Lenovoがゲーミングブランド「Legion」から、15.6インチノート「Y7000」を発売しました。システムスペックや、注文時に構成のカスタマイズができないことなどから見て、エントリー~中級ゲーマー向けの製品と思われます。しかし、全体的にバランスが取れ、これからゲーミングノートを購入したい、と考えている人にピッタリの製品と言えます。
1.スペック
Y7000は注文時に構成をカスタマイズできず、下記の3つのバリエーションモデルから選ぶことになります。
Core i5/GTX1650/RAM8GB/512GB SSD:119,973円
Core i7/GTX1650/RAM16GB/256GB SSD + 1TB HDD:140,992円
Core i7/GTX1660Ti/RAM16GB/1TB HDD:165,059円
※価格は6月29日現在のLenovo直販サイトのもの(税込み)
Core i5モデルはエントリーゲーマー向け、Core i7モデルはGPUにGTX1660Tiを選べますので中級(あるいは上級)ゲーマー向けという感じでしょうか。なお、より上位のGPUであるGeForce RTXシリーズの設定はありません。価格も掲載していますが、3モデルとも割安感があり、ゲーミングノートとしては購入がしやすいと言えます。
ディスプレイは15.6インチのIPS液晶、FHD解像度で、リフレッシュレートは144 Hzです。最近のゲーミングノートは高リフレッシュレートのものが増えていますが、エントリークラスの製品だと依然として60 Hzのものが多いです。このクラスの製品にもしっかり高リフレッシュレートのディスプレイを搭載するあたり、さすがLenovoだと思います。
入出力ポートも比較的充実しています。USBポートが合計で4つある上、Type-Cポートは映像出力にも対応します。他に映像出力専用ポートとしてHDMIとminiDPも装備されていますので、マルチディスプレイの運用もしやすいと思います。ただし、SD(microSD)カードリーダーは装備されませんし、有線(無線も)LANポートのパーツはKILLERなどの「ブランドもの」ではありません。
2.筐体
結論から言うと、この製品は同じLenovoの「Legion Y540」と同一筐体だと思われます。ただし、「味付け」はかなり異なります。
すみません、正面からの画像がないです。横幅が360 mmということもあり、ベゼルはかなり細くなっています。
参考までに同一筐体と思われるLegion Y540の画像を掲載します。ベゼル幅とかキーボード面の厚みなどは共通だと思います。
Y7000とY540の大きな相違点として、キーボードバックライトの色が挙げられます。Y540はホワイトですが、Y7000はレッドです。しかもかなり派手なレッドなので、目立つでしょうね、いろんな意味で…。
また、画像では英語配列になっていますが、6月29日現在、当初英語配列だったLegion Y540と合わせ、この製品も日本語配列のものが日本で販売されています。
天板と底面です。天板はY540よりも明らかに派手です。ロゴマークも赤くなりました。この画像には底面も写っていますが、底面の通気口もかなり大型のものになっていて、場所としては目立ちませんが、デザインアクセントになっていると言えるでしょう。
また、入出力ポートは背面が主体となります。
参考までにY540の側面と背面の画像を掲載します。
側面の造形は(当たり前ですが)Legion Y540と同じく、非常に個性的です。また、他のLenovo製品と同様に、この製品もヒンジは水平(180度)位置まで開口できます。
3.価格など
Lenovo Legion Y7000はLenovo直販サイトで販売中で、すでに記載済みですが、6月29日現在の価格は下記のとおりです。
Core i5/GTX1650/RAM8GB/512GB SSD:119,973円
Core i7/GTX1650/RAM16GB/256GB SSD + 1TB HDD:140,992円
Core i7/GTX1660Ti/RAM16GB/1TB HDD:165,059円
※税込み
気になるのが同一筐体のLegion Y540との比較ですが、Y7000の119,973円のものと同一構成にした場合、Y540は税込み125,496円となりました。ここだけ見るとY540のほうが割高に思われますが、「カスタマイズができることによる手間賃」くらいに考えていいのでは?と思います。
Y7000とY540は同一筐体ながらアクセントカラー(キーボードバックライトやロゴの色)が異なりますので、外観の雰囲気も別物と感じられます。これまでゲーミングPCを使ってきた人ならカスタマイズ余地のあるY540のほうがよさそうに思われますが、初めてゲーミングPCを購入する人なら、レディーメードで若干割安なY7000のほうが魅力的に感じられるかもしれないですね。
最後にちょっとだけ。ライターのtakumiさんが担当したゲーミングノートの実機レビュー記事とか、プロゲーマーの方々の話(何度かトークセッションを聴いています)によれば、「最近、一部のゲームでRAM8GBだと不足を感じることがある」ということです。また、MSIの方ともお話したことがあり、「今後は一部の低価格モデルを除き、できるだけRAM16GBを標準装備にしたいです」とのことでした。なので、これからゲーミングノートを購入される場合は、CPUやGPUをご予算に応じて選ぶとしても、RAMは16GBにしておいたほうがよさそうです。
コメント
IPS液晶モデルは144hzじゃなくて60だと思うんだが。。。。
144hzでしたすみません