
VenturePro 15 AI A1V
MSIがノートPC「Venture A14 AI+ A3HM」「VenturePro 15 AI A1V」を発表しました。MSIで「Venture」というのは聞き慣れませんが、「ビジネスノート」に使われる製品ブランドです。2機種とも「これビジネス専用で使うのはもったいないでしょ」と思える、MSIらしいハイスペックなノートPCです。
1.Venture A14 AI+ A3HM
スペック表
Venture A14 AI+ A3HM | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen AI 7 350 |
外部GPU | なし |
RAM | 32GB(DDR5, 16GB ×2, 最大96GB) |
ストレージ | 1TB(M.2 NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチOLED(2,880 × 1,800)120Hz |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力・PD対応) USB 3.2 Gen1 Type-A× 2 HDMI、オーディオジャック LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 75 Whr |
サイズ | 315.6×235.5×21.6 mm |
重量 | 1.7 kg~ |
コメント
Venture A14 AI+ A3HMの搭載CPUはRyzen AI 7 350です。Ryzen AI 300シリーズの型番ですが、1月のCES 2025で発表されたばかりで開発コードネームは「Krackan Point」、2024年にリリースされ、割とよく搭載PCを目にするようになった「Strix Point(Ryzen AI 9 365やRyzen AI 9 HX370など)」とはコードネームからして異なります。
パフォーマンスはStrix Pointよりも少し低めながら、高性能なNPU(最大50TOPS)を内蔵しており、Copilot+ PCの性能要件を満たしています(Ryzen AI 300シリーズについてはこちらの一覧表をご覧ください)
ノートPC用CPU一覧 - Ryzen AI Maxシリーズ、Ryzen AI 300シリーズ
またRAMは32GB、SSDは1TBと容量に余裕があります。
ディスプレイは14インチの有機ELで解像度は2.8K(2,880 × 1,800)と高く、リフレッシュレートも120Hzと高速です。また「DisplayHDR True Black 500、DCI-P3相当」という発色品質なので、クリエイターの利用にも向きます。
筐体色は「ソリッドグレイ」という、「ほとんど黒みたいなグレー」です。筐体素材は不明ですがMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。天板のロゴはMSIおなじみの「ドラゴン」ではなく、ビジネス系・クリエイター系のノートPCに使われるアルファベット・タイプです。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボード」と開示されています。
側面と入出力ポートの構成です。有線LANポートがついているのはうれしいところですが、USBポートにUSB4規格(あるいはThunderbolt)がないのはちょっと残念。
それと、もう一つ残念なのがWebカメラの画素数(92万画素、720p、HD画質相当)です。この画素数でもWebミーティングなどは問題なくこなせますが、Copilot+ PCの数少ない見せ場である「Windows スタジオエフェクト(Webカメラの映像をオンデバイスAIで加工できる)」が使えるだけに、ちょっともったいない気もします。
あと、この製品は14インチサイズながら重量は1.7 kgと重く、モバイルノートとして毎日持ち運ぶのはちょっと辛いかもしれません。この点はご注意ください。
価格など
MSI Venture A14 AI+ A3HMは4月10日の発売予定で、ヨドバシカメラに製品ページがあります。3月30日現在の価格は229,800円(ポイント10倍)です。なお、メーカー公式では「オープン価格」になっていました。
関連リンク
Venture A14 AI+ A3HM; Copilot+ PC:MSI公式サイト
Venture A14 AI+ A3HM:ヨドバシカメラ
2.VenturePro 15 AI A1V
スペック表
VenturePro 15 AI A1V | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core Ultra 7 155H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3050 Laptop GPU |
RAM | 16GB(DDR5, 8GB ×2, 最大96GB) |
ストレージ | 1TB(M.2 NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920×1,080)144Hz |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C(映像出力・PD対応) USB 3.2 Gen1 Type-A× 2 HDMI、オーディオジャック LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 55.2 Whr |
サイズ | 359.3×245.25×23.15 mm |
重量 | 1.9 kg~ |
コメント
VenturePro 15 AI A1VはCopilot+ PCではありません。しかしスペックは非常に高く、CPUにはCore Ultraシリーズ1のCore Ultra 7 155Hを、GPUにはGeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載していますので、NPU性能にこだわらなければAI関連の作業も高水準でこなせます。
RAMは16GBとVenrture 14よりも控えめですが、GeForceに6GBのビデオRAMが内蔵されていますので、ビジネス用途では全く問題ないでしょう。SSDは1TBです。
ディスプレイも「割と普通」ですね。15.6インチで解像度は1,920×1,080、発色についても特に説明はありませんでした。しかしリフレッシュレートは144Hzです。…これビジネスノートというよりはゲーミングノートに近いんじゃないかと…。
筐体色はVenture 14と同じ「ソリッドグレイ」。MIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性も備えています。
キーボードです。15.6インチサイズなのでテンキーもつきます。この画像では英語配列ですが、日本仕様は「シングルカラーバックライト内蔵日本語キーボード」となります。
入出力ポートの構成です。USBポートの規格は低く、すべてGen1規格(10Gbps)にとどまります。また、15.6インチサイズなので、もう1つくらいUSBポートがあっても良かったかも。
価格など
MSI VenturePro 15 AI A1Vは4月10日の発売予定で、Amazonに製品ページがあり、3月30日現在の価格は179,800円とVenture 14よりも低価格です。なお、この製品についてもメーカーの開示では「オープン価格」になっていました。
関連リンク
VenturePro 15 AI A1V:MSI公式サイト
VenturePro 15 AI A1V:Amazon

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