MSI Prestige 13 Evo A12Mの実機レビューです。ゲーミングPCのビッグネーム、MSIはビジネスノートも手掛けていて、「Modern」「Prestige」という製品ブランドで多彩な製品を販売中です。今回レビューするPrestige 13 Evo A12MはMSIとしては初となる「重さ1キロを切る超軽量モバイルノート」です。単に薄型軽量なだけでなく「MSIだけに」システムスペックも高く、「なんならゲームでもやろうか?」くらいの高性能マシンになっています。
・第12世代(Alder Lake-P)のCore i7-1280Pを搭載
・RAMとSSDもたっぷり大容量
・重さ1キロを切る、堅牢で超軽量な筐体
・発色性能が高い、アスペクト比16:10のディスプレイ
・打鍵音が小さく、気持ちよくタイピングできるキーボード
・ウインタブ読者クーポンで3,000円OFF(4月30日まで)
ここがイマイチ
・スペックが高いこともあり、やや高価
販売サイトはこちら
A12M-2503JP(Home/Core i5/16GB/512GB):MSIストア
A12M-1327JP(Home/Core i5/16GB/512GB):エディオン
A12M-079JP(Pro/Core i7/16GB/512GB):PCショップアーク
A12M-2403JP(Pro/Core i7/16GB/1TB):Amazon
A12M-075JP(Pro/Core i7/32GB/1TB):PCショップアーク
A12M-1601JP(Pro/Core i7/32GB/2TB):MSIストア(レビュー機の構成)
※MSIストアで購入の場合、クーポンコード「MSIWINTAB2023」の入力で3,000円OFF
目次
1.Prestige 13 Evo A12M スペック
スペック表
Prestige 13 Evo A12M | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-1240P/Core i7-1280P |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(LPDDR5, オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB/2TB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチ (1,920 x 1,200) 60Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thinderbolt)× 2、USB3.2 Gen2 Type-AHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 75Whr(最大21-23.25時間) |
サイズ | 299 × 210 × 16.9 mm |
重量 | 990 g |
バリエーションモデル
・A12M-2503JP:Home/Core i5/16GB/512GB/ステラグレイ(MSIストア)
・A12M-1327JP:Home/Core i5/16GB/512GB/マットホワイト(エディオン限定)
・A12M-079JP:Pro/Core i7/16GB/512GB/マットホワイト(PCショップアークなど)
・A12M-2403JP:Pro/Core i7/16GB/1TB/ステラグレイ(Amazon限定)
・A12M-075JP:Pro/Core i7/32GB/1TB/マットホワイト(PCショップアークなど)
・A12M-1601JP:Pro/Core i7/32GB/2TB/ステラグレイ(MSIストア限定)
※左からOSバージョン/CPU/RAM/SSD/筐体色
レビュー機は「A12M-1601JP(Pro/Core i7/32GB/2TB/ステラグレイ)」です。
コメント
Prestige 13 Evo A12MはBTOパソコンではありませんが、バリエーションが豊富で、全6モデルがあります。
CPUは第12世代のCore i5/Core i7で、どちらもノートPC用としては高性能な「P型番」です。特にCore i7-1280P(14コア20スレッド)は他社のノートPCによく使われているCore i7-1260P(12コア16スレッド)よりもコア数/スレッド数が多く、ゲーミングノートへの搭載例もある型番です。
RAMは16GB/32GBで、ここもMSIの上位モデルらしく8GBという設定はありません。ただしオンボードメモリなので、購入後にRAMの増設や換装はできません。SSDは512GB/1TB/2TBとこちらも大容量で、やはり256GBという設定はないですね。
ディスプレイは13.3インチで解像度は1,920 × 1,200、アスペクト比は16:10です。メーカー開示にはありませんが、視野角の広いIPS相当の液晶が使われています。なお、タッチ対応ディスプレイではありません。
Prestige 13 Evo A12Mは筐体サイズが薄型・軽量に仕上がっています。冒頭にも書きましたが、重さ1キロを切るモバイルノートというのは「MSI初」で、「このスペックにしてこの軽さ」というのは高性能モバイルノートを探している人には大きな魅力と言えます。また、筐体はMIL規格(MIL-STD-810G)準拠の堅牢性を備えていますので、テーブルから落下させるなどのアクシデントでも簡単に壊れたりしません(ただし、乱暴に扱うと筐体に傷がついたりはしますので、できるだけ大切に使いたいところです)。
2.Prestige 13 Evo A12M 外観と使用感
外観
最初にちょっと驚いたのが「ACアダプターが2つ(電源ケーブルも2つ)」というところです(この画像はACアダプターに保護シートがついた状態です)。よく見ると1つはDC-INジャック用、もう1つはUSB Type-C用でした。どちらも65W出力のもので、実測重量はUSB Type-C用のほうが若干重く、電源ケーブル込みで316 g、DC-INジャック用が294 gでした。実用上の体感差はないと思います。
天板です。筐体素材はマグネシウム合金製で、触ってみた感じも金属っぽい感じです。レビュー機の筐体色はステラグレイですが、実機は「ほとんど黒」という感じの濃いグレーでした。
底面です。底面もマグネシウム合金製で、中央に大きな通気口、左右にスピーカーグリルがあります。
前面にはポート類やボタン類はなく、中央にヒンジ開口用の突起があります。実際ヒンジの開口はしやすいです。
背面にもポート類やボタン類はなく、モバイルノートとしては大きめの通気口があります。
右側面です。画像左からmicroSDカードリーダー、セキュリティロックスロット、USB Type-Aポートがあります。
左側面です。画像左からDC-INジャック、HDMI、USB Type-C × 2(いずれもThunderbolt 4)、イヤホンジャックです。有線LANポートはありませんが、超軽量なモバイルノートとしてはポートの数・規格とも十分なものになっていると思います。
キーボードです。上の画像がバックライト消灯時、下がバックライト点灯時のものです。キートップの印字が見にくいということはありませんが、薄暗い場所ではバックライトを点灯させるほうがずっと視認性が高くなります。バックライトは明るさを3段階に調整できますが、バックライトを一番暗い状態にしても十分な視認性を確保できます。
配列は従来のMSI製品の「クセ」みたいなものがなくなりました。具体的には「右側にあったFnキーが左側になった」「右Shiftキーが(やや小さめとはいえ)使いやすい大きさになった」などです。これで初めてMSI製品を使う人でも違和感がなくなったと思います。アルファベットキーのキーピッチは約19 mmと標準サイズで狭苦しさはありません。また、タッチパッドが大型になっていますので、タッチパッドを多用している人には歓迎されると思います。
キーボードの使用感
打鍵音は小さく、静かな場所で使っても周囲に気を使うことはないでしょう。また、打鍵感もよく、キーストロークが「気持ち深め」なので、長時間のテキスト入力も苦になりません。また、上にも書きましたが、MSI製ノートPCの日本語キーボードは配列にクセがあり、特に右SHIFTキーが非常に小さいので、使い始めのうち苦戦する人が多いだろうなあ、と感じていたのですが、Prestige 13 Evo A12Mではそれらの「クセ」がほとんど解消されており、配列やキーサイズの違和感がほとんどありませんでした。なにげにこの点は非常に大きな改善だと思います。
キートップはフラットで、特に加工は施されていません。
ヒンジを開口したところです。ご覧のように、Prestige 13 Evo A12Mはリフトアップヒンジ構造を採用しており、ヒンジ開口時にキーボード面に適度な角度がつく構造になっています。そのため、タイピングの快適性も向上しています。
ヒンジは180度開口可能です。また、F12キーを押すだけで簡単に画面を反転できます。最近はこのような構造のノートPCが増えていますが、ビジネスミーティングの際などに向かい側にいる人と画面の共有が容易になりますし、「あると便利」な構造です。
ディスプレイは13.3インチで解像度は1,920 × 1,200(アスペクト比16:10)、メーカーでは開示していませんが、視野角が広く、角度をつけて見ても白っぽくなりませんので、ほぼ確実にIPS相当の液晶が使われていると思います。
ディスプレイ面のベゼルは比較的細く、リフトアップヒンジ構造を採用していることもあって下部ベゼルも非常に細く見えます。
ディスプレイの使用感
手持ちのPCモニター(27インチIPS液晶、FHD解像度、100%sRGB)と発色を比較してみましたが、「非常にきれい」です。メーカーの開示にはありませんが、100%sRGBくらいの品質だと思います。原色が鮮やかで深みがあり、手持ちのPCモニターと比較しても全く遜色がありません。また、輝度も非常に高く、100%にして使うとまぶしいくらいです。今回のレビュー期間中、いろいろと場所を変えて使ってみましたが、ビジネス系作業(文書作成や表計算ソフトの利用など)では輝度50%くらいで十分でした。また、バッテリー節約機能を効かせて輝度を30%くらいまで落とした状態でも問題なく作業ができました。
ビジネス用としては非常に品質のいいディスプレイだと思います。
スピーカーの使用感
音楽鑑賞や動画視聴に使う場合、そのままだとやや音がこもりがちで全体的に少し安っぽい感じの音質です。
音質設定用アプリとしてDTS Audio Processingが入っており、デフォルトで「オン」になっていますが、このアプリをオンにしておくと(さすがに重低音が効く、という感じではありませんが)音質が自然でクリアになります。この製品は超軽量モバイルノートということもあり、当初音質面にはあまり期待していなかったのですが、予想を上回る出来だと感じました。息抜きに音楽を聴いたり、動画を見たりする際にも快適だと思います。
また、Webミーティングの際などには重要となる「AIノイズキャンセリング機能」も搭載されており、スピーカー及びマイクのノイズキャンセリングが可能です。また、この製品はWebカメラもFHD(1080p)解像度と高く、大切な会議でも安心ですね。
バッテリー駆動時間
今回は実機をお借りできる期間が長く、いつものレビューよりも試用時間が長くなっています。そんなこともあって「この製品、ずいぶんバッテリー持ちがいいなあ…」と感じました。
まずは、いつもの実機レビューと同じようにして測定した結果から。
「設定アプリMSI Center Proのユーザーシナリオを『Smart Auto(AIが利用シーンを認識し、自動的に最適なパフォーマンスモードにしてくれる)』に設定し、ディスプレイ輝度を50%に、音量を30%に、キーボードバックライトを3段階中で最も暗いものにして」下記の作業をしました。
・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を30分
・ブラウザー上でYouTubeを開き、動画視聴を15分(音量50%)
・文書作成やWebブラウジングを15分(ディスプレイ輝度100%)
トータル60分の使用でバッテリー消費は17%でした。この使い方の場合、バッテリー駆動時間は6時間弱となります。
次に、「MSI Center Proのユーザーシナリオを『Super Battery(最も省電力性の高いモード)』設定し、ディスプレイ輝度を30%に、音量は15%(しかし、ほとんど音は出さず)、キーボードバックライトを3段階中で最も暗いものにして」主にブラウザー上でテキスト入力、及びWebブラウジングを2時間20分したところ、バッテリー消費量は22%でした。この際のバッテリー駆動時間は10時間30分に達します。
ウインタブの実機レビュー基準、というか、通常のレビューでは「6時間弱」が正当です。…他の製品と同じ測定の仕方をしていますので…。ただ、今回は試用時間が長かったこともあり、「バッテリーの節約に努め、テキスト入力などごくライトな使い方のみ」というパターンでまとまった時間試せまして、その結果が「10時間30分」です。
この記事をお読みの人が実際どのようなPCの使い方をされているかはわかりませんが、Prestige 13 Evo A12Mは、「バッテリーの節約を極めると、相当長時間使える」ということは言えますね。
発熱とファン音
設定アプリ「MSI Center Pro」には「ユーザーシナリオ」という項目があり、ここでパフォーマンスモードを設定できます。基本的に「Smart Auto」にしておけば作業負荷にあわせてAIがパフォーマンスモードを切り替えてくれます。このモードで文書作成やWebブラウジング、動画視聴など負荷の小さい作業をする場合はほぼ無音で発熱も感じません。
この後ご説明するベンチマークテストやオンラインゲームなどではできるだけ高いパフォーマンスを出したいので、ユーザーシナリオを「ハイパフォーマンス」にしましたが、このモードではファン風量を手動で変更できます。実際にゲームをしてみましたが、自動でも特に問題はなかったものの、CPU温度が90℃程度まで上がり、キーボード面上部の表面温度も53℃くらいまで上昇しました。次にファン風量を「クーラーブースト」にしてゲームをしてみたところ、CPU温度は75℃程度、キーボード面の表面温度も45℃程度に落ち着きましたので、長時間高負荷の作業をしたり、ゲームをする場合はファン風量を手動で「クーラーブースト」にしておくほうが安心です。
また、クーラーブースト時のファン音はさすがに大きくなり、騒音計で55db程度まで上昇しました。この騒音レベルでもゲームプレイには特に支障はありません。文書作成時などには耳障りに感じられると思いますが、そもそもビジネスシーンでクーラーブーストを効かせる必要はないので、問題ないと思います。
3.Prestige 13 Evo A12M 性能テスト
表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。
参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):9,187
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):7,955
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U)5,954
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,761
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):5,564
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):5,468
VAIO SX14(Core i7-1280P):5,452
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
ASUS Vivobook 15x OLED X1503ZA(Core i7-12700H):5,244
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):5,074
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):5,031
DELL XPS 13 Plus(Core i5-1240P):4,980
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
HP Spectre x360 14(Core i7-1255U):4,834
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):4,833
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066
Prestige 13 Evo A12Mの搭載CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i7-1280Pです。この型番は14コア20スレッドで、国内販売されているノートPCに広く使われているCore i7-1260P(12コア16スレッド)よりも高性能とされます。しかし、PC Markのスコアに関してはCore i7-1260Pと大差ないスコアになっています。
とはいえ、5,500というスコアはPC Markが想定するビジネスシーンでは十分に高い実力を発揮できるものと言えますので、決して期待外れということはなく、もたつきのない、快適な操作が可能です。
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。外部GPU搭載のゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えますが、Prestige 13 Evo A12Mは外部GPU非搭載なので、それほど高いスコアにはなりません。
参考1(外部GPU搭載のゲーミングノート・クリエイターノート):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):22,052、38,273、15,196
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):9,278、21,399、4,986
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060)):8,023、18,153、4,491
ASUS TUF Dash F15(i7-11370H、RTX3070):7,767、17,671、5,136
HP ENVY 15(i9-10885H、RTX2060 Max-Q):5,597、13,382、3,150
※左からTime Spy、Fire Strike、Port Royalのスコア
参考2(外部GPU非搭載のノートPC):
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):14,055、18,529
HP Pavilion 15-eh(Ryzen 7 5825U):-、16,098
HP ENVY x360-bf(Core i7-1250U):10,684、14,119
ASUS Zenbook 17 Fold OLED UX9702(Core i7-1250U):10,931、13,960
※左からWild Life、Night Raidのスコア
3D Markは「外部GPUを搭載しているか否か」でまるっきりスコアが違います。例えばTime Spyであれば外部GPU搭載機なら5,000点以上は当たり前、上位クラスの製品なら余裕で10,000点越え、となりますが、外部GPU非搭載機なら2,000点を越える製品はほとんどないです。
今回のレビューでは3D Mark、Fire Strike、Wild Life、Night Raidのスコアを測定しました。外部GPU非搭載機の場合、Wild LifeとNight Raidあたりが最も参考になるテストと言えますが、ともに非常に高いスコアになっていると思います。また、Time Spyで2,000点オーバー、Fire Strikeでも5,000点オーバーとなりましたので、グラフィック品質を落とす前提になりますが、オンラインゲームも楽しめるくらいの実力はあります。
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForce)の搭載有無は影響を受けないとされています。
参考(過去データから一部抜粋):
MSI Titan GT77 HX 13V(Core i9-13980HX、RTX4090):2,149、30,358
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana 15 B13V(Core i7-13620H、RTX4050):1,802、11,620
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,769、9,334
VAIO SX14(Core i7-1280P):1,661、9,354
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
富士通LIFEBOOK AH(Core i7-1260P):1,646、9,012
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
DELL Inspiron 14 AMD(Ryzen 5 5625U):1,364、8,013
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740
ここでも十分に高いスコアとなりましたが、Core i7-1260Pとそれほど大きな違いはありません。ただ、マルチコアのスコアに関してはやや高めという結果になっています。
ストレージの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。このスコアはPCIe 4.0 ×4接続らしいものと言え、ビジネスPCとしてはオーバースペック気味、と言えそうなくらいに高速です。
4.Prestige 13 Evo A12M レビューまとめ
MSI Prestige 13 Evo A12MはMSIストアやPCショップ、家電量販店などで販売中です。バリエーションモデルごとに販売チャネルが違いますので、ちょっと混乱してしまいますが、販売店はこんな感じ。
・A12M-2503JP:Home/Core i5/16GB/512GB/グレイ(MSIストアなど):179,800円
・A12M-1327JP:Home/Core i5/16GB/512GB/ホワイト(エディオン限定):199,800円
・A12M-079JP:Pro/Core i7/16GB/512GB/ホワイト(PCショップアークなど):215,800円
・A12M-2403JP:Pro/Core i7/16GB/1TB/グレイ(Amazon限定):219,800円
・A12M-075JP:Pro/Core i7/32GB/1TB/ホワイト(PCショップアークなど):238,800円
・A12M-1601JP:Pro/Core i7/32GB/2TB/グレイ(MSIストア限定):249,800円
※左からOSバージョン/CPU/RAM/SSD/筐体色
※税込み価格
※MSIストアで購入の場合、クーポンコード「MSIWINTAB2023」の入力で上記価格から3,000円OFF
重さ1キロを切る超軽量モバイルノート、という時点で非常に魅力的な製品ですが、CPU性能や大容量のRAM/ストレージ、発色性能の高いディスプレイと、パフォーマンス面でもモバイルノートとしてトップクラスの実力があります。特に「RAMは最低でも16GB」というあたり、ゲーミングPCで評価の高いMSIらしい仕様だと感じられます。
記事中にも記載しましたが、ウインタブではこの製品を少し長めにお借りできており、旅行に持っていったり(旅行については別記事にて)、カフェで使ったりもしています。さすがにこれだけ軽いと持ち運びは「ラクすぎて笑う」くらいですし、バッテリーの持ちも最高です。旅行中、相当長時間電車に乗りまして、断続的にこの製品でPC作業をしましたが、バッテリー残量に不安を感じることはありませんでした。また、宿泊先では美しい画面で動画を視聴したり、時間に余裕があればオンラインゲームで遊んだりもできると思います。あと、私物ではないので大切に試用していますが、この製品はMIL規格準拠の堅牢性も備えていますので、その点でも安心です。
私は視力が悪いので、自宅ではもう少し大画面を使いたい、と感じますが、ビジネスマンや学生さんであれば、メインPCとして「これ一台でほとんどのことができる」と思いますし、「簡単に持ち運べるので、どこでも使える」という、モバイルノートとしては最も大切なことが両立された製品だと思います。
価格のほう、スペックが高いので「超軽量ノートとして最安値」とは言えませんが、それだけの価値がある、というか、長期間愛用できる製品だと思います。
5.関連リンク
A12M-2503JP(Home/Core i5/16GB/512GB):MSIストア
A12M-1327JP(Home/Core i5/16GB/512GB):エディオン
A12M-079JP(Pro/Core i7/16GB/512GB):PCショップアーク
A12M-2403JP(Pro/Core i7/16GB/1TB):Amazon
A12M-075JP(Pro/Core i7/32GB/1TB):PCショップアーク
A12M-1601JP(Pro/Core i7/32GB/2TB):MSIストア(レビュー機の構成)
※MSIストアで購入の場合、クーポンコード「MSIWINTAB2023」の入力で3,000円OFF