなりに大きいです。また拡張性もある程度確保されています。

この2機種はどちらもデスクトップパソコンの一種には変わりませんが、設置スペースや拡張性が大きく異なっていることが分かります。このようにデスクトップパソコンでも様々な種類があります。ミニPC、スリムPC、ミドルタワー、フルタワー、液晶一体型など、種類はたくさんあり、そのパソコンに何を求めるかで選択肢が変わってくることでしょう。

設置スペースの差は、特に設置する部屋や机があまり大きくない場合、重要な意味を持ちます。広々としたスペースがあるなら敢えてミニPCを選ぶ必要はないかもしれませんし、逆にミドルタワーやフルタワーPCを置くのが困難な場合は、無理に置くより小型の機種を選ぶ方が狭い思いをせずに済むことでしょう。また、小さくて軽いほど設置場所を臨機応変に変えることができるというメリットがあります。

小さいパソコン程性能が低くなるかというとそうではなく、大きさと性能は必ずしも比例しません。ミニPCでもゲーミング対応の機種もありますし、ミドルタワーでも価格が安い代わりに比較的低い性能の機種も存在します。ただし、一般的に大きいほど拡張性が上がる傾向があります。このため、自分には何が必要なのかを考えて、デスクトップパソコンを選ぶことは大切です。将来的な拡張性を取るのか、それとも机や空間の占有スペースの小ささを取るのかを考えて、選択するのが良いと思います。

3.スペックだけではなく、全体的にチェックすることが重要

ここまで見たように、重量とサイズというのはパソコンを選ぶ上で重要な要素です。ノートパソコンなら持ち運びや画面の大きさに直結しますし、デスクトップパソコンでも占有スペースの差は意外と大きな意味を持つ上に拡張性も変わってきますので、ノートであれデスクトップであれ、サイズ感や重量を確認して購入することは大切だと言えるでしょう。

もっとも、日常的な使用感という点で特に影響を受けるのはノートパソコンの方です。性能やコストパフォーマンスを重視しすぎて、よく持ち運ぶ予定なのに重量が重い機種を選んでしまうと、却って「動作は重くないが物理的に重い……」と不満を抱いてしまう可能性があります。

軽量で小型なノートパソコンは値段の割には性能面ではあまり優秀ではないこともありますが、「軽くて持ち運びに苦労しない」というのは大きなアドバンテージになります。

パソコンを選ぶ際には「物理的な面」にも注目しましょう。実際に販売店に行き、手に取ってみるのも良いと思います。ネット直販限定モデルの場合でも、展示している店舗がある場合もあります。

この連載では、パソコンを選ぶ上で検討すべき別の点も取り上げる予定です。お楽しみに!

4.関連リンク

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