
マウスコンピューターは日本のパソコンメーカーです。長野県飯山工場にて「BTO (Build To Order、受注生産のことです)」にてパソコンを国内生産する、信頼できる会社です。

マウスコンピューターは「選ぶ前・選ぶ時・選んだ後も、ずっと安心」ということをアピールしています。高品質な国内生産、用途に合わせたカスタマイズ(BTO)、3年間の無償保証、24時間365日のサポート、72時間以内の修理対応という「5つの安心」を軸に、ユーザーが購入後も不安なく使い続けられる体制を整えています。
この記事ではマウスコンピューターのクリエイターPCブランド「DAIV」を取り上げ、製品一覧とその特徴を解説します。
なお、この記事に先立ち、「mouseブランド編」の解説記事も公開していますので、あわせてご覧ください
マウスコンピューター ノートPC 比較 (mouseブランド編) - 国産ブランドの信頼性とサポート体制、「安心して長く使えるPC」という選択
目次
1. マウスコンピューターの製品ブランド
マウスコンピューターには用途別に5つのブランドがあります。
・mouse:スタンダードパソコン
・DAIV:クリエイターパソコン
・G TUNE:ゲーミングパソコン
・NEXTGEAR:オンライン・直営店限定ゲーム向けPC
・MousePro:ビジネス向けパソコン
2. DAIVブランドのノートPC一覧
DAIVノートは、軽さ=Z4/バランス=Z6/性能=Sシリーズ/最上位=Nシリーズ、という構成です。
| 製品 | CPU GPU |
RAM (最大) SSD (最大) |
ディスプレイ | サイズ | 価格の目安 |
| R4-I7G50WT-B | Core i7-13620H GeForce RTX 4050 |
16GB (64GB) 500GB (4TB※) |
14インチ 1,920×1,080 |
320.5×214.1×18.3 1.41kg |
20-24万円 |
| S4-I7G60SR-D | Core Ultra 7 155H GeForce RTX 4060 |
16GB (64GB) 500GB (4TB) |
14インチ 2,880×1,800 |
317×240×19.93 1.76kg |
24-27万円 |
| Z4-I7I01SR-B | Core Ultra 7 255H | 16GB (64GB) 500GB (4TB※) |
14インチ 1,920×1,200 |
311×225.5×19.5 1.12kg |
20-23万円 |
| Z4-A9A01SR-B (Copilot+ PC) |
Ryzen AI 9 365 | 16GB (64GB) 500GB (4TB※) |
14インチ 1,920×1,200 |
311×225.5×19.5 1.14kg |
19-22万円 |
| S5-A7G60SR-A (Copilot+ PC) |
Ryzen AI 7 350 GeForce RTX 5060 |
16GB (64GB) 500GB (4TB※) |
15.3インチ 2,560×1,600 |
342×238.5×21.5 1.92kg |
24-27万円 |
| Z6-I7G60SR-A | Core i7-13700H GeForce RTX 4060 |
32GB (64GB) 1TB (4TB※) |
16インチ 2,560×1,600 |
353.7×245.3×18.5 1.6kg |
28-31万円 (在庫切れ) |
| Z6-I9G70SR-A | Core i9-13900H GeForce RTX 4070 |
32GB (64GB) 1TB (4TB※) |
16インチ 2,560×1,600 |
353.7×245.3×18.5 1.6kg |
37-40万円 |
| N6-I7G7TBK-C | Core Ultra 7 255HX GeForce RTX 5070 Ti |
32GB (64GB) 1TB (4TB※) |
16インチ 2,560×1,600 |
356×271×19.9 2.23kg |
36-39万円 |
| N6-I9G80BK-C | Core Ultra 9 275HX GeForce RTX 5080 |
32GB (64GB) 2TB (4TB※) |
16インチ 3,840×2,400 |
356×271×19.9 2.23kg |
53-56万円 |
| N8-I9G90BK-A | Core Ultra 9 275HX GeForce RTX 5090 |
32GB (128GB) 2TB (4TB※) |
18インチ 3,840×2,400 |
402×320×30.5 3.98kg |
72-74万円 |
※製品名をクリックすると公式サイトの製品ページが開きます
※ストレージに「※」がついているものは、カスタマイズにより2枚めのSSDを搭載可能です (Nシリーズは2枚目、3枚目のSSDを搭載可能)
3. シリーズごとの位置づけ
DAIVブランドのノートPCは、価格や用途別にいくつかのシリーズに分かれています。以下にマウスコンピューターによる説明を記載します。
Zシリーズ:軽量&スタイリッシュ
Z4 とZ6があり、Z4は14インチで重さが約1.1 kg強の軽量モバイルノート、Z6は16インチで、こちらも重さが1.6 kgとサイズの割に軽量です。設計はZ4のほうが新しく、最新世代のIntel CPUもしくはAMD CPUを搭載しており、AMD版はCopilot+ PCの要件を満たしています。一方でZ6はCPUが第13世代と旧世代ですが、外部GPUのGeForce RTX 4060/4070を搭載しており、軽量な割に高い性能を発揮します。
Rシリーズ:ハイパフォーマンスなクリエイターノートPC
Rシリーズは現在14インチのR4のみが販売されています。外部GPUのGeForceを搭載しつつも重量を1.4 kgに押さえているのが魅力です。ただし、CPUとGPUは旧世代です。
Sシリーズ:ハイパフォーマンスなクリエイターノートPC
Sシリーズは14インチのS4と15.3インチのS5がありますが、Zシリーズとは大きく性質が異なり、外部GPUのGeForceを搭載しています。その一方で筐体はZシリーズよりも重く、S4が1.76 kg、S5が1.92 kgと、毎日バッグに入れて持ち運ぶのには少々厳しいサイズです。搭載CPUは新しく、S4がIntel Core Ultraシリーズ1 (Meteor Lake)を、S5はRyzen AI 300シリーズ (Krackan Point)です。また、GPUに関してはS5で最新型番GeForce RTX5060を搭載しています。
Nシリーズ:強力なスペックのハイエンドクリエイターノートPC
Nシリーズは設計も新しく、パフォーマンスも非常に高いです。16インチのN6と18インチのN8があり、CPUにはIntel Core Ultraシリーズ2 (Arrow Lake)の高性能型番 (HX)のCore Ultra 7 255HX/Core Ultra 9 275HXを、GPUも最新のハイエンド型番であるGeForce RTX 5070 Ti/5080/5090を搭載しています。
4. CPUについて
DAIVブランドのノートPCの搭載CPUは非常に多彩です。Intel CPUでは第13世代のCore i7/i9の「H型番」、Core Ultraシリーズ1のCore Ultra 7の「H型番」、そしてCore Ultraシリーズ2のCore Ultra 7/9の「H型番」「HX型番」と、世代はまたがっているものの、すべて高性能なものが搭載されており、Core i3/i5やCore Ultra 5は使われていません。
またAMD CPUはすべてRyzen AI 300シリーズが搭載され、DAIVブランドに関しては「AMDモデル=Copilot+ PC」となります。
もちろん「できれば新しい型番がいい」というのはありますが、外部GPUの搭載有無や筐体サイズ、製品価格などを睨みながらどれにするかを決める、ということになるでしょう。
5. GPUについて

DAIV S5-A7G60SR-A
DAIVは「クリエイターPCブランド」なので、GPUの性能も気になるところです。軽量モバイルノートのZ4に関しては外部GPUは搭載していませんが、Core Ultra 7 255H/Ryzen AI 9 365ともCPU内蔵のGPU (iGPU)の性能が非常に高く、GeForce RTXシリーズには及ばないものの、クリエイターが外出先で打ち合わせをしながら作業する、といった使い方には十分対応できると思います (程度問題はありますけどね)。
一方、GeForceに関しては前世代のRTX 40シリーズが中心となりますが、ハイエンドモデルのNシリーズではRTX 50シリーズが、さらには最上位のRTX 5090搭載モデルも選べますので、プロフェッショナルなクリエイターはNシリーズを選ぶことになると思います。
6. ディスプレイはすべて100%sRGB

DAIV Z4-A9A01SR-B
クリエイターPCにふさわしく、DAIVブランドのノートPCのディスプレイはすべて100%sRGB以上の色域に対応しています(DAIV Nシリーズは100% DCI-P3)。また、すべてのモデルは最近のノートPCの主流であるWUXGA (1,920✕1,200)以上の解像度を備えており、2.5K (2,560✕1,600)や4K (3,840✕2,400)解像度のモデルもあります。
DAIVのディスプレイ品質の高さはクリエイターのみならず、一般のビジネスユーザーや学生さんにとっても非常に重要な検討ポイントになると思います。
7. カスタマイズ自在のRAMとSSD
マウスコンピューターはBTOパソコンメーカーなので、DAIVブランドのノートPCも購入時に構成カスタマイズが可能です。とはいえ、ノートパソコンなので、主要構成でフレキシブルにカスタマイズができるのはRAMとSSDのみです。
DAIVブランドではRAMは最大64GBまで拡張できるモデルが多く、標準構成でも16GB/32GBが中心で十分な容量を確保しています。
また、表中の「※」が付いたモデルは、SSDを2基搭載可能なデュアルストレージ構成となっており、最大でなんと8TBもの容量を搭載できます。
8. まとめ ー クリエイターにもビジネスマンにも

DAIV Z4-A9A01SR-B
DAIVはクリエイターPCブランドなのでスペックが高く、ほとんどのモデルはクリエイターのニーズにしっかり応えることができます。また、外部GPU非搭載のZ4シリーズは筐体の重量が軽く、しかしCPU性能が非常に高いので、ビジネスマン用のモバイルノートとしても向きます。
9. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
▶ サイト紹介・ウインタブについて


コメント