MSIがハイエンドクラスのゲーミングノート「GE66 Raider 11U」を発表しました。従来モデルからCPUとGPUの型番を変更しています。高いシステムスペックにゲーミングノートらしい外観、カラフルなイルミネーションを備えた製品です。
1.GE66 Raider 11U スペック
GE66-11UG-917JP | |
OS | Windows 10 Home Windows 11無償アップグレード可 |
CPU | Intel Core i7-11800H |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop(8GB) |
RAM | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | 512GB NVMe SSD M.2 NVMe SSD空きスロットあり |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ (1,920 x 1,080) 240Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen1 × 2、MiniDisplayPort、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(207万画素) |
バッテリー | 99.9Whr / 6,250mAh |
サイズ | 358 × 267 × 23.4 mm |
重量 | 2.38 kg |
コメント
GE66 Raider 11Uは11月14日現在、スペック表記載の単一バリエーションとなっています。OSはWindows 10 Homeですが、Windows 11無償アップグレードの対象です。
CPUは第11世代(Tiger Lake-H)のCore i7-11800H、GPUはGeForce RTX3070で、製品の「格」から見てRTX3080の搭載があっても良さそうに思われますが、今のところはRTX3070のみです。RAMは16GB、ストレージは512GBですが、RAMは最大64GB、ストレージはM.2 NVMe(PCI-e Gen3) 専用空きスロットが1つあります。ただし、MSIの製品はユーザーが筐体内部を開口すると保証が切れてしまいますので、MSI指定販売店で購入時に構成をカスタマイズするか、購入後にMSI指定販売店に相談して増設・換装を依頼することになります(保証が切れても構わないのであればDIYも可能です)。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度でリフレッシュレートは240 Hzと非常に高速です。ちょっと脱線しますがPC Watchに非常にためになる記事が掲載されていましたので、「リフレッシュレートの数値」が気になる人は目を通されることをおすすめします。240 Hzというリフレッシュレートは特にFPSゲームや格闘ゲームなどの領域で、(腕がいいという前提は必要ですが)スコアアップに寄与することがわかります。
240Hzはなぜ効くのか!?ゲーマーのための高リフレッシュレートディスプレイ入門:PC Watch
ちなみに私はリフレッシュレートの違いを正しく認識することができません。そもそもゲームがへたくそであるということのほかに「視力が低いせい」と「年齢が高いせい」の両方の要因があると思っています。そのため、このPC Watchの記事は今後の記事作りに参考になる内容だと思いました。
GE66 Raiderは先日ウインタブで実機レビューをしたGP66 Leopardと外観がそっくりでサイズも同じです。しかし、入出力ポートの構成は異なっていて、GE66のほうが充実しています。GP66ではThunderboltの搭載がなく(というか、USB Type-Cポートがなかった)のですが、GE66ではThunderbolt 4を含む2つのType-Cポートがあります。ゲーム・非ゲームに関わらず、最近の利用シーンではUSB Type-Cポートの役割が大きくなっているように思いますので、この点は歓迎すべきと思います。
2.GE66 Raider 11U 筐体
正面から見たところです。下部ベゼルがやや厚いものの、上部と左右のベゼルは細く、ゲームプレイ時の没入感を高めてくれると思います。
天板です。このアングルから見るとGP66 Leopardに非常によく似ています。ヒンジがやや前進し、後部にオーバーハングがあるのと、ヒンジ部分が「力こぶ」のように盛り上がっているのが特徴です。なお、筐体色はGP66 Leopardとは異なり、「チタニウムブルー」です。
GP66と違うのはここ、前面のLEDライトです。設定アプリで色の変更やイルミネーションが可能です。
この画像はGP66 Leopardのものです。GE66のキーボードの拡大画像が入手できなかったので、かわりにこれを掲載します(おそらくほぼ同じものと思われます)。SteelSeries製のテンキーレスキーボードで、日本仕様は日本語配列、Per-Key RGBバックライト(個別のキーを任意の色に変更することができる)を搭載しています。GP66のキーボードは非常に頑丈で打鍵感も素晴らしいものでした。
入出力ポートの構成ですGE66 Raiderは側面だけでなく背面にもポートを備えています。背面には主に映像系、通信系のポートが集中し、使用頻度の高いUSB Type-Aポートが左右側面にあるのは合理的だと思います。
3.GE66 Raider 11U 価格など
MSI GE66 Raider 11Uは11月25日の発売予定で、MSI指定販売店のPCショップアークやAmazonなどでも販売されますが、11月14日現在だとMSI公式ストアで予約注文を受け付けています。価格は税込み229,799円です。
購入検討に際してはGP66 Leopardとの比較になると思いますが、「GPU性能はGP66 Leopard(GP66はRTX3080搭載)、リフレッシュレートはGE66(GP66は144 Hz)、入出力ポート構成と筐体のLEDライティングに関してはGE66、そしてお値段はGE66のほうが2万円ほど安い」という感じなので、RTX3080でなくてもOKということならGE66のほうがいいのかな、とは思います。でもGPUの型番(性能)ってゲーミングノートのキモの部分ですしねー。
4.関連リンク
GE66 Raider 11U:MSI公式サイト 製品紹介
GE66-11UG-917JP:MSI公式ストア
GE66 Raider 11U:PCショップ アーク
※11月14日現在、アークにはまだGE66の製品ページはありません