Lenovoが17.3インチノート「ThinkBook Plus Gen 3」を発表しました。ご存知の通り、CES2022の開催に合わせ、各社から意欲的なニューモデルが発表されていますが、「他はすっ飛ばしてまずこれ」をご紹介すべきと思いました。読者の方々が私と同じ立場だったとしても、おそらく同じ発想になると思います。そういう製品です。
1.ThinkBook Plus Gen 3 スペック
スペック表
ThinkBook Plus Gen 3 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | 最高で第12世代Core i7 |
外部GPU | なし |
RAM | 最大32GB |
ストレージ | 最大2TB M.2 PCle Gen 4 SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチIPS(3,072 x 1,440)120Hz 8インチ(800 x 1,280)タッチ |
ネットワーク | AX Wi-Fi 6E + Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C (Thunderbolt 4)、USB3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(FHD)顔認証対応 |
バッテリー | 69Whr |
サイズ | 410.0 x 228.7 x 17.9 mm |
重量 | 2.0 kg以下 |
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トップ画像を見ていただくと、ThinkBook Plus Gen 3の「異形さ」がわかると思います。この製品のディスプレイは17.3インチで解像度が3,072 x 1,440、アスペクト比(画面の縦横比)21:10です。一般的なノートPCのアスペクト比は16:9あるいは16:10ですから、「超ワイド」です。また、単に横長なだけでなく、高解像度(3K)でリフレッシュレートも120Hzあり、さらにドルビービジョン対応です。
また、ThinkBook Plus Gen3にはキーボード面に8インチのサブディスプレイが搭載されていて、こちらは解像度が800 × 1,280のタッチ対応となっています。まあ、キーボード面に8インチタブレットがついているようなものです。
2つのディスプレイは画面複製・画面拡張に対応し、例えばアプリのメインウインドウをメインディスプレイに、サブツール(サブウインドウ)をサブディスプレイに表示させたりもできますし、サブディスプレイはペン入力(ペンも付属します)も可能で、ワンタッチでメインディスプレイと画面を入れ替えることもできます。あと、サブディスプレイに電卓アプリなんかを表示させても便利ですね。また、ここはレノボの製品ページに説明がなかったのですが、一部のASUS製品と同様に、テンキーとしても使えると思います。
次にシステム構成ですが、CPUの詳細な型番は開示されておらず「最高で第12世代のCore i7」という説明があるのみです。また、RAMとストレージについても同様で、RAMは最大32GBまで、ストレージは最大2TBまで、となっていました。ThinkPadシリーズのように注文時に構成のカスタマイズができるといいのですが…。
入出力ポートは「図体の割にちょっと控えめ」に感じられますが、それでもUSBポートが合計で4つ(うち1つはThunderbolt 4)ありますので、ノートPCとしては悪くないと言えるでしょう。
サイズは当然「でかい」です。過去に横幅41センチのノートPCをウインタブでご紹介した記憶はありません。しかし、重量は2.0 kg以下と開示されていて、「15.6インチノートと大差ない」くらいの軽さになっています。
2.ThinkBook Plus Gen 3 筐体
正面から見たところです。超横長というのは見ればわかるとして、ベゼルは気持ち太めですね。強度確保の意味合いがあるんでしょうか。また、上部ベゼルのWebカメラに物理シャッターがついているのも確認できます。
天板です。他のThinkBookシリーズと共通のデザインになっていて、控えめなツートンカラーで大きめのThinkBookロゴが入っています。筐体色は「Storm Grey」と説明されていました。筐体素材はおそらく金属だと思います。
キーボード面の様子がわかりやすい画像もありました。なんか本当にキーボード面に8インチタブレットが埋め込まれているような感じで、(うまく使いこなせるかはわかりませんが)実用性も確保されているように思われます。
付属のスタイラスペンの収納場所はこちら。
入出力ポートの配置です。一部のゲーミングノートと同様に、背面にもポートがあります。据え置き型という想定なんでしょう。USBポートなど、抜き差しの頻度が多いポートが背面にあるのはあまり便利とは言えません。
3.ThinkBook Plus Gen 3 価格など
Lenovo ThinkBook Plus Gen 3は2022年5月に発売され、価格は1,399ドル(約162,000円)から、となっています。大型で高精細なメインディスプレイと8インチサイズのタッチ対応サブディスプレイを備えた製品としては割とリーズナブルな価格と言えるんじゃないでしょうか。
ただし、この製品が日本で発売されるかについては若干不安があります。もはや従来モデルと言っていいのかわかりませんが、ThinkBook Plusという製品は「Gen1のみ日本で販売され、Gen2は販売されていない」んですよね。従来モデルも天板にE-Inkディスプレイを搭載する、超個性的な製品ですが、面白ければ必ず人気商品になる、というわけでもないのが厳しいところです。ただ、さすがにこの製品は手にとってみたい、と思いますよね?
4.関連リンク
ThinkBook Plus Gen 3 (17” Intel) Laptop:レノボ公式サイト(米国、英語)
コメント
ウルトラワイドがノートで採用されたのはVAIO_P以来でしょうか
穴ポッケからはみ出したポスターが懐かしい
LGの普及活動のおかげでウルトラワイドだけみればあの時代ほど珍しくないですけど
消費向けの21:9でなく作業性のいい21:10だったり
ペンタブ使い狙い撃ちとしか言いようがない左にキーボード寄せまくった配置は
道具としてのみ追求するThinkなりの拘りでしょうね
こんにちは。今年のCESはある意味「変態PCが大豊作」と言えるかもしれませんね。記事中にも書きましたが、Plusという型番は日本での発売が少し微妙なところがあります。でも、家電量販店あたりでぜひ実機に触れてみたいですよね!