MSIが高性能な14インチノート「Modern 14 B4M(Modern-14-B4MW-228JP)」を発売します。この製品は8月に発売されたModern-14-B4MW-011JPとスペック上の相違点がありませんので、その意味では「完全なニューモデル」とは言えないのかもしれないんですけど、製品の雰囲気が一変しました。
こんな雰囲気なんですよね…。MSIというと、どうしても「ガチなゲーミングPC」というイメージがありますが、Prestigeシリーズなどにはホワイトの筐体色のモデルもありますし、以前ローズピンクのPrestige 14を発売していまして、ソフトな印象の製品もあるんです。
Modern 14 B4Mはハイスペックなビジネス・クリエイターノートという位置づけなので、このようなソフトなイメージにすることによって、ユーザー層の拡大ができるのではないか、と思います。
1.スペック
Modern-14-B4MW-228JP | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | AMD Ryzen 7 4700U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ (1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C、USB 2.0 × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 52Whr(4,600mAh) |
サイズ | 319 × 220.2 × 16.9 mm |
重量 | 1.3 kg |
MSI製品に低スペックなものは見当たりませんが、この製品も同様です。OSはPro版、CPUには第3世代のRyzen 7 4700Uが搭載されます。RAMとストレージ容量にも余裕があり、16GB/512GBです。Ryzen 7 4700Uはグラフィック性能も非常に高いので、軽めのオンラインゲームならプレイできそうです(ただし、薄型筐体なので発熱は心配ですけど)。
ディスプレイは14インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度で、タッチ対応はしません。また、「IPS」という表記はありませんが、ウインタブの過去のMSI製品のレビュー経験に照らすと、ほぼ確実にIPS相当の液晶が使われていると思います。
通信系、入出力系はCPUなどの構成の割に「イマイチ」です。Wi-Fi6(ax規格)には対応しませんし、USBポートもType-A(普通のUSBポート)は2.0規格にとどまります。この点はModern 14 B4Mのちょっと残念なところではあります。
サイズは14インチのモバイルノートとしてコンパクトな部類となりますが、重量1.3 kgというのはそれほど軽いほうではありません。
2.筐体
この製品の筐体は非常にカッコいいです。正面から見るとベゼルが非常に細くなっていて、全体的にスリムなものになっています。
製品ページには「Carbon Gray」「Beige Mousse」「Bluestone」の3色がありましたが、10月28日現在の日本仕様は「Bluestone(ブルーストーン)」のみです。また、このロゴマークも新しいものに変更されています。
こちらが従来のModern 14(B10R)です。個人的には「こっちでいいだろ!」とは思いますが、ビジネスマシンとしては新しいロゴ、新しい筐体色のほうがいいんでしょうね。
Modern 14 B4Mの筐体はスリムな上に「リフトアップヒンジ」が採用されています。ヒンジ開口時に天板が筐体後部を持ち上げ、キーボード面に適度な角度がつき、打鍵しやすくなる構造です。
キーボードです。MSI製品ですがSteelSeries製ではないので、Windowsキーも普通に左側にあります。この画像は英語配列ですが、日本仕様は「シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボード」となります。
参考までに従来モデル(Modern 14 B10R)のキーボードを掲載しておきます。英語配列の香りを残しつつ、使いやすいものになっています。
なお、ウインタブではこの製品と同一筐体と思われるModern 14 B10Rの実機レビューをしていますので、筐体についてはこちらの記事もご参照ください(ただし、レビュー機のスペックはModern 14 B4Mとはかなり違ってます)
MSI Modern 14 B10Rの実機レビュー - コンパクトなモバイルノートながらCore i7とGeForce MX330を搭載!精悍なブラックボディがステキ!
3.価格など
MSI Modern 14 B4M(Modern-14-B4MW-228JP)は11月12日の発売予定で、市場想定価格は税込み130,000円前後、とのことです。同スペックのB4MW-011JPの実売価格が12万円前後(PCショップアークでは税込み119,000円)なので、この製品もそれに近い価格になると思います。
個人的には従来モデル(B4MW-011JP)の「ブラック筐体に天板にはドラゴンロゴ」のほうが好みです、はい。しかし、ソフトな雰囲気になったニューモデルは老若男女幅広い支持を集められそうですね!
4.関連リンク
Modern 14 – B4M:MSI公式サイト