中国メーカーのVOYOはi7とかi8とか、よく似た名称のWindows PCやAndroidタブレットをリリースしていて、しかも同じ名称のニューモデルが旧モデルからガラッと変わっている、ということも多いので、正直私も混乱します。今回紹介する「VBOOK i7(Plus)」というのはもともとはCore i7を搭載するSurfaceタイプの2 in 1なのですが、さすがに中華製品としてはかなり高価で、そう簡単には購入する気になれない、というシロモノでした。しかし、今回紹介するCeleronモデルの方はCPUをCeleronにダウングレードしているものの、高精細なディスプレイや高級感のある筐体はそのままなので、とっても欲しくなる中華ノート(中華タブ)と言えます。
1.スペック
冒頭ご案内の通り、CPUはCeleron 3865Uです。開発コードネームはKaby Lakeなので、それほど設計が新しいほうとは言えません。しかし、Atomあたりとは比較にならないくらいにパワフルですし、最新のGemini Lake、Celeron N4100には及ばないものの、N4000よりは確実に高性能です。
RAMは8GB、ストレージは256GB SSDなので、Celeron機としては文句ありません(なお、ストレージ128GBモデルも追加されていますが、8月27日時点は販売がスタートしていません)。そしてディスプレイです。12.6インチのIPS液晶で解像度は2,880 × 1,920(アスペクト比3:2)と、かなり高精細です。本家Surface Pro 6のディスプレイ解像度が2,736 × 1,824なので、(実際の画面の美しさは別として)数値上はSurfaceに引けを取りません。ただ、CPUが非力なので、高解像表示だと処理が少しもたつく可能性はありますね。
入出力ポートもデタッチャブル2 in 1筐体であることを考慮すれば決して悪くはないと思います。特にフルサイズ(Type-A)のUSBポートが2つある、というのは大きいですよね!
サイズのほうは、12.6インチサイズのタブレット(が本体)としては可もなく不可もなし、という感じでしょうか。特に重量ではSurface Pro 6が700 g台後半なので、それと比較してしまうと少々重いですが、価格帯も大きく異なりますので、このへんはまあ、仕方ないかな、と思います。
2.筐体
本体がタブレットの2 in 1筐体なので、ディスプレイのベゼルは決して細くはありません。というか、こうしてみると典型的なSurfaceタイプの2 in 1と言えますね。
背面です。もちろんキックスタンドが装備され、見た目もSurfaceによく似ています。筐体素材はアルミニウム・マグネシウム合金製で、ウインタブではこれまでの経験上、VOYOが手掛けるWindows PC(Androidタブレットは話が別)は価格帯が若干高めで、その分質感の高い筐体を備えていると思っています。この製品も上位モデルのVBOOK i7 Plusと全くの同寸ですし、外観上の不安は小さいと言えます。
この製品、本体価格にキーボードを含みますが、スタイラスペンは別売りです。筆圧は2,048段階に対応しますが、ウインタブが確認した限り、この製品専用のスタイラスペンは販売されていません。(おそらく、ですけど)One Mixシリーズ(3を除く)のペンが使えるのではないか、と思われます。
展開図です。ポート類が充実しているのが好印象ですよね!
3.価格など
VOYO VBOOK I7(Celeron)は中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、8月27日現在の価格は449.99ドル(48,675円、ストレージ256GB版))です。なお、この価格は8月29日までのセール価格となります。また、まだ販売がスタートしていませんが、ストレージ128GBモデルの製品ページもあり、こちらは422.99ドル(45,754円)という参考価格になっています。この価格差であれば256GBモデルにしない理由はないですね。
CPUがCeleronということで、上位モデルのi7 Max(Core i7)からずいぶんとスペックダウンしてしまいましたが、RAMやストレージ、ディスプレイ品質、そして筐体品質は全く変わっていないと思われ、それを考慮すると、この製品が5万円を切っている、というのは非常にお買い得だと思います。
4.関連リンク
VOYO VBOOK I7(256GB):Banggood
コメント
VOYOさんはVBOOK V3の後継を作って欲しいけどなあ。あのオレンジの筐体で Corei の4コアCPUが載ってくれれば欲しかったりするのですが…