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MSI Titan GT77 HX 13V レビュー - 2023年のウルトラハイエンドPC、Core i9-13980HXとGeForce RTX4090 Laptop GPUの実力は「異次元」

MSI Titan GT77 HX 13V
MSIのゲーミングノート「Titan GT77 HX 13V」の実機レビューです。「タイタン」といえばMSIのウルトラハイエンド・ゲーミングノート、同社最上位にして最高性能の製品ですね。今回レビューするのは2月15日に発表されたばかりの最新モデル「Titan GT77 HX 13V」で、CPUに第13世代(Raptor Lake)のCore i9-13980HX、GPUにはGeForce RTX4090を搭載する、ノートPCとしては「世界最高レベル」と言っていいスペックを備えています。

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なお、今回のレビューは試用時期が製品の正式発表前ということで「インターネット接続をせず、スタンドアロン状態でテスト」しています。各種ベンチマークテストは問題なく実施できましたが、Webブラウジングや動画のストリーミング視聴、オンラインゲームのプレイはできておりません。この点あらかじめご了承下さい。

1.Titan GT77 HX 13V スペック

スペック表

  Titan GT77 HX 13V
OS Windows 11 Pro
CPU Intel Core i9-13980HX
外部GPU NVIDIA GeForce RTX4090 Laptop GPU
RAM 64GB SSD(32GB ×2)DDR5
※DDR5スロット空き×2。最大搭載容量は128GB(32GB×4)
ストレージ 4TB SSD(2TB ×2、RAID 0、M.2 NVMe)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 17.3インチ(3,840×2,160)144Hz, ミニ LED
ネットワーク Wi-Fi6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth
入出力 USB Typc-C(Thunderbolt 4)× 2、USB3.2 Gen2 Type-A × 3、HDMI、Mini DisplayPort、LAN(RJ45)、オーディオジャック、SDカードリーダー
カメラ Webカメラ(30fps@720p)顔認証対応
バッテリー 99Wh
サイズ 397 x 330 x 23 mm
重量 3.3 kg

コメント

冒頭記載の通り、Titan GT77 HX 13Vは「現状、いやおそらく2023年に入手しうる、最高性能のゲーミングノートパソコン」です。CPU、GPUとも2023年リリースの「最新にして最高」の型番を搭載し、RAMは標準で64GB、最大128GBまでの増設が可能です。というか、RAMスロットが全部で4つ、というのがすごいですよね。また、SSDは4TBですが、PCIe 4.0 ×4接続で2TB+2TBのRAID0構成です。ノートPCでRAID0構成のSSDを搭載する製品は他にもあると思いますが、ウインタブでこの構成のノートPCをレビューするのは今回が初めてです。速度については後述しますが、「ほんとに2倍」でした…。

また、ディスプレイは17.3インチ、4K解像度でミニLEDを採用しています。ミニLEDによる高い発色品質(有機ELに劣らない)に加え、リフレッシュレートも144Hzを確保しています。

大型で個性的な筐体にはCherryのメカニカルキーボードを搭載、CPUやGPUだけではない、製品トータルとして、どこをとっても超ハイエンドな製品です。

では、筐体から見ていきます。

2.Titan GT77 HX 13V 外観と使用感

MSI Titan GT77 HX 13V 同梱物
同梱物です。ACアダプターが巨大、ということのほか、画像左上に箱が2つとプチプチ(緩衝材)にくるまれた物体が1つ。Titan GT77 HX 13Vにはプレゼントがつきます(初回出荷分のみ)。MSIのマスコットキャラクター、ラッキー君のキーホルダー(画像左上)、128GBのUSBメモリー(左上から2番め)、そしてM99 ゲーミングマウス(画像左上から3番め)です。未開封の状態だったので開封はしていません。購入される人のお楽しみ、ということで。

MSI Titan GT77 HX 13V ACアダプター
ACアダプターは330Wと大出力で電源ケーブル込みの実測重量1,436 gでした。PC本体が3.3 kgありますので、外に持ち出す際は「ざっくり5キロ」の荷物になりますね…。

MSI Titan GT77 HX 13V 天板
天板です。おなじみのドラゴンロゴがついていますが、このロゴはイルミネーション対応です(後述します)。また、ロゴのところに保護シールがついていますが、発売前の製品をお借りしたということで、シールを剥がさずに撮影しました。少しお見苦しいかと思いますがご容赦ください。

ご覧の通り、普通のノートPCではありえないくらいに奥行き(縦の長さ)があります。天板は金属製で、大きさ、重さとも、やっぱり普通のノートPCとは全然違っています。

MSI Titan GT77 HX 13V 底面
底面です。上部に容易に開口できそうなハッチがあり、実際に開口可能ですが、MSI製品はユーザーが筐体内部にアクセスすると保証が切れてしまいますのでご注意ください(底面にFACTORY SEALというシールが張られており、その下にネジがあります。で、このシールを剥がしてしまうと保証が切れる、という仕組みです)。RAMやSSDの増設・換装をされる場合はMSI公認サポート店に依頼するようにしてください(この場合は保証は切れません)。

また、この画像の下部が手前側(開口部)で、両サイドにスピーカーグリルがあります。

MSI Titan GT77 HX 13V 前面
前面です。ここにはポート類やボタン類はありません。

MSI Titan GT77 HX 13V 前面
しかし、両サイドにスピーカーグリルがあります。底面にあるスピーカーのグリルがここにもある、ということです。

MSI Titan GT77 HX 13V 背面
背面です。こちらには通気口のみ。といいますか、これでもか、くらいに穴が開いてますよね…。なお、後述しますが、背面にもLEDライトがあります。

MSI Titan GT77 HX 13V 右側面
右側面です。画像左からUSB Type-A、USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、Mini DisplayPort、HDMI、有線LANポートがあります。こうして見ても「マッシブ(筋肉質)」ですね。最薄部と最厚部のギャップがかなり激しいですし、特にヒンジ周りのデザインが「いかつい」です。

MSI Titan GT77 HX 13V 左側面
左側面です。画像左からDC-INジャック、USB Type-A × 2、SDカードリーダー、イヤホンジャックです。パッと見た感じ、左端のDC-INジャックがUSB Type-Aポートに見えてしまいますが、これはMSI独自の端子形状のようで、USBポートとしては機能しません。

MSI Titan GT77 HX 13V キーボード

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MSI Titan GT77 HX 13V キーボード

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キーボードです。上の画像がバックライト点灯時、下が消灯時です。Titan GT77 HX 13VはPer Key RGBバックライトを搭載しており、初期状態でカラフルなイルミネーションが点灯するようになっています(バックライトについては後述します)。また、ここも保護シールをつけたままにしていますが、画像左下に「MX CHERRY」という文字が入っています。そう、このキーボードはCherry MXスイッチを使ったメカニカルキーボードです。…ちょっと胸熱…。

また、両サイドにスピーカーグリルがあります。この製品はキーボード面に2つ、底面に2つ、合計で4つのスピーカーを搭載しています。

キーボードの使用感

繰り返しになりますが、Titan GT77 HX 13Vのキーボードは「Cherry MXメカニカル」です。おそらく、というか確実にロープロファイルタイプのスイッチが使われていると思います。ノートPC用としてはやや深めのキーストロークで押下圧は少し重め、青軸のようにクリッキーではないので、赤軸タイプ(リニア)だと思います。

打鍵感は素晴らしいです。キーボードを駆使するFPSゲームはもちろん、非ゲーミング用途で長文の文章入力をする場合でも非常に気持ちよく使えます。

一方で配列はやはりゲーム優先で、テンキーはありますがサイズが小さく、キーピッチも狭く、アルファベットキーとはかなり大きな差があります。慣れればそれほど問題はないと思いますが、数値入力の多い人の場合、使い始めのうちはちょっと苦労するかもしれません。あとは、英語配列のみ、という点が文章作成をされる人には少し引っかかるかもしれませんね。

メカニカルキーボードのゲーミングノートでは、先日HP OMEN 17をレビューしていますが、OMENがクリッキーなスイッチ(青軸系)、このTitanは赤軸系という差はあります。ここはお好みの問題ですが、個人的にはTitan GT77 HX 13Vのキーボードのほうが好みです。

なお、打鍵音の大きさですが、「一般的なノートPCの打鍵音プラスアルファ」くらいです。決して静音ではなく、ノートPC用キーボードとしては打鍵音は大きめですが、予想していたほどうるさくはありません。デスクトップPC用のメカニカルキーボードよりは音は小さいです。

仮にTitan GT77 HX 13Vを会社の事務所で使う場合、キーボードの打鍵音が周囲の迷惑になるとも思えません。おそらく打鍵音以前にTitan GT77 HX 13Vが事務所にある、という時点でネタになるでしょうね。

MSI Titan GT77 HX 13V キーボードアプリ

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アプリでバックライトの色およびイルミネーションの設定が可能です。また、キーボードマクロの設定もできます。

MSI Titan GT77 HX 13V 前面
正面から見たところです。下部ベゼルは少し太め、上部と左右のベゼルは細くなっていますので、ゲームプレイ中の没入感も高めてくれるでしょう。それとすみません、上部ベゼルのWebカメラのところにも保護シールがついています。

ディスプレイの使用感

今回はブラウザーでの確認ができなかった(ネット接続ができないため)ので、手持ちの画像を使って他のPCモニターと発色を比較してみました。Titan GT77 HX 13Vは4K解像度のミニLEDディスプレイを搭載しているので、当たり前といえば当たり前ですが、原色が濃く、黒がしっかり黒い、非常に鮮やかで美しい画質になっています。

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この製品の場合、システムスペックがハイエンドなので、上級ゲーマーだけでなく、プロクリエイターの人が使うことも想定されます。私はプロクリエイターではないので、あまり偉そうなことは言えませんが、繊細な色の識別が必要な作業にもしっかり応えてくれると思います。

MSI Titan GT77 HX 13V TRUE COLOR

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MSI Titan GT77 HX 13V TRUE COLOR

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MSI Titan GT77 HX 13V TRUE COLOR

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アプリMSI TRUE COLORではsRGB, Adobe RGB, Display P3のモードを選択でき、それぞれのモードで色味の微調整もできますし、対応する機材が必要となりますが、キャリブレーションも可能です。

MSI Titan GT77 HX 13V TRUE COLOR

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それと、ゲーマーにもうれしい「クロスヘア」も微調整が可能です。まあ、このクラスの製品なので当然といえば当然かもしれませんけど。

MSI Titan GT77 HX 13V 横から
ヒンジを最大開口したところです。このアングルも「らしい」というか、ヒンジがかなり前方に取り付けられていて、後部にオーバーハングがあります。他社のゲーミングノートでもたまに見かける形状ですが、Titan GT77 HX 13Vの場合は「出っ尻」の度合いがかなりのものになっています。…いや、これがまたカッコいいんですけどね…。

スピーカーの使用感

Titanのスピーカーは「もはやノートPCのスピーカーではない」です。ウインタブがこれまでにレビューしたことのあるノートPCの中では文句なしに「一位」です。キーボード面に2つ、前側面に2つのクアッドスピーカーを搭載しており、もともと筐体がノートPCとして最大クラスであることもあいまって、クリアで臨場感のある音質です。

MSI Titan GT77 HX 13V Nahimic

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音響アプリのNahimicのよる補正効果も大きいですね。Nahimicをオフにすると全体的に「少し引っ込んだ」感じになりますが、オンにすると一気にエネルギッシュな音になります。

まあ、これだけ巨大なノートPCなので、ある意味当然かもしれませんが、音質については期待を大きく上回るものでした。

ライティング

MSI Titan GT77 HX 13V ライティング

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Titan GT77 HX 13Vは天板のロゴ部分と背面にLEDライトが入っていて、色の変更やイルミネーション設定ができます。

MSI Titan GT77 HX 13V
こんな感じですね。

3.Titan GT77 HX 13V 性能テスト

テスト時の環境・設定

記事の冒頭に記載の通り、今回のレビューはインターネット接続をせずに実施しています。そのため、テスト結果画像に「!」の警告が出ているものがありますが、これは「テスト結果をオンラインでアップロードできなかった」というものなので、スコアには影響がありません。

また、レビュー機Titan GT77 HX 13Vはディスプレイ解像度が3,840 × 2,160(いわゆる4K)と高いのですが、下記掲載のテスト、「3D MarkのTime Spy、FireStrike、Port Royal」「PC Mark」「CINEBENCH R23」および「Crystal Disk Mark」についてはディスプレイ解像度がスコアに影響しませんので、3,840 × 2,160解像度でのスコアを掲載しています。

一方で「3D MarkのTime Spy Extreme、Fire Strike Ultra」はもともと4K解像度用のテストのため、3,840 × 2,160解像度で測定、「FF15」については解像度によってスコアが「妥当と思われる程度に」変化しますので、FHD(1,920 × 1,080)、2.5K(2,560 × 1,440)、4K(3,840 × 2,160)の3種類のスコアを掲載しました。

また、Titan GT77 HX 13Vには設定アプリ「MSI Center」がインストールされています。

MSI Titan GT77 HX 13V MSI Center

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MSI Centerにある「User Scenario(ユーザーシナリオ)」を「究極のパフォーマンス」に設定しました。また、Titan GT77 HX 13VはGPUのモードを「ディスクリートグラフィックモード(GeForceのみを使う)」「MSHybridグラフィックモード(用途に応じてGeForceと内蔵GPUを自動的に切り替える。普通はこれ)」「Integrated Graphics Mode(内蔵GPUのみを使う)」から選べますが、これを「ディスクリートグラフィックモード」に設定しました。

MSI Titan GT77 HX 13V MSI Center

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「究極のパフォーマンス」モードではCPUとGPUのクロックオフセットが可能になるため、どちらもメニュー上の最大値である「200MHz」に設定しました。

MSI Titan GT77 HX 13V MSI Center

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また、「究極のパフォーマンス」モードではファンスピードの詳細設定も可能です。ベンチマークテスト程度では「自動」でも問題ないか、と思いましたが、一応「クーラーブースト」に設定し、常に最大のファン風量になるようにしました。

ベンチマークスコア

MSI Titan GT77 HX 13V 3D Mark(4K)
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。ゲーミングPCでは最も重要になるテストですね。

参考(ハイエンドな外部GPU搭載ノート):
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(i9-12900H、RTX3080Ti):12,849、28,768、7,999
HP OMEN 17(i7-12800HX、RTX3070Ti):11,878、25,785、7,132
MSI GP66 Leopard 11U(i7-11800H、RTX3080):11,730、24,606、7,513
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX、RTX3070Ti):11,088、26,107、6,904
MSI Creator Z16P B12U(i9-12900H、RTX3080Ti)10,614、23,960、6,520

異次元のスコアです。「参考」に挙げているのはどれも「ウインタブ的にはトップガン」の製品で、前世代の最高レベルのCPUとGPUを搭載していますが、比べ物にならなすぎです。

MSI Titan GT77 HX 13V 3D Mark
この2つはいずれも4K解像度用のテストです。TimeSpy Extremeが他社上位モデルのTimeSpyのスコアと「ほぼ同等」になっていますね…。

MSI Titan GT77 HX 13V FF15ベンチ(4K)

MSI Titan GT77 HX 13V FF15ベンチ(2.5K)

MSI Titan GT77 HX 13V FF15ベンチ(FHD)
次に個別ゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマーク結果です。上から「4K」「2.5K」「FHD」解像度のスコアです。

参考(ハイスペックゲーミングノート、FHD解像度のもの):
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H、RTX3080Ti):11,839
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H、RTX3080):11,658
Lenovo Legion 760(Ryzen 9 5900HX、RTX3080):10,966
HP OMEN 17(i7-12800HX、RTX3070Ti):10,922
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti):10,605

FHD解像度のスコアは2万点に迫るものになりました。あと数回試行すれば2万点を超えた可能性は高いですね。また4K解像度のままでも上位クラスのゲーミングノートとそれほど遜色のないスコアが出ています。

MSI Titan GT77 HX 13V PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti)7,943
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H、RTX3080Ti):7,773
ASUS ROG Zephyrus M16(Core i9-12900H、RTX3070Ti):7,720
DELL G15(Core i7-12700H、RTX3060):7,685
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H、RTX3070Ti):7,417

ウインタブの過去の実機レビューでPC Markのスコアが8,000点を越えたものはありません。Titan GT77 HX 13Vは8,000点を越えただけでなく、9,000点まで越えてしまいました。もう一回書くと「やっぱり異次元」のスコアだと思います。

MSI Titan GT77 HX 13V CINEBENCH R23
CPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
ASUS ROG Strix SCAR 17 G733ZX(Core i9-12900H):1,916、19,344
HP OMEN 17(i7-12800HX):1,712、19,652

CINEBENCHでもシングルコアで2万点、マルチコアで3万点の大台を突破した(ウインタブでは)最初のマシンとなりました。

MSI Titan GT77 HX 13V Crystal Disk Mark
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markです。「へー、RAID0って、本当に速度が2倍になるんだ…」と思いましたねw というか、項目によっては2倍どころじゃない速さです。

HP Spectre x360 16-f Crystal Disk Mark
参考までに、つい先日実機レビューしたHP Spectre x360 16-fのスコアを掲載しておきます。このスコアも決して遅いものではなく、むしろノートPC用としては「非常に速い」と言え、当該のレビューでは非常に高く評価しています。Titan GT77 HX 13Vのスコアがおかしいんです(いや、おかしくはないです)。

…人間に例えれば大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太(すべて敬称略)、という感じでしょうか。従来のゲーミングノートのスコアとは比較になりません。

発熱とファン音

上でご説明した通り、ベンチマークテスト実施時には冷却ファンのモードを「クーラーブースト」にしていました。…爆音です…。手元の騒音計で最大65dbくらいになりましたね。この音量に長時間さらされると「別室に逃げたい」と感じるレベル。そのかわり、全く熱くなりません。

一応、MSI Centerには「サイレント」「Super Battery」といったシナリオも用意されていますし、「スマートオート(システムにお任せ)」というのもありますので、ゲームをしないときにはスマートオートあたりにしておけばファン風量も自動的にコントロールされ、一般的なノートPCと変わらない静かな環境で作業ができます。

4.Titan GT77 HX 13V レビューまとめ

MSI Titan GT77 HX 13Vは2月22日の発売予定で、MSI公式ストアでは予約販売がスタートしています。価格は税込み849,800円ですが、製品ページに2月21日まで有効の30,000円OFFクーポンがあり、これを使うと819,800円で購入できます。

一般的なゲーミングノートやクリエイターノートよりもかなり高価ですが、パフォーマンスは「異次元」と言えるものでしたし、キーボード品質や冷却性能など、ゲーミングノートに求められるものをすべて最高水準で実現したのがTitan GT77 HX 13Vだと思います。

まあ、万人向けとは言いにくいですが、ゲーマーはもちろん、いつもウインタブを見に来てくれるPC好きな人なら、一度は手に取ってみたい製品であることは間違いありません。ほんとうの意味での「フラッグシップ」モデルだと思います。

5.関連リンク

Titan GT77 HX 13V:MSI公式サイト 製品紹介
Titan-GT77HX-13VI-1003JP :MSIストア

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コメント

  1. PYU より:

    5年くらいはバリバリいけそうな性能ですね
    (壊れなければですが)