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ASUS ROG Allyの右スティックが故障したので自分で修理してみた。非常に修理しやすい設計でパーツ代も安い!

ROG Allyの右スティックが故障したので自分で修理しました
今年6月に中古で購入したROG Allyの右スティックが故障してしまったため、自分で修理してみることにしました。ゲーミングUMPCという製品の特性上、スティックやボタンはどうしても(長期間使用すると)劣化しやすい部品ですが、ROG Allyの場合比較的簡単に修理可能で、交換用パーツもAmazonなどで安価に入手できます。

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なお、ASUS製品は分解してしまうと保証を受けられなくなってしまうため、保証期間内であれば素直にメーカーに修理依頼することをおすすめします。

1.発生した不具合について

破損箇所(右スティック)

急に反応がおかしくなった右スティック

かのあゆブラックが普段プレイしているゲームでは基本的に右スティックを使用する機会が少なく、PCとしても使用していないので気づかなかったのですが、ある日突然マウスカーソルが左に勝手に動いてしまう状態になったため、ゲーム管理ツールの「Armory Crate SE」で右スティックのキャリブレーション(調整)を実行してみたところ、「常時左に入力が入りっぱなしの状態で、反応するのは上と下のみ」という状態になっていました。

念のためOS(Windows 11 Home 2023 Update)の再起動も試したのですが改善しなかったため、右スティックが故障したと判断しました。

かのあゆブラックはROG Allyを中古で購入しました。保証期間はまだ半年程度残っていたもののASUSの場合「リファービッシュ品や中古品、譲渡品は保証対象外」と規約にあるため、民間修理業者に依頼しようと考えていたのですが、ネットで情報を確認していたところスティックの交換であれば比較的簡単に修理可能で、交換用パーツも安価に入手できるということだったので、自分で修理することにしました。

修理サービスご利用の注意点 (免責事項):ASUS JAPAN

ROG ALLY対応と謳っている交換用スティックはAmazon、AliExpressといった通販サイトで概ね2,000円程度で入手可能です。今回修理するにあたり、Amazonで注文しようとしたところ、昨年修理しようとして結局断念したGPD Win 3と使用している部品が共通であることが確認できました。

GPD WIN3を自分で修理しました(その1)- 修理できたと思っていたらまた新たな問題が・・・

GPD Win 3は既に手放してしまいましたが、修理するために昨年注文した交換用パーツが幸いまだ手元に残っていたので、そのまま使うことにしました。

ROG Ally用交換用スティック:Amazon

2.修理手順

それでは、実際にかのあゆブラックが行った作業手順をご紹介します。工具はプラスドライバー(+00)だけで十分ですが、コネクター部のカバーが壊れやすいので不安であればピンセットやヘラなども用意しておくと安心です(かのあゆブラックは爪で開口してしまいました・・・)

100均で販売されているドライバーだとネジ穴を潰してしまう可能性があるので、ベッセルの精密ドライバーがおすすめです。前の職場で仲の良かった同僚からすすめられて購入し、ずっと愛用しています。

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ベッセル(VESSEL) マイクロ ドライバー 精密 ネジ用 +00×75 9900:Amazon

背面パネル開口前
OSを完全シャットダウンしてから背面にあるネジ(6本)をすべて取り外します。下部中央のネジだけサイズが異なるので、元に戻す際注意が必要です。

背面パネル開口後
背面カバーを取り外すと中央にSSD等を保護するためのカバーが粘着テープで貼り付けられているので、これを取り外します。

バッテリー接続用コネクターの取り外し
次に、バッテリーコネクターを取り外します。写真上のシルバーの部品がカバーになっているので、これを爪、またはヘラなどで持ち上げてからケーブルを引っ張れば簡単に取り外せます(取り外す際、ケーブルが断線しないよう気をつけてください)。

右スティックユニット部のフラットケーブル取り外し
右側のスティックユニットのフラットケーブルも同じようにカバーを上に上げて取り外します。写真上のコネクターのみカバーが小さいので、不安であればヘラなどの工具を使用するほうが安全です。

ケーブルを取り外したら固定しているネジ(3本)を外し、ユニットを取り外します。

スティック交換後
ユニットに装着されているスティックパーツのフラットケーブルとネジを取り外し、交換用パーツに付け替えて元通り取り外したフラットケーブル、保護カバー、背面カバーを取り付ければ修理は完了です。

当初メイン基板を完全に取り外さないといけないかな・・・と考えていたのですが、ROG ALLYではボタン、スティック部がユニットごとに分離しているため、30分程度であっけなく修理が完了してしまいました。

修理完了!
背面パネルを取り外すと保護機能によりバッテリーが無効化されるので、ACアダプターを刺した状態で起動してから「ARMORY CRATE SE」で動作確認もかねて右スティックのキャリブレーションを実行しました。

純正部品ではありませんが、問題なくOS上から認識され、使用感も修理前と変わりませんでした。

3.まとめ

メーカー保証を受けることが出来ない中古商品(ASUSの場合)ということもあり、思い切って自分で修理してしまいました。

分解して驚いたのは非常にメンテナンスしやすい設計になっていたことです。今回修理対応したスティック部だけでなく、ボタンもメイン基板から分離されていて、パーツさえ手に入れば短時間で簡単に修理できてしまいます。

アップグレード版となるROG Ally Xとは異なり、規格がM.2 2230と特殊な関係で1TBでも約1.5~2万円程度と高価な点がネックですが、SSDをより大容量のものに換装することも容易ですし、Amazonではサードパーティ製バッテリーも販売されているので、自己責任にはなってしまいますが自分で交換してより長く使っていけそうです。

今回自分で修理してより愛着がわきました。ゲーミングUMPCとしてもWindows 11搭載モバイルPCとしても性能が高く、本当に購入して良かったと思っています。

4.関連リンク

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