NECが13.3インチの超軽量コンバーチブル2 in 1(モバイルノート)「LAVIE Hybrid ZERO」の2018年秋冬モデルを発表しました。なお、この製品はカタログモデル(量販店モデル)とWeb直販モデルで名称が異なり、「LAVIE Hybrid ZERO」というのがカタログモデル、「LAVIE Direct HZ」というのがWeb直販モデルです。この記事では注文時に構成のカスタマイズが可能なWeb直販モデルのほうをメインに紹介していきます。
1.スペック
記事の冒頭にご案内したとおり、このスペック表はWeb直販モデル「Direct HZ」のほうを記載しています。直販モデルの場合、BTOメーカーのように注文時に構成のカスタマイズが可能です。
OSはHome版とPro版を選べ、CPUはCore i3からCore 7まで選択可能です。なお、Core i3のみ第7世代、Core i5とi7は第8世代となりますが、Core i5とi7については現在販売されている上級モバイルノートとしては一般的な型番です。
RAMは4GBか8GBで、Core i3を選ぶと4GBのみ、Core i7を選ぶと8GBのみ、という制約があります(Core i5を選ぶ場合は4GB/8GBを選択可能)。ストレージはSSD専用で、最小128GBから最大で1TBまで選べます。ただし、Core i3を選ぶ場合はストレージ容量にも制限があり、最大で256GBまでしか選べません。
ディスプレイは13.3インチのIPS液晶、FHD解像度で、全モデルがタッチ対応です。この製品はコンバーチブル2 in 1筐体を採用しているため、当然といえば当然ですね。
超軽量がセールスポイントの製品ですが、入出力ポートは最低限確保されています。しかもType-Cではなくフルサイズ(Type-A)USBポートになっています。13.3インチなので、欲を言えばもう1つくらいUSBポートがあればよかったかな、とは思います。
そしてサイズ。タテ・ヨコは世界最小のDELL XPS 13には一歩譲るものの、その差はわずかですから、最小クラスと言ってもいいでしょう。さらに重量がすごいです。Core i3モデルはなんと769 gしかありません。NECによれば「13.3インチの2 in 1として世界最軽量」ということです。ちなみにクラムシェルノートだと富士通FMV UHシリーズの748 gというのが世界最軽量です。1、2年前から世界最軽量の座を巡ってNECと富士通が激戦を繰り広げていますが、メーカーさんのプライドの問題もあるんでしょう。ただ、私達ユーザーにしてみれば、13.3インチで700 g台とか800 g台ということなら全く文句なんかはなく、別に世界最軽量である必要もないんですけどね。
2.筐体
NECではこの製品について、「とにかく軽量」というアピールを優先しているように思われますが、横幅305 mmというのは強烈に小さいです。世界最小の13.3インチ、DELL XPS 13が302 mmですから、それに肉薄するレベル。画像を見てもベゼル幅は非常に細くなっていて、余計なものを削ぎ落としたデザインに見えます。
天板です。天板と底面は「マグネシウムリチウム合金」が使われています。また、この筐体は700 g台から、という驚異的な軽量化を実現しているにもかかわらず、天板は150kgfの面加圧試験をクリアしていて、通勤ラッシュで押されたくらいではびくともしません。なお「kgf」という単位について、適当にググっていただければ簡単に理解できると思いますが、ウインタブ的にざっくり書くと、一般人的には「kg」と同じと考えていいです。
筐体色は全3色。このうち、インディゴブルーはこの秋冬モデルからの新色です。
キーボードです。キーピッチ18mm、キーストローク1.2mmでJIS標準配列(85キー)となっています。なお、バックライトはありません。
側面と入出力ポートです。ポート類は右側面に集中配置され、コンバーチブル2 in 1形態のため電源ボタンと音量ボタンが左側面に配置されます。
あと、一般的にコンバーチブル2 in 1筐体の製品だと、「テントモード」とか「スタンドモード」の画像を製品ページに掲載して、利用形態がフレキシブルであることをアピールするのが普通ですが、なぜかこの製品の場合はそういう画像がありませんでした(タブレットモードの画像はありました)。ですが、間違いなくヒンジは360度回転しますw。
3.価格など
NEC LAVIE Direct HZはNEC Directで販売中で、10月17日現在の価格は139,320円(税込み150,465円、10%オフ後)から、となっています。この価格はCore i3/RAM4GB/128GB SSDという構成のもので、Core i5/RAM8GB/256GB SSDという構成だと149,200円(税込み161,136円、10%オフ後)です。なお、「10%オフ後」というのは、10月17日時点で開催されているNEC Directのクーポンセールによる割引です。なお、NEC Directでもセールは常態化していますので、割引率の変動はあるにせよ、いつ購入しても何がしかの割引は受けられると思います。
しかし、この価格設定はおかしいと思いません?Core i3をCore i5にして、RAMとストレージを倍増して差額1万円強ですわ。これならCore i3モデルを購入するモチベーションは働きませんね。また、Core i5モデルの161,136円という価格は、めちゃめちゃ安い、という感じではないものの、NEC製のPCで、800 g台の超軽量筐体を備える2 in 1としては全然高くないように思われます。
やっぱりいいですね、NEC。私も予算があったら1台ほしいです。
コメント
このシリーズいつも凄い製品出すのに全然注目されてない気がする。売り方が悪いんだろうな。
こんにちは。あと、私だけかもしれませんけど、NECってやたら高いイメージがあるじゃないですか。実際直販サイトなんかだと全然高くないんですけどね。大学生協とか、家電量販店とか…、ああ、やめておこう…。
USキーボード選べないとコンテンツ制作関係の人には浸透しないかも…
こんにちは、それ、初めて知りました。そういうもんなんですね。ありがとうございます。
ほんと内臓売ったのかってくらい軽いですねえ
かぜさん、こんにちは。最初「内臓じゃなくて内蔵だろ!」と思ったんですけど、確かに内臓売ったくらいに軽いですねw