マウスコンピューターが小型のデスクトップPC「CT6」を発売しました。ウインタブでよくご紹介したり実機レビューをしているミニPCと同じジャンルの製品と考えて良さそうですが、メーカー側では「コンパクトデスクトップパソコン」「リビングPC」という表現を使っています。
1.スペック
mouse CT6 | |
OS | Windows 10 Home / Pro |
CPU | AMD Ryzen 5 4500U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB/64GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD (SSD/HDD増設可) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5 |
入出力 | USB 3.0 Type-C、USB 3.0 × 4、USB 2.0 × 2、HDMI、D-sub、イヤホンジャック、マイクジャック、SDカードリーダー、LAN(RJ45) |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 194 × 150 × 28 mm 219 × 150 × 73 mm(スタンド装着時) |
重量 | 591 g 749 g (スタンド装着時) |
カスタマイズ注文可能
マウスコンピューターはBTOパソコンメーカーなので、注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。カスタマイズ注文が可能なのは「OSのバージョン、RAM容量、ストレージ容量」で、この他に周辺機器のセット購入ができるようになっています。
ビジネスやホームユースに十分な性能
CPUにAMD Ryzen 5 4500Uを搭載し、RAMとストレージ容量は最低でも8GB/256GBなので、Officeソフトなどを使った一般的なビジネスや学習、動画視聴やWebブラウジングなどが快適にこなせる性能になっています。ただし、オンラインゲームについてはFPSゲームやレースゲームなど、システム負荷の大きいものには向きません。また、動画編集やRAW現像などに使う場合はRAMやストレージを増量するほうがいいでしょう。
豊富な入出力ポート
インターネット接続に関しては、無線がWi-Fi6に対応しますので、(対応するルーターが必要ですが)高速なデータ通信が可能です。また、有線LANポートもあります。入出力ポートはコンパクトなサイズにも関わらず非常に充実しており、たくさんの周辺機器接続が可能です。ポートの構成についてはウインタブでよくご紹介している中華のミニPCとは顕著な差があり(この製品のほうが圧倒的に上です)「さすがマウスコンピューター!」という感じですね。
Thunderboltなし
CT6はUSB Type-Cポートを装備していますが、このType-Cポートは映像出力をサポートしません。また、Thunderbolt 3もしくは4でもありません。そのため、USB Type-C用の高機能なドッキングステーションやGPU BOX(eGPU)には対応しません。また、また、PCI Expressの空きスロットもありませんので、一般的なデスクトップPCほどの拡張性はありません。
購入時に必要なもの
特に初めてパソコンを買う人のために書かせていただきます。CT6だけを購入してもすぐにパソコンとして使うことができません。この製品はデスクトップPCなので、本体のほか、モニター、キーボード、マウスが必要になります。このうちキーボードとマウスはCT6に付属していますので、「最低限モニターが必要」となります。
また「必要に応じて」ではありますが、ないと困りそうなものとして「Webカメラ」と「スピーカー」が挙げられます。WebカメラはZoomなどでWebミーティングをする場合に必要ですし、スピーカーがないと(当たり前ですが)音が聞こえません。イヤホンを使うのであればそれでもいいですし、スピーカーを内蔵しているモニターを購入するという手もあります。いずれにしても「どうやって音を聴くか」ということは考えておきましょう。
あとはインターネット回線ですが…、まあこれは説明を省略させていただきます。
2.筐体
左右の側面です。この画像を見る限り、筐体は金属製のようですね。開口して内部にアクセスする際には右側面(画像右側)のネジを開けて、ということになります。
上下面です。特になにもありませんが、下面(画像下)にはスタンドを接続するためのネジ穴があります。なお、この製品にはスタンドが付属しています。
前後面です。モニター、キーボード、マウスの接続が必須ですが、それを考慮しても十分な数のポートはありますね。
サイズはこんな感じです。一緒に写っているモニターは19.5インチサイズなので、最近のデスクトップ用モニターとしては少し小さめかと思います。まあ、「じゃまにならないサイズ」と言っていいでしょう。
また、モニターがVESA規格に対応している場合(ほとんど対応していると思います)は、マウンター(CT6に付属しています)でモニターの背面に取り付けることができますので、さらに省スペースに使えます。
3.価格など
マウス CT6はマウスコンピューター公式サイトで販売中で、1月26日現在の価格は69,800円(税込み76,780円)です。
ノートPCにするか、それともCT6のようなコンパクトタイプのデスクトップPCにするか、というのは難しい問題ではあります。明らかに自宅あるいは事務所で据え置いて使うのであれば、好みのディスプレイサイズを選べ、自分で簡単にRAMやストレージの増設ができ、さらに、より快適に使うためにキーボードやマウスを交換できるなど、デスクトップPCを選ぶメリットは少なくありません。一方でデスクトップPCにしてしまうと、ある部屋から別な部屋に移設するのは面倒ですし、外出先に持ち出すのも厳しいです。
現状パソコンの売上は、ほとんどがノートPCで占められているそうです。この流れに歯止めをかけていそうなのが、テレワークの普及でしょう。また、ウインタブ読者の場合、すでにノートPCをお持ちの人が多いと思いますので、その上でテレワーク等に使えるPCを、ということなら、このCT6はおすすめですね。
4.関連リンク
mouse CT6 [AMD Ryzen]:マウスコンピューター
コメント
まあリビングPCでHDMIついてるならそのままTVに繋いでしまってもいいかも