LenovoにとってThinkPadはIBM時代からの大事なブランド資産ですよね。これだけ基本デザインを変えなかった事に、今更ながら感謝したい気持ちになります。さて、ThinkPad T490 / T495 / T590の後継機種となるThinPad T14/T15が発売されています。
先代でも好評だった多様なディスプレイの選択肢は変わらず、Wi-Fi6への対応とオプションの外部GPUがスペックアップされての登場です。多くの愛好者がいるThinkPadですが、Tシリーズはビジネスシーンにはもちろんの事、プライベートでも使い勝手のよいスタンダード・ノートパソコンです。
1.スペック
ThinkPad T14 /T15(Intelモデル)は、共にCPUを第10世代のCore i5またはCore i7から選ぶことができ、T14にラインアップされるAMDモデルには、Ryzen 5 PRO 4650U、Ryzen 7 PRO 4750Uの設定があります。
IntelモデルのグラフィックについてはCPU内蔵のものも使えますが、NVIDIA GeForce MX330をオプションで選択可能です。前モデルのT490はNVIDIA GeForce MX150、T590ではMX250でしたので、この辺りはスペックアップしていますね。
スペックアップといえばもう一つ、Wi-Fi 6に対応してきました。グラフィックと通信関係は実際の使用感に大きく影響してきますからね、大切です。
メモリーはオンボードで8GBまたは16GBの2択になりますが、別にメモリースロットが内部にありますので、必要に応じて購入時に追加できます。ただ、本体底部にメモリースロットに容易にアクセスできるハッチがなく、「後から自分でDIY」となると保証の対象外になる可能性が高いのでご注意ください。
こうしてじっくりスペックを見ると、ThinkPad T14/15共に言えることは、拡張性がありポート類も充実している事が上げられます。ビジネスモデルにはイーサネット端子が必要な場合が多いので、変換ケーブルなしで接続できるのはありがたいです。それに、T15ならキーボードにテンキーが付くのでデータ入力が楽ですし、これはもう「ザ・ビジネスモデル」の王道ですね。
ディスプレイはT14s同様に、Intelモデルでは省電力モデルやタッチ対応、Privacy Guard機能対応や高精細な4K液晶と多様な選択肢が用意されています。15.6インチあるT15で4K HDR IPS液晶を選んだなら、きっと迫力ある動画鑑賞ができますね。AMDモデルでは、Privacy Guard搭載のモデルが後日発売となっており、6月9日現在での取り扱いはまだありません。あと、上記のディスプレイの選択肢のほかに14TのIntel、AMD両モデルでは、HD TN液晶がオプションより選択が可能です。
サイズに関しては、前モデルから変わっていませんから、先代からボディ自体は同じものである可能性が高いです。ThinkPad T14/15は、ThinkPad X1やT14sがモバイル用途よりである事に対して重さや本体の厚さが増しているので、据え置きで使うノートパソコンといった用途に比重が置かれているといえるでしょう。
2.筐体
これはT14の写真です。キーボード中央には定番の赤ポチのトラックポイントがありますね。指紋センサーがトラックパッドの右上に見えます。ThinkPadと言えば、打鍵感に優れたキーボードに魅力を感じている人が多いと思います。
こちらはT15のキーボード。右にはテンキーがあります。タッチパッドはスペースキーのすぐ下で標準的なレイアウトです。ディスプレイ上部のベゼルにWebカメラがあり、Think Shutterが付いています。アプリから操作せずにここのスイッチでカメラをOFFにできるので便利に使えそうです。また、購入時にIRカメラを選択していればWindows Helloで顔認証ログインができるようになります。
入出力ポートは充実していて、標準でイーサネットコネクターがありアダプターなしで利用できます。Type-Cが左側に集中していますが、これはドッキングステーションを使う際にも使用します。
3.特徴
外部GPU GeForce MX330が選択可能
ThinkPad T14 /T15には、オプションで外部GPUを組み込むことが可能で、これによりグラフィック性能を格段に向上させることが可能となっています。とは言っても、GeForce GTX/RTXシリーズとは顕著な性能差がありますので、ゲーム用途には向かないでしょうね。
UL Benchmarksより参照
ウインタブで紹介されていた「ASUS TUF Gaming A15」や「Lenovo LEGION 750i」などのゲーミングPCと比べるのは酷と言うものですが、3D CADや動画処理などではその恩恵は充分見込めるでしょう。
鮮やかで詳細な映像
Intelモデルは、高輝度で高コントラストの詳細で鮮やかな映像の表示が可能な、Dollby Vision対応 UHD IPS液晶がT14/T15共に選択が可能です。外部GPUをオプションで搭載することで、高性能グラフィックス性能が動画編集などの作業が快適になると思われます。
高度なセキュリティ
TCG V2.0準拠のセキュリティ・チップ(TPM)が標準で搭載されていて、データを暗号化しWindows 10のセキュリティ機能と連携して動作します。更には、プライバシー保護やセキュリティ対策に有効な開閉式カメラカバーThinkShutterを搭載していて、不本意なリモートによるプライバシーの流出を防止できます。IRカメラと指紋センサーを併用することで、セキュリティーが高く簡単なログイン「Windows Hello」を利用可能です。
4.価格など
ThinkPad T14は、Lenovo直販サイトで販売中で、6月9日現在の価格は、Intelモデルが112,200円(税込・送料無料)からとなっています(クーポン適用後の価格です)。ちなみに、i7-10510U /RAM 8MG /SSD 512GB /MX330搭載 /UHD液晶 /65Wアダプター構成のプレミアムモデルは、189,420円(税込・送料無料)となっています。
AMDモデルは、これもクーポン適用後で97,240円(税込・送料無料)から購入可能です。AMDはコストパフォーマンスが高くて、Ryzen 7 PRO 4750U /RAM 8GB /SSD 512GB /65Wアダプター構成のプレミアムモデルが、134,420円(税込・送料無料)と大変魅力的な価格設定となっています。
ThinkPad T15は、クーポン適用で125,257円から購入可能で、同じくLenovo直販サイトで販売中です。テンキーがマストの人はこちら一択ですね。
また、カスタマイズで選択可能なストレージの1TB SSDには【期間限定】6月25日まで47,300円OFF!で選択可能で大変お得になっています。
なお、ThinkPadシリーズは夜間(ナイトクーポン)や週末(土日祝、週末クーポン)に平日よりも低価格になることが多いので、購入される場合は時間や曜日を変えて、何度か価格確認されることをおすすめします。
5.関連リンク(Lenovo)
ThinkPad T14 Gen 1
ThinkPad T14 Gen 1 (AMD)
ThinkPad T15 Gen 1
コメント
AMDにはThunderbolt3は無いと思う>スペック表
ご指摘ありがとうございます。スペック表訂正しました。