レノボが13.3インチモバイルノート「ThinkBook 13 s Gen 3(AMD)」を発売しました。従来モデルに第11世代Intel Coreプロセッサーを搭載する「ThinkBook 13s Gen 2」というのがありますが、今回ご紹介するGen 3はGen 2のCPUをAMD Ryzen(モバイル用第4世代)に変更したものと言えます。筐体のサイズや外観はGen 2とほぼ同じですね。
この記事では主にGen 2からの変更点についてご説明します。なお、Gen 2についてはウインタブで実機レビュー済みなので、筐体構造等についてはこちらの実機レビュー記事をご覧ください。
Lenovo ThinkBook 13s Gen2の実機レビュー
1.ThinkBook 13s Gen 3 (AMD) 概要
ThinkBook 13s Gen 3 (AMD) | |
OS | Windows 10 Home/Pro |
CPU | AMD Ryzen 5 5600U / Ryzen 7 5800U |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
13.3インチIPS(1,920 × 1,200) 13.3インチIPS(2,560 × 1,600) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 約15.9-16.1時間 |
サイズ | 299 x 210 x 14.9 mm |
重量 | 1.26 kg |
ThinkBook 13s Gen3はThinkPadシリーズほど広範囲ではありませんが、注文の際に構成のカスタマイズができます。
CPUはモバイル用第4世代Ryzenですね。Ryzen 5 5600U/Ryzen 7 5800Uが選択できますが、実はこの型番、あんまり聞き慣れません。Passmarkスコアを見てみましょう。
2021年6月現在だと、まだRyzenの5000番台を搭載するモバイルノートやスタンダードノートは数が多くはありませんが、よく見るのはこの表の真ん中にある「Ryzen 5 5500U」だと思います。先に紹介記事を掲載したThinkPad E14/E15 Gen 3(AMD)でもこの型番でした。ThinkBook 13s Gen 3に搭載されている「Ryzen 5 5600U」はそれよりもずいぶんと高性能です。ただ、Passmarkスコアで1万点を越えているという時点で「ゲーミングノート向けCPUとしても使えるんじゃない?」とは思います。ちなみに私が少し前に購入したゲーミングノートのCPU(Core i7-9750H)のPassmarkスコアは11,320です…。
参考までにRyzen 7 5800Uのスコアも貼っておきます。
RAMは8GB/16GBから選択可能で「オンボード」という記載がありましたので、購入後にDIYでRAMを増設するのは難しいと思われます。この製品はCPU性能が強力なので、長く愛用することを想定して16GBにしておくほうがいいかもしれません。また、ストレージは256GB/512GB/1TBを選べます。
ディスプレイ解像度も2種類ありますね。いずれもsRGB100%相当の発色性能で、アスペクト比(画面の縦横比)は16:10と、最近流行りの「ちょっと縦に長め」です。
側面と入出力ポートの配置です。Gen 3とGen 2は共通のレイアウトですが、Gen 2はIntel CPU搭載なのでUSB Type-CがThunderbolt 4です。一方のGen 3はUSB 3.2 Gen2 Type-Cとなりますので、この点はご注意ください。
ThinkBookシリーズは天板のデザインに特徴があります。金属製のツートンカラーで「陽極酸化サンドブラスト・コントラスト」という説明がありましたので、表面には「梨地加工(手触りが良くなるように、わずかにざらついた加工)」が施されています。
なお、繰り返しになりますが、外観や筐体サイズはGen 2、Gen 3で共通です。
2.ThinkBook 13s Gen 3 (AMD) 価格など
Lenovo ThinkBook 13s Gen 3 (AMD)はレノボ直販サイトで販売中で、6月5日現在の価格は税込み92,862円から、となっています(税込み、週末セール価格です)。ThinkBookシリーズは週末および平日夜(22時~翌6時まで)に割引率が拡大するので、購入される場合は平日昼間は避けるほうがいいでしょう。
「LenovoのThink」と言えばやはりThinkPadですが、「もうひとつのThink」ThinkBookシリーズも非常に魅力的な製品ブランドだと思います。筐体のデザインはThinkPadシリーズよりはIdeaPadシリーズに近く、ThinkPadシリーズのトレードマークとも言えるキーボード面の赤いデベソ(トラックポイント)もありません。
しかし、システムスペックが高く、金属製で質感の高い筐体(若々しいデザイン?)になっていて、さらにIdeaPadシリーズではできない注文時の構成カスタマイズも可能です。価格も10万円を切るところからのスタートなので、ThinkPadシリーズのモバイルノートよりも割安ですね。このGen 3はパフォーマンス面では文句なしの実力があると思いますので、購入すれば長く付き合っていけるでしょう。
3.関連リンク
Lenovo製品ページ:
ThinkBook 13s Gen 3(AMD)
ThinkBookシリーズの価格情報はこちらをご覧ください
【2021年6月】レノボ(Lenovo)ノートパソコンのクーポン情報・セール価格の一覧(ThinkBook)
※週末セール価格およびナイトセール(平日22時~6時)の価格を表示しています
コメント
5600Uと5800UがZEN3、5300U,5500Uおよび5700UがZEN2なのでThinkBookに使用されている方が高性能です。
同一世代にアーキテクチャーの違うCPUが混在しているので分かりにくいですね。