中国メーカーのTeclastが別ブランド名で15.6インチノート「T.BOLT F15 Pro」を発売しました。この「T.BOLT」という名称が今後どのように展開されるのかは不明ですし、メーカーサイトを見ても「Teclast F15 Pro」と「T.BOLT F15 Pro」という名称が混在しており、いまいちよくわからん、という感じです。一応この記事では「T.BOLT F15」という製品名でご説明していきます。
1.T.BOLT F15 Pro スペック
スペック表
T.BOLT F15 Pro | |
OS | Windows 10(Home版と推定) |
CPU | Intel Core i3-1005G1 |
外部GPU | なし |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS(1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.2 |
入出力 | USB Type-C、USB 3.0 × 2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(2MP) |
バッテリー | 53.58Wh(11.4V/4,700mAh) |
サイズ | 374 x 243 x 20.5 mm |
重量 | 1.922 kg |
コメント
Celeron機を積極的に手掛けている中国メーカーですが、最近は「ちょっと古い世代の」Coreプロセッサーを搭載するものが増えています。T.BOLT F15のCPUもそのパターンで、第10世代(Ice Lake)のCore i3-1005G1を搭載しています。一世代前とは言え、古いとまでは言えない型番ですし、もちろんCeleronとは段違いに高性能です。
RAMは12GBと、Core i3機としては十分な容量になっていて、ストレージは256GB SSDです。Banggoodの製品ページに「Expandable」という記載がありましたので、他のTeclast製品と同様に、底面にM.2 スロットが装備されているものと思われます。ただし、ウインタブの過去の経験上、このM.2 スロットには初期搭載の256GB SSDが入っているものと思われ、「増設」はできず「換装」のみ可能、ということでしょうね。
ディスプレイはオーソドックスに15.6インチIPS液晶、FHD解像度です。ここのところ国内メーカーのニューモデルはアスペクト比(画面の縦横比)16:10のものが増えていますが、この製品は一般的な16:9です。
Wi-Fiについては「b/g/nのみ」と記載していますが、これはBanggoodの製品ページにあった記載を転記していて、個人的にはおそらく「a/ac」にも対応するだろうと思います。入出力ポートは15.6インチノートとしては特に充実しているほうとは思えませんが、有線LANポートがついているのはうれしいですね。
また、サイズは「今どきの15.6インチとしては大きいほう」です。LenovoのIdeaPad Slim 550i(15.6インチ)と比較してみましょう。
T.BOLT F15 Pro:374 x 243 x 20.5 mm / 1.922 kg
IdeaPad Slim 550i:356.7 x 233.1 x 17.9 mm / 1.66 kg
IdeaPad Slim 550iは最近の15.6インチノートとしては若干コンパクトな部類になりますが、それにしてもT.BOLT F15 Proのほうが全体的に一回り大きい、という感じです。
サイズについて理解を深めたところでウインタブ読者お待ちかねの「Teclastの製品画像」をご案内です。
2.T.BOLT F15 Pro 筐体
正面から見たところです。いやあ、今回も炸裂してますねーTeclast。15.6インチで横幅374 mmの場合、「絶対に」こんなにベゼルは細くなりません。Teclast製品は筐体の質感も高いですし、中国メーカー製品としてはCHUWIと同じくらいに高品質なのですが、どうしていつもこうなのかなあ、と思いますね。
天板です。ひとつ上の画像の下部ベゼルもそうですが、ロゴがTeclastじゃないですね。T.BOLTになっています。筐体素材は金属で天板には「サンドブラスト(いわゆる梨地加工)」が施されています。
キーボードです。アルファベットキー部分とテンキー部分の境界がはっきりしないので、少し慣れが必要かもしれません。ただ、キーピッチは十分に取られていると思います。あと、テンキー付きのキーボードなのでタッチパッドは少し左にオフセットしてもらいたいんですが、中国メーカーの製品はほとんどがテンキー付きでもタッチパッドは中央に配置されています。それと、バックライト有無については説明がありませんでした。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートの配置は悪くなさそうですが、DCジャックの位置はあまりよろしくないですね。というかちょっと不思議な位置だと思います。
3.T.BOLT F15 Pro 価格など
T.BOLT F15 Proは中国の通販サイトBanggoodとAliexpress内のTeclast Official Storeで販売中で、6月10日現在の価格はTeclast Official Storeのほうが安く、485.99ドル(54,883円)です。
国内メーカー製品だとCore i3機というのはあまり数が多くありません。激安でおなじみのLenovo IdeaPadシリーズだとCore i5搭載機で6万円台半ばくらいから、という感じなので、T.BOLT F15 Proは比較的手頃に購入ができるとは思います。ただ、できればセールでもう一段安くなったところで購入したいなあ、という気はしますね。
4.関連リンク
T.BOLT F15 Pro:Banggood
Teclast F15 Pro:Teclast Official Store(Aliexpress)