8月に「ONE-NETBOOK X」という「謎のニューモデル」の存在をONE-NETBOOK社の公式Twitterがつぶやいていまして、それを元にウインタブでも記事を掲載しました。
ONE-NETBOOK X - One MixシリーズでおなじみのONE-NETBOOKが第10世代Core プロッサー搭載のニューモデルを予告!テスター募集も!
この記事では「One Mixという名称が使われていないようなので、ひょっとしたらUMPCじゃないのかも…」などということも書いたのですが、どうやらUMPCで、しかも(正直少しがっかりしたんですけど)One Mix 3シリーズのモデル追加、というのが真相のようです。
メーカーからスペック表が送られてきましたので、まずはそのまま掲載します。
このスペック表を既存のOne Mix 3シリーズと見比べてみました。
サイズ:同じです
外観:違いがわかりません
RAMとストレージ:One Mix 3Sプラチナエディションと同じです
ディスプレイ:同じです
バッテリー容量:同じです
筐体色:One Mix 3Sと同じに見えます
CPU:違います
メーカー提供のスペック表にすべての情報が記載されているわけではなく、不明な部分もあることはありますが、ここまで確認してみて、「既存モデルとはCPUが異なる」だけだと思われます。
そのCPUですが、第10世代(しかし開発コードネームはAmber Lake Yのまま)のCore i5-10210Yが搭載されます。このCPUは「ウインタブでは初めて」なのですが、第8世代のCore i5-8200YやCore i7-8500Yなどが2コア4スレッドであるのに対し、4コア8スレッドになっています。ただし、リソグラフィー(プロセスの微細度を表す単位)は14nmと、第8世代から変わっていません。また、現時点ではPassmarkにもベンチマークスコアのデータがなく、どのくらいの性能なのか不明です。
現状のOne Mix 3シリーズのCPUはOne Mix 3(無印)とOne Mix 3SがCore m3-8100Y、One Mix 3SプラチナエディションがCore i7-8500Yです。特に3Sおよび3SプラチナエディションとこのOne Mix 3S Proは「CPUの型番以外はRAM、ストレージ容量とも同じスペック(ただし筐体色は異なるかもしれません)」と言えます。
そうなると、Core i7-8500YとCore i5-10210Yの性能差はどのくらいなの?ということが気になりますが、現状はそれもわかりません。
ONE-NETBOOK One Mix 3S Proの国内発売予定についてはまだわかっていません。しかし、これまで書いてきた通り、既存のOne Mix 3シリーズとの相違点はCPUだけですし、例えばCore i7-8500Y搭載のOne Mix 3Sプラチナエディションを購入検討している人が、One Mix 3S Proの発売を待つ必要があるのか、という点についてもなんとも言えないですね。性能がどのくらい違うのか、価格差はどのくらいなのか、そしていつ発売されるのか、という点が明らかにならない以上、評価することもできません。
そう考えると、なぜ今このようにサプライズが少ない(個人的見解です)新製品情報を小出しにしてくるのか、正直なところ、少し疑問です…。
関連リンク
ONE-NETBOOK 日本公式サイト
※10月1日現在、One Mix 3S Proについての情報は掲載されていません
コメント
正直Yシリーズはm3もi5もi7もパフォーマンスの違いがわかりづらい。(m3の方がi7よりベンチマークよかったりする。)
OneMixの良さはスペックの高さを求める人に新しいバージョンをどんどん提供していく事にある。でも同時にせっかく買ったのにすぐ新しいバージョンが出て自分のスペックがしょぼく見えるというがっかり間もある。