MSIがノートPC「Modern 14 F13M」「Modern 15 F13M」を発売しました。ちょっとややこしいのですが、現在「Modern 14/15」という製品は「Modern 14 H D13M/15 H C13M」という、Core i7-13620H/Core i9-13900Hを搭載する高性能なラインと、「Modern 14 C13M/Modern 15 B13M」という、Core i3-1315U/Core i5-1335U/Core i7-1355Uを搭載するスタンダードなラインの2種類があります。今回ご紹介する「F13M」は後者のラインに近いですが、筐体が新しくなり、より使いやすくなっています。
1.製品概要
スペック表
Modern 14 F13M/Modern 15 F13M | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Modern 14:Core i5-1335U/Core i7-1355U Modern 15:Core i3-1315U/Core i7-1355U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(DDR4) |
ストレージ | 512GB SSD (M.2 NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1920 × 1080) 60Hz 15.6インチ(1920 × 1080)60Hz |
ネットワーク | Wi-Fi 6E(11ax)、Bluetooth 5.3 |
入出力 | Modern 14: USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、PD対応)、USB3.2 Gen1 Type-A ×3 HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45)、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | Modern 14:45.6 WHr(動画再生最大6時間) Modern 15:45.6 WHr(動画再生最大5時間) |
サイズ | Modern 14:323.9×217.2×19.9 mm Modern 15:358.9×235.9×19.9 mm |
重量 | Modern 14:1.5 kg/Modern 15:1.7 kg |
バリエーションモデル
Modern 14
5414JP:Core i5/16GB/512GB
5003JP:Core i7/32GB/512GB/Office
Modern 15
5419JP:Core i3/16GB/512GB
5013JP:Core i7/32GB/512GB/Office
コメント
OSはWindows 11 Homeのみです。CPUは従来モデルのModern 14 C13M/15 B13Mと同じ第13世代のU型番で、Modern 14はCore i5/Core i7、Modern 15はCore i3/Core i7を搭載します。RAMは下位モデルが16GB、上位モデルが32GBです。ここで注意したいのがRAM16GBモデルでして、「シングルチャネル」です。なので、Core i3モデルに関しては(シングルだろうとデュアルだろうと)内蔵CPUはIntel UHD Graphicsですが、Core i5モデルに関しては標準の16GBのままだと内蔵GPUがIntel UHD Graphicsとなり、増設(MSI公認サポート店に依頼する必要あり)して32GBにするとデュアルチャネルになるので内蔵GPUもIntel Iris Xeとなり、本来のグラフィック性能を発揮できます。ストレージは全モデル512GBです。
ディスプレイは解像度1,920 × 1,080のノングレア(非光沢)タイプです。ちなみに現行の高性能モデルModern 14 H D13M/15 H C13Mはアスペクト比16:10(1,920 × 1,200)で、スタンダードモデルのModern 14 C13M/15 B13Mはこの製品と同じ形状です。CPUの型番とディスプレイ形状が同じ、ということからも、このF13Mはスタンダードモデルの後継機と考えていいでしょうね。
天板です。ロゴはMSIのゲーミングPCで使われる「ドラゴン」ではなく、ビジネスタイプのものが使われています。また、この画像では筐体色が2色になっていますが、11月14日現在だと手前の「プラチナグレイ」のみが販売されています。奥の「アーバンシルバー」については今後追加されるんだろうと思います。
冒頭に「従来モデルから筐体が新しくなった」と書きましたが、主な変更点はこちらです。
・有線LANポートを搭載
・USB Type-Aポートがすべて「USB3.2 Gen1」に
・Webカメラにプライバシーシャッターを搭載
また、Core i7モデルに関しては「Microsoft 365 Basic + Office Home & Business 2024」がバンドルされます。製品版のOffice(Power Point含む)が使えますし、100GBのクラウド ストレージ「OneDrive」などの有料サービスを1年間無料で使えるMicrosoft 365 Basicもつきますので、初めてPCを購入される方も安心かと思います。
2.価格など
MSI Modern 14/15 F13Mは11月14日の発売で、Core i7モデル(Officeバンドル)はMSIストアやAmazon、Joshin Webなどで販売されます。先程確認したところ、Amazonに製品ページがありました。価格は下記のとおりです。
Modern 14:164,800円
Modern 15:159,800円
※11月14日現在のAmazonでの価格
また、Core i3モデル(Modern 15)およびCore i5モデル(Modern 14)はアプライド専売で、価格は下記のとおりです。
Modern 14(Core i5):109,800円
Modern 15(Core i3):94,800円
MSIというとゲーマーとかハイスペックマシンを好む方向け、というイメージがありますが、このModern 14/15 F13Mに関しては、上位モデル(そして特定販売店向けではないモデル)がOfficeバンドルということもありますし、どちらかと言うとパソコンにあまり詳しくない方用の「とっつきやすさ優先」の製品かな、と思います。
3.関連リンク
Modern 14 F13M:MSI公式サイト 製品紹介
Modern-14-F13MG-5003JP:Amazon
Modern 15 F13M:MSI公式サイト 製品紹介
Modern-15-F13MG-5013JP:Amazon
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。