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ビジネスにも最適!Windowsタブレット機種比較(2015年3月・10インチ・Atom搭載・10万円以下クラス)

野球部マネージャー
こんにちは、今回もまたトップ画像と記事に全然関係性がなく、でも「わかってくれるよね」と言いたいウインタブ(@WTab8)です。2015年3月版のWindowsタブレット機種比較特集の6回めとなります。過去5回の記事はこちら。

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今回は「10インチ、Atom搭載、10万円以下クラス」となります。このクラスになるとあと一息でCPUにCore iとかCore Mを搭載したモデルに手がとどくんですけど、Atom機でも非常に使い勝手がいいパッケージングのモデルが選べます。性能だって十分ですよ。

1.対象機種

ASUS TransBook T100 Chi

ASUS TransBook T100 Chi
OS: Windows 8.1 with Bing 32bit
CPU: Intel Atom Z3775(1.46GHz/バースト時2.39GB)
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS液晶(1,920×1,200)マルチタッチ
カメラ:イン200万画素 / アウト500万画素
入出力: microUSB3.0、microUSB2.0、microHDMI、microSD、マイク/ヘッドフォン
     キーボードドックにもmicroUSB2.0
バッテリー駆動時間: 8.7時間
サイズ: 265×174.5×7.2 mm(タブレット)
     265×174.5×13.2 mm(キーボード込み)
     重量約570g(タブレット)1.08kg(キーボード込み)

コメント:ヒンジ付きのキーボードが付属する2 in 1 PC。大ヒット機種TransBookの最新モデルで、タブレット本体の厚さ7.2mmはクラス最薄。スタイリッシュな筐体となったが、キーボードドックのHDDがなくなり、キーボードがBluetooth化するなど、改善とはいいがたい部分も内包する。

紹介記事:ASUS TransBook T100 Chi - 既存モデルからの正統進化!この春大本命の2 in 1

ARROWS Tab QHシリーズ WQ1/S WSQ1N_A684

ARROWS Tab QH55/S
OS: Windows 8.1 with Bing 64bit
CPU: Intel Atom Z3795(1.59GHz/バースト時2.39GB)
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB/128GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS Alpha液晶(1,920×1,200)マルチタッチ
カメラ:イン200万画素 / アウト800万画素
入出力: USB3.0、USB2.0、microHDMI、microSD、マイク/ヘッドフォン
バッテリー駆動時間: 8.7時間
サイズ: 265.5×188.8×10.2 mm 重量約680g(タブレットのみ)
     265.5×223.8×17.6~18.2 ㎜ 重量約1.38kg(キーボード込み)
Office: なし/ Home&Business

コメント:キーボード付きモデルとキーボードなし(カスタマイズ用)モデルで型番が異なり、キーボード付きモデルはQH55/Sとなる。スペック紹介はカスタマイズモデルのWQ1/Sとしたが、記事中ではQH55/Sも対象機種としている。CPUはAtom最上位のZ3795、OSは64ビット、RAMも4GBと高スペック。ディスプレイ解像度やカメラ性能も高い。やや重く、厚い筐体がネックだが、富士通らしい信頼感があり、好感が持てる。高額な辞書ソフトをたくさんバンドルしているのも魅力。Office付きとOfficeレスモデルの設定があることに注意。

紹介記事:富士通 ARROWS Tab QH55/S 10インチのWindowsタブレットも出た!2 in 1なみにすばらしいキーボードつき

Lenovo ThinkPad 10

thinkpad10国内販売開始
OS: Windows 8.1 with Bing 32/64bit
CPU: Intel Atom Z3795(1.59GHz/バースト時2.39GB)
RAM: 2GB/4GB
ストレージ: 64GB/128GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS液晶(1,920×1,200)10点マルチタッチ
カメラ:イン200万画素 / アウト800万画素
入出力: USB2.0、microHDMI、microSD、マイク/ヘッドフォン
バッテリー駆動時間: 10.2時間
サイズ: 256.5x177x8.95 mm 重量約590g
Office: Home&Business

コメント:CPUはAtom最上位のZ3795、OSの種類とRAM、ストレージ容量は選択可能。2014年夏に登場したモデルながら、Atom機としては最高のスペックである。Lenovoらしく純正パーツが豊富に選べるのも魅力。なお、OSがWindows 8.1 Proとなり、Officeが付属しない「ビジネスパッケージ」もあるが、今回の比較対象からは除外している。

紹介記事:ThinkPad 10 個人向けに64ビットOS、4GBメモリを選べるカスタマイズモデルが追加されたよ!

LaVie Tab W TW710

NECの10インチタブ
OS: Windows 8.1 with Bing 32bit
CPU: Intel Atom Z3795(1.59GHz/バースト時2.39GB)
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS液晶(1,920×1,200)マルチタッチ
カメラ:イン200万画素 / アウト800万画素
入出力: USB2.0、microHDMI、microSD、マイク/ヘッドフォン
バッテリー駆動時間: 10.2時間
サイズ: 256.5x177x8.95 mm 重量約598g(タブレットのみ)
     256.5×197.4×16.8~23.8 mm 重量約1,148g(キーボード込み)
コメント:NECブランドであるが、合弁相手のLenovo ThinkPad 10とほぼ同スペック。ただしOSは32ビットのみ、ストレージも64GBで固定となる。また、ThinkPad 10ではオプション扱いのデジタイザが標準で搭載される。専用キーボードはオプションではなく、最初からキーボードつき、キーボードなしのモデルに分かれており、型番が異なる。また、枝番が異なる新型が存在するが、全く同一スペックなので、今回の記事では旧型の価格を参照している。

紹介記事:NEC LaVie Tab W - 新鋭10インチ日の丸タブレットにして中身はThinkPad10?

dynabook Tab S80/S90

dynabook Tab S80

OS: Windows 8.1 with Bing 32bit
CPU: Intel Atom Z3735F(1.33GHz/バースト時1.83GB)
RAM: 2GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 10.1インチIPS液晶(1,280×800)マルチタッチ
カメラ:イン200万画素 / アウト800万画素
入出力: microUSB2.0、microHDMI、microSD、マイク/ヘッドフォン
バッテリー駆動時間: 9.5時間
サイズ: 約258.8×175.0×9.1 mm 重量約565g

コメント:対象機種中もっとも低スペックながら、高精度なデジタイザを搭載しており、イラスト等のニーズにこたえることができる。枝番のみ異なる新型があるが、スペック的には変わらないので、旧型を安く購入するほうがお買い得となる。今回の記事では旧型の価格を参照している。キーボードつき(S90)とキーボードなし(S80)で型番が異なる。

2.価格

価格比較
dynabook Tab S80 S80/NG PS80NGP-NXA ¥58,635
ThinkPad 10 20C1A00HJP ¥65,191
LaVie Tab W TW710/S1S ¥67,800
ARROWS Tab QHシリーズ WQ1/S WSQ1N_A684 価格.com限定 スタンダードモデル ¥68,980
ASUS TransBook T100Chi T100CHI-3775S ¥69,621

※2015年3月20日現在の価格ドットコムの最安値(税込み)

上記が対象機種の最安値を比較したものですが、これは価格コンシャスという以外にあまり合理性はありません。例えばThink Pad 10はOSも32ビットですしRAMも2GBのモデルの価格なので、ハイスペックと胸を張れる構成ではありません。ARROWS Tabもこの構成だとOfficeはつきません。このクラスになると逆に最小構成で購入する人は少ないように思います。なので、ウインタブおすすめ構成で比較してみます。

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ASUS TransBook T100Chi T100CHI-3775S ¥69,621
東芝 dynabook Tab S90 S90/NG PS90NGP-NXA ¥70,911
(純正キーボード付きモデル)
LaVie Tab W TW710/S2S PC-TW710S2S ¥75,009
(純正キーボード付きモデル)
ThinkPad 10 20C1CTO1WW ¥99,570
(64ビット・RAM4GB・ストレージ128GB・デジタイザ+ウルトラブックキーボード)
ARROWS Tab QHシリーズ QH55/S WSQ1N_A669 価格.com限定モデル ¥99,980
(純正キーボード・Office Home&Business付きモデル)
※2015年3月20日現在の価格ドットコム最安値(税込み)
※ThinkPad 10のみLenovo直販サイトの価格
※全てOffice Home&Businessつき

全てのモデルに純正キーボードをつけてみました。また、デジタイザは設定があればつけ、RAMやストレージも最大構成にしています。こうしてみると以外に価格差があるというか、最安値TransBookと最高値ARROWS Tabの差は約3万円となります。ただし、この3万円の価格によって、CPU性能が数ランク分(Z3735FからZ3795へ)、OSが32ビットから64ビットへ、そしてRAMも2GBから4GBへと変化します。

このクラスの場合、ある程度の価格差ならば機種選択の決め手になりにくいと思います。それよりも利用シーンに応じた筐体とキーボードなどのパーツのパッケージングとか、必ず使いたいソフトウェアのために必要なスペックとか、そういう個々人の事情によって候補機種が絞りこまれていくんだろうと思います。なので、ここではどの機種が一番か、ということは決められませんね。

3.キーボード込みのデザイン・使い勝手

キーボード入力
いつも書いてますけど、Windowsタブレットの場合、タブレット単体のデザインって大差ありません。なので、対象機種のキーボード装着画像を見てみます。
ARROWS Tab キーボード装着
まずはARROWS Tabから。ヒンジつきのキーボードなので、ノートPC同様にディスプレイの角度調整ができ、簡単にたためます。なのでほぼ完全なノートPCスタイルになります。ヒンジ部分は少し大きめで、サイズ的には少しマイナスですが、まとまりの良いデザインです。

ThinkPad 10 キーボード装着
LaVie Tab W キーボード装着
続いてThinkPad 10とLaVie Tabです。この2機種、筐体色は異なりますが、本体、キーボードともほぼ同じデザインなのでまとめて。キーボードにヒンジはついておらず、溝にタブレット本体をはめ込むタイプです。角度調整はできませんが、安定感があり、膝の上でも使うことができます。また、ノートPCのようにはいきませんが、キーボードとタブレット本体を重ねるとピッタリはまり、見た感じノートPCを閉じているように見えます。ヒンジ付きよりは若干使い勝手が落ちますけど、十分合格点ですね。また、キーボードにはスタイラスを収納するところもあります。

dynabook キーボード装着
dynabook Tabです。こちらはキーボードカバーを台座にしてタブレット本体を立てかけるタイプですね。前回の記事で取り上げたMSI S100と、かなり改良されてますけどHP Pavilionもこのタイプです。このタイプ、キーボードを軽量化できるんですけど、利用シーンを選びます。安定性が低いので膝の上では使えませんし、新幹線のテーブルとか、ファーストフード店のせまいテーブルだと奥行きが足りません。なので、デスクの上とか、場所を確保できて安定したところしかまともに使えません(ただし前回書いたPavilionはこの点が改良されているのでヒンジ付きに近い使い勝手です)。そして、ウインタブ的には評価の低いBluetooth接続です。Bluetoothキーボードを使う場合、無線LAN、Bluetoothマウスなどとの併用時に誤動作(チャタリングとか)する可能性があります。なので、キーボード接続という点ではdynabook Tabの評価はあまり高くできません。

TransBook Chi キーボード装着
最後にTransBookです。既存モデルであるT100 TA(TAM)が大人気となったことから分かりますが、パッケージングとしては最高と言えます。ヒンジがついているのでノートPCと同様に使えますし、価格もお手頃です。「Chi」になってから、タブレット本体はめちゃめちゃ薄くなりましたし、デザインも洗練されたものになりました。しかし、このキーボード、Bluetoothです。また、既存モデルにあったキーボード内蔵のHDDもなくなりました。そのため、キーボードとしての安定性は(あくまでウインタブの見解ですけど)低下し、ストレージ容量のアドバンテージも消えています。もしキーボード接続の頻度が高く、ノートPCとしての使い方を優先したいなら、既存モデルT100TAMとの比較をしっかりと行うべきです。

キーボード装着時の使い勝手を見ていくと、私ならdynabook TabとTranbookは外します。なのでARROWS TabかThinkPad&LaVie Tabか、という選択になりますが、角度調整をしっかりやりたいのならARROWS Tab、軽量さ、手軽さを追求するならThinkPadとLaVie Tabということになるでしょう。

4.性能・付属機能

PCメモリー
ウインタブの持論というか、個人所有とメーカーさんからお借りした実機をいろいろ使ってみた感想として書きますけど、「CPU性能とかOSのビット数とかは、タブレットでは思ったほど体感差はない」と思っています。もちろん全ての利用シーンを試したわけではないんですけど、タブレットとしてWebブラウジングや動画視聴、Windowsストアアプリで遊ぶなど「コンテンツ消費型」の使い方をする場合、あまり神経質にCPU性能とかRAMとかを気にする必要はないと思います。また、キーボードを装着して作業するという場合でも、それがExcelとかWordとかPowerPointなら、CPU性能とかOSのビット数とかはあまり関係ありません。もちろん、予算があればいいCPU、大きめのRAMやストレージがあったほうが安心ですが、CPU性能がワンランク下だからといって使いものにならない、ということはありません。

次に、周辺機能を見てみます。まず、デジタイザです。LaVie Tab、ThinkPad 10(オプション)、ARROWS Tab(カスタマイズモデルにオプション)、dynabook Tabにはデジタイザの設定があります。なかでもユーザーの評価が高いのがdynabook Tabです。タブレットでイラストを描きたいとか、絵描き系の目的で購入を検討する場合、キーボードの使い勝手よりもデジタイザの性能のほうが重要になるので、その場合はdynabook Tabの評価が高くなるでしょう。TransBookにはデジタイザの設定がないので注意が必要です。

次に付属のソフトウェアです。私はメーカーの付属ソフトって邪魔だと思い込んでいるので、購入時に参考にすることはないのですが、ARROWS Tabの付属ソフトだけは注目しておくべきです。広辞苑第六版、リーダーズ英和辞典第3版 / 新和英中辞典第5版、学研パーソナル統合辞典(4種)という、普通に買うとかなり高額と思われる辞書ソフトがバンドルされているんです。「使わねえよ」と言うなかれ、あれば便利なことは間違いありません。

5.結論

実はARROWS Tabが発売された当初、予想実売価格があまりにも高くて「これでAtom機なんて無茶だよ」と思ったものです。しかし、実売価格も下がってきて、キーボード付きのモデルについては、ストレージ容量を除きほぼ同スペックのThinkPad 10のオプション込みの価格と変わらなくなりました。そして、ヒンジ付きのキーボードや高価な辞書ソフトのバンドルもあり、現在では非常に魅力的な製品に映ります。なので、今回はARROWS Tabの優勝、というのが結論です。

もちろん私はいつも書いているように激しくThinkPad推しなので、ThinkPad 10も捨てがたい魅力を感じています。個人的に購入するならThinkPadになるかもしれません。ということで、皆さん好きなメーカーとか、好きなデザインとか、特定の利用目的とかがあると思うので、感覚で選んでしまっても特に後悔はしないんじゃないか、と思います。でも、キーボードの特性だけはよく確認しておいてください。仕事でタブレットを持ち歩き、臨機応変にキーボードを接続する、なんて使い方をする場合は特に、です。

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