ここのところ何度かMSIのゲーミングノート「GFシリーズ」の紹介記事を掲載しています。GFシリーズはMSIのPCとしてはエントリークラスに属する製品ですが、最新モデルは第10世代(Comtet Lake-H)CPUやGeForceの最新型番を搭載し、ディスプレイのリフレッシュレートも120 Hzになるなど、中位クラスのパフォーマンスを得ています。
MSI GF63 Thin / GF65 Thin / GF75 Thin - エントリークラスの薄型ゲーミングノートにもComet Lake-Hが搭載されました!
今回紹介するGF63 Thin(GF63-9SCX-008JP)はCPUもGPUも既存の型番が使われているのですが、非常に低価格です。MSIのゲーミングPCとしては驚異的な価格になっています。余談ですが、ついさっきまで某メーカー(MSIじゃありません)のWeb内覧会(コロナウイルスの関係でオンライン・イベントになりました)を視聴していたのですが、在宅勤務(テレワーク)や自宅待機の流れもあってか、PCを購入する人が増えているようです。テレワークとなると、終日PCに向かい、ビデオチャットやオンライン会議をこなしながら仕事をするわけですから、ウインタブが大好きな低スペックPCだと少々ストレスが溜まってしまうかもしれません。このGF63はゲーミングノートとしてはエントリークラスですが、一般的なノートパソコンとしては極めて高性能と言えますので、テレワーク向けとも言えます。デザインもカッコいいですし。
1.スペック
CPUは第9世代(Coffee Lake)のCore i5-9300H、GPUはGeForce GTX1650 Max-Qです。ゲーミングノートとしてはエントリークラスのスペックですが、FF15(FINAL FANTASY XV)みたいな超重量級を別とすれば、一通りのオンラインゲームを起動・プレイできると思います(グラフィック品質を落とす必要のあるものもあります)。ただし、非ゲームで使うのであれば極めて高い処理性能を持っていると言えます。皆さんご存知のことと思いますが、この製品のCore i5はそこらのノートPCに搭載されているCore i7よりも高性能です。
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDで、これも非ゲーミング環境なら十分と言えますが、ともにMSI指定販売店で増設注文が可能なので、もっぱらゲーム用として使うのならRAMは16GBに、ストレージは512GB以上にしておくほうがいいでしょう。オンラインゲームは容量が非常に大きいものもありますので、場合によってはあっという間に256GB程度は使い切ってしまいます。ちなみに、RAM16GB、ストレージ512GBにカスタマイズする場合の追加料金は17,000円くらいだと思います。
ディスプレイは15.6インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度、ノングレアタイプです。リフレッシュレートについては開示がなされていませんので、おそらく60 Hzでしょう。FPSやレースゲーム、格闘ゲームなどを好む人には物足りないかもしれません。
Wi-Fiは5GHz帯(a/ac規格)には対応しますが、Wi-Fi6には非対応です。また入出力ポートは有線LANやHDMI、合計で4つのUSBポートを備えていますので、ゲームプレイにしてもテレワークにしても十分なものになっていると思います。
そしてサイズです。他のGF63/GF65と同寸ですが、ゲーミングノートとしてはかなり薄型に仕上がっていて、重量も15.6インチノートとしては軽量な部類となります。モバイルノートのように毎日持ち歩くのは大変でしょうが、たまに外に持ち出したり、自宅でリビングルームから自室に移動したり、といった使い方なら快適と言えるでしょう。
2.筐体
外観は他のGF63/GF65と同じです。ブラックの筐体にレッドのアクセントカラーになっていて、好みはわかれると思いますが、ノートPCとしては引き締まったデザインと言えます。上部ベゼルはやや太くなっているものの、左右のベゼルは十分に細いですね。
天板はアルミ合金製で、ヘアライン加工が施されます。また、ドラゴンをあしらったMSIの赤いロゴがアクセントになっています。
キーボードです。15.6インチサイズですがテンキーはありません。この形状だと、ホームポジションを取る際に身体が筐体の中央になりますので、テキスト入力などはしやすくなる一方で、数値入力が多い作業だと少々不便ですね。15.6インチでテンキーレスというのは一長一短あると思います。
キーの印字およびバックライトは赤です。仕事用として使うのなら少々目立ちますね。また、この画像だと英語配列になっていますが、日本仕様は日本語配列です。
3.価格など
MSI GF63 Thin(GF63-9SCX-008JP)は4月16日の発売予定で、MSIストアやMSI指定販売店のPCショップアークで予約販売がスタートしています。4月9日現在のアークでの価格は税込み98,800円、MSIストアだと98,799円なので、ほとんど同じです。記事中でも触れましたが、この製品をオンラインゲームメインで使うのならRAMとストレージは増設しておくほうがいいと思いますので、その場合はアークがおすすめです(MSIストアは現状注文時のカスタマイズに対応していません)。
MSIのゲーミングPCが10万円を切る価格で購入できるというのは非常にうれしいですよね!この価格ならテレワーク用にちょっと個性的なPCを使いたい、という人のニーズにも応えることができると思いますし、パワー不足でイライラすることもないでしょう。
4.関連リンク
GF63 9SC GF63-9SCX-008JP:PCショップアーク
GF63-9SCX-008JP:MSIストア