LenovoがThinkBookシリーズでは初となるコンバーチブル2 in 1「ThinkBook 14s Yoga」を発売しました。レノボ直販サイトでは少し前(11月末くらい?)から製品ページができていたようなのですが、ご紹介が遅れ、申し訳ありませんでした。2020年に一斉にリニューアルされ、ブランドアイデンティティが確立されたと感じられるThinkBookシリーズですが、ここに来てさらにバリエーションが充実しましたね。
1.スペック
ThinkBook 14s Yoga | |
OS | Windows 10 Home / Pro |
CPU | Intel Core i5-1135G7 / Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/24GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen1 × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 稼働時間 最大10.1時間 |
サイズ | 320 × 216 × 16.9 mm |
重量 | 1.5 kg |
LenovoのノートPCはThinkPadシリーズが「注文時のカスタマイズ可」、IdeaPadシリーズやYogaシリーズは「カスタマイズ不可」ですが、ThinkBookシリーズはほとんどのモデルで「カスタマイズ可」です。このThinkBook 14s Yogaも注文時にRAMとストレージ容量を変更することができます。また、OSに関してはPro版の選択も可能ですが、OSのバージョンはカスタマイズ項目ではなく、ベースモデルの段階で選択することになります。
CPUもベースモデルの段階で第11世代(Tiger Lake)のCore i5/Core i7が選べます。RAMは標準で8GB(オンボード)、他にRAMスロットがあり、8GB/16GBを増設できますので、合計で8GB/16GB/24GBのいずれかとなります。ストレージは256GB/512GB/1TB SSDが選択可能です。
ディスプレイは14インチのFHD解像度・IPS液晶で100% sRGB、という表記がありました。また、全モデルタッチ対応し、アクティブペンも同梱されます。アクティブペンの仕様は不明ですが、レノボではこの製品よりも低価格なIdeaPadシリーズにもワコムAESペンを同梱しているケースがあるので、おそらくペン入力方式はワコムAESと思われます。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応し、入出力ポートもモバイル2 in 1としてはかなり充実しています。USBポートは合計で4つ、うち1つがThunderbolt 4、HDMIにmicroSDカードリーダーもあります。
サイズは14インチノートとしては悪くありませんが、重量がちょっとね…。この製品と競合しそうなHP Pavilion x360 14-dw、DELL Inspiron 14 5000 2-in-1と比較してみましょう。
ThinkBook:320 × 216 × 16.9 mm / 1.5 kg
Pavilion:324 x 221 x 18.5-20 mm / 1.65 kg
Inspiron:322.5 × 221.9 × 17.94 mm / 1.55 kg
※Inspironは筐体色によってサイズが異なる(最小のものを記載)
大手3社の同クラスの14インチコンバーチブル2 in 1は「ちょっと重い」です。これらのメーカーでも、例えばThinkPad X1 YogaやXPS 13 2-in-1(13.4インチ)、ENVY x360 13(13.3インチ)といった、よりコンパクトで軽量な2 in 1がありますので、ThinkBook 14s Yogaなど、ここで比較している3機種の場合はHPが使っているフレーズ、「据え置き時々モバイル」といった感じの使い方になると思います。
2.筐体
正面から見たところです。左右のベゼルは細く、上部ベゼルはWebカメラの部分が少し盛り上がった形状です。クラムシェル版のThinkBook 14とは異なるデザインですね。
天板です。筐体素材はアルミで、このように「ツートンカラー」になっています。2020年に発売されたThinkBookシリーズはみなこのデザインになっています。大きめのロゴとあわせ、若々しいイメージと言えるでしょう。
キーボードです。この画像は英語配列になっていますが、日本仕様は「バックライト付き日本語キーボード」です。
側面と入出力ポートの配置です。この画像を見ると、スタイラスペンが本体格納式になっていることがわかります。また、コンバーチブル2 in 1筐体なので電源ボタンも側面にありますね。
3.価格など
Lenovo ThinkBook 14s Yogaはレノボ直販サイトで販売中で、12月27日現在の価格は税込み93,632円(Core i5/RAM8GB/256GB SSD)から、となっています。スペック説明のところで比較したPavilion x360 14-dwは「第11世代Core i5/RAM8GB/512GB SSD/LTE」という構成で81,500円(税込み89,650円)、Inspiron 14 5000 2-in-1は「第11世代Core i5/RAM8GB/256GB SSD」という構成で75,184円(82,702円)ですから、これら競合機種との比較では少し高めですね。
ただし、デザインも異なりますし、CPUやRAM以外の仕様も同一ではありませんので、単純に価格だけ見て割安、割高ということはできません。ThinkBook 14s Yogaは注文時にRAMやストレージを好みに合わせてカスタマイズできますし、本体内蔵式のアクティブペンも付属、さらに「ThinkBookシリーズで統一感のあるデザイン」になっていますので、PavilionやInspironに負けない魅力もあると思います。
4.関連リンク
ThinkBook 14s Yoga:Lenovo
コメント
重さが納得できれば良い選択肢かもしれませんね。
ペン収納に魅力を感じるのであれば余計に。
気になるのはバッテリー持ちがThinkPad X1 Yogaと比べて半分程度しかないことでしょうか。ともにJEITA 2.0計測ですし、解像度をはじめ多くの点でこちらの方が有利なような気もするのですが…?同じ4セルバッテリでも相当容量が絞られているのでしょうか。それとも液晶の消費電力の差かな?
こんにちは。バッテリー持ちを全く信用していないので、紹介記事ではいつも無視しておりますが、大事なことなのでちゃんと書かないといけないですね。でも実際「話半分」なことが多くて、X1 Yogaとかの数値も当てにならないような気がするんだよなあ。
いつも書かれていますもんね。
私も絶対値としてのバッテリ駆動時間は全く信用していません。
が、同じメーカーの同じ測定方法で倍半分の違いは無視できません。
経験的に、バリバリ使って公称の3割強のバッテリ持ちと思っていますが、公称20時間→実質6時間と、公称10時間→実質3時間ではやはり大きな差があると思います。
20時間と10時間の差に比べたら小さく見えますが、実使用だと半日か1日の差ですからね
特段スタンスを非難するつもりはないので気分を害したなら申し訳ありません。
ただThinkブランド同士でここまで差がつくのが面白かったので書かせていただきました。
いえ、1ミリも気分を害しておりません。今後とも宜しくお願いいたします。