こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。この製品「Teclast Tbook 12 Pro」については少し前から中国の通販サイト「Gearbest」で販売が開始されていることは知っていたのですが、肝心のキーボードが発売されておらず、どう考えてもキーボードをセットして使わないと製品の魅力が半減しそうに思えて記事化はしていませんでした。しかし、同じ中国の通販サイト「geekbuying」ではキーボードの取り扱いも開始され、geekbuyingらしくキーボードもパッケージにして販売をしているので、改めて紹介したいと思います。
1.スペック
OS: Windows 10 + Android 5.1
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 4GB
ストレージ: 64GB
ディスプレイ: 12.2インチIPS(1,920 x 1,200)
ネットワーク: 802.11 b/g/n/、Bluetooth
カメラ: インのみ2MP
入出力: microUSB、microHDMI、microSD、オーディオ、DC-IN
(キーボード側にフルサイズUSB 2.0 × 2)
バッテリー: 7,500mAh
サイズ(本体のみ): 298 × 202.1 × 4-8 mm / 908.1 g
つい先日、「Teclast Tbook 16 Pro」の実機レビューをやりました。
Teclast TBook 16 Pro - 質感高く、専用キーボートとのマッチングも最高!日本で正式販売してもらいたい(実機レビュー)
Teclast TBook 16 Pro - 大型サイズに使いやすいキーボード、使用感は?(実機レビュー)
Teclast TBook 16 Pro - 11.6インチの中国タブレット(2 in 1)を日本メーカー製品と徹底比較(読者レビュー:もりけんさん)
この製品は「TBook 12 Pro」なので、より小型サイズであると思い込みがちですが、実は「12」のほうが「16」よりも大きいです。「16」が11.6インチサイズ(1,920 × 1,080、アスペクト比16:9)であるのに対し、「12」は12.2インチサイズ(1,920 × 1,200、アスペクト比16:10)となっています。
ハードウェア的な構成は「16」とほとんど変わりません。OSがWindows 10とAndroid 5.1のデュアルブートであるところ、4GBのRAM、64GBのストレージなど、一般的な10インチサイズ以上の中国製品とも同じようなスペックとなります。ちなみに「16」との相違点はディスプレイサイズ、筺体サイズ、そしてバッテリー容量(16は7,200mAh)くらいです。
現時点でキーボード込みのサイズと重量は明らかではありませんが、本体重量が908g(ちなみにgeekbuyingでは829gと表記されていましたが、この記事ではメーカー公表値を正としています)あり、キーボードがヒンジつきで本体を支えるためにある程度の重量が必要であることを考慮すれば、トータルで1.5 kgを越えるであろうと予想します。
2.筺体
キーボード分離型の2 in 1で、素材は「メタル(おそらくアルミ合金)」です。筺体を見た感じ、やはりTbook 16 Proによく似ています。ちなみにTbook 16 Proはウインタブで私のほか、ライターのかのあゆさん、読者レビュアーと3名が実機に触れていますが、いずれも異なる視点ながら評価が高く、特に私とかのあゆさんは筺体の質感についても高評価をしています。
私が知る限り、もともとTeclast製品は筺体の質感が高く、その点は安心できるのですが、この製品についても、外観上では不満は出ないだろうと思います。
キーボードをセットした状態です。タブレット部分の背面が天板になっているのですが、アルミ製でシンプルなデザインになっており、高級感すら感じます。
画像加工にかなり無理があるように思われますが、薄さはかなりのものです。ただ、私、Teclast製品は高く評価していますが、製品紹介ページなどで画像加工をやりすぎるのがイヤなんですよね。特にベゼル幅は画像を見ても全く信用できません。会社としても人気が出てきたんだから、もう少し誠実に仕事をしてもらいたいところです。
キーボードはこんな感じです。
ちなみにこちらがTbook 16 Proのキーボードです。十分に使いやすいものでしたが、若干打鍵感が悪く、そのあたりを読者レビュアーが原因究明しています。このキーボードとTbook 12 Proのキーボードを見比べると、明らかにTbook 12 Proのほうがキーサイズが大きく、全体的にゆとりがあるように感じます。打鍵感は試してみないとわかりませんが、少なくとも実用品としては十分な品質になっていると思われます。
3.価格など
Teclast X12 Proは中国の通販サイト各社で販売されていますが、専用キーボードの販売も開始しているのはgeekbuyingで、価格は本体が284.99ドル(約29,900円)、キーボード込みだと339.99ドル(約35,700円)となります。
この価格だと日本ではクラウドブックが購入できるレベルです。また、ASUS TransBookシリーズも3万円台前半から購入が可能です。PC操作に詳しくなく、何かあったときにメーカーの保証をしっかり受けたい、という場合は迷わず日本向け製品を購入すべきです。一方Tbook 12 Proは12.2インチと大きめかつ高精細なディスプレイ、4GBのRAMと64GBのストレージ、そしてAndroidも使えるデュアルブート機であることから、トータルで見た割安感はさすがに大きいと思います。自分でもひとつ持っておきたいくらいです。
個人的な感想として、これを買うならモバイルノートとしての使用が9割くらいになると思うので、いっそAndroidはいらなかったかな、と思います。その分ストレージを有効活用できますし、おそらくこの製品パッケージでAndroidを使いたくなる場面はかなり少ないと思います。Remix OSだったら面白かったかもしれませんけどね。もちろん当初デュアルブートで入手し、不要なら一方を削除する、というのも賢い考え方です。
デュアルブート機をシングルブートにする取り組みについてはライターのmiyukiさんがいろいろと記事を書いているて、特にWindowsのみにする、というのはそんなに難しい作業ではないようです。
デュアルOSの「Chuwi Hi10 Pro」」をwin10シングルブートでクリーンインストールした。完璧編(miyuki)
WindowsとAndroidのデュアルブート機をAndroidのシングルブートにしてみました(miyuki)
4.関連リンク
Teclast Tbook 12 Pro 2in1 Tablet PC:geekbuying