こんにちは、かのあゆです。ThinkPad X1 Carbon(5th Gen)を中古で購入し、モバイル機として運用しています。すでに発売から4年が経過しており、現在では第11世代Core(”Tiger Lake”)を搭載する9th Genが登場していますが、この旧世代品は現在でも十分魅力的です。
1.Windows 11に公式対応せず
この製品の購入に先立ち、さらに一世代前となるSkylake世代のCPU(Core i5-6200U)を搭載するThinkPad X1 Carbon 4th Genをジャンク品として購入していました。しかし、Kaby Lake世代Core i5-7200Uを搭載するThinkPad X1 Carbon 5th Genの難あり品(オンボードスピーカー不良、基本的に認識されないがまれに認識されて内蔵スピーカーから出力される場合があり)を安価に購入できる機会がありましたので、1ヶ月で乗り換えてしまいました。
この世代になると現行モデルとなる9th Genと筐体デザインにそこまで大きな差はなく、カーボン素材を採用した堅牢かつ軽量な筐体はもちろんのこと、狭額縁ベゼルを採用したことにより、コンパクトなサイズ感が実現されています。
またこのモデルよりUSB PD対応USB-Cポートを2つ搭載したため、コンパクトなサードパーティ製USB PD対応ACアダプターが使えるようになったほか、USB PD対応モバイルバッテリーでの充電も可能になりました。
ただ、純正のACアダプター(45W出力タイプ)も十分コンパクトですし、純正アダプターであれば外出時に同時に持ち出しているONE-NETBOOK A1も充電できることもあって、結局は純正アダプターを持ち出すことが多いのですが…。
CPUは第7世代Core(Kaby Lake)なので残念ながらMicrosoftが発表しているWindows 11のアップグレード案件を満たしておらず、Windows Update経由でアップグレードすることはできませんが、TPM 2.0チップを搭載しているため、レジストリを変更すればWindows 11へのアップグレードも問題なく行えます。
この記事の執筆時点では開発者向けのWindows 11 Insider Preview Developer Buildをインストールして運用していますが、Lenovo Vantageで最新のドライバ更新を受け取れなくなってしまっている(おそらくOSバージョンが異なる関係)点を除けばもともと高速なPCIe-NVMe SSDを搭載していることもあり、何一つ制限なく、快適に動作しています。
2.打ちやすいキーボード
以前ThinkPad X230を中古購入した記事を公開した際にも取り上げていますが、ThinkPadの良さは何よりその「キーボードの打ちやすさ」にあると思っています。とにかくタイピングしやすい快適なキーボードで、この点は今のモデルでもそのまま継承されています。
IBM時代の7段配列キーボードから移行した2012年当時は違和感を覚える声もあったものの、ノートパソコンに搭載されているキーボードとしては個人的には最高に近いとすら思っています。X1 Carbonシリーズは2012年に登場した初代モデルからその「軽さ」を売りにしており、かのあゆが現在使用している5th Genに関しても14インチというサイズ感でありながら1.14kgという(発売当時としては)驚異的な軽さを実現しているので、毎日リュックに常備する相棒としてこれほど適した存在はないと思います。
メインPCとして運用しているLegion 550iはやろうと思えばモバイルできるとはいえ、単体でも2.3 kgなのでさすがに毎日持ち出すには厳しいですから…。
3.まとめ
今使っているX1 Carbonへの愛情をそのまま書いてしまった記事なので、以前書いたX230の記事と同じく個人的な感想にはなってしまいますが…、とにかくThinkPad X1 Carbonは打ちやすいキーボード、充実した拡張性、高い堅牢性、軽さなどすべてひっくるめて個人的には完璧に近いモバイルノートだと思っています。実はこの記事も公園でThinkPad X1 Carbonを使って下書きを作成しているのですが、とにかく思いついたことを即座に文章にできるという意味ではこれほど最高のPCはないと思っています(もちろんONE-NETBOOK A1も大事な相棒なので、リュックにはつねに常備していますが…)。
現行X1 Carbonは最も安い構成のモデルでも173,800円(税込)と、ノートパソコンとしては決して安価ではないものの、高いお金を払う価値はあると思っています。ちょっと厳しいかな…ということなら今回かのあゆが使っている5th Genであれば筐体デザインも現行モデルと大きな差異がない上、中古で5万円台と比較的安価に購入できます。
X1シリーズはもともとフラッグシップモデルということもあり、以前ウインタブで実機レビューを行っているX1 Tabletや折りたたみディスプレイを搭載したX1 Fold、より軽量なX1 nanoなど高価なモデルが多いのですが、その分いずれのモデルもモバイルノートとしての完成度は高くなっているので長期的に付き合っていけるパートナーに選んでも後悔することはないはずです。
4.関連リンク
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(2017) - 14インチ、ThinkPadのフラッグシップ機、さらに薄く、軽く、速く!
ThinkPad X1 Carbon Gen 9:Lenovo