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KUU Lebook Proの実機レビュー - よくできたSurface Proクローン、キーボードとペンも標準で付属します

KUU LeBook Pro 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。中国メーカー「KUU」のWindows 2 in 1(タブレット)「Lebook Pro」を紹介したいと思います。トップ画像からわかるとおり、Microsoft Surface Proシリーズに強い影響を受けた製品で、CPUに第8世代のCore i7-8550Uを搭載しています。また、プリインストールOSはWindows 10 Proですが、最新のWindows 11 Proへの無償アップグレードも可能です。

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レビュー機はメーカーのKUUよりサンプル提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

ここがおすすめ
・Windows 11 Proへの無償アップグレード可能
・質感の高い筐体デザイン
・キーボードカバー、スタイラスペン同梱
ここがイマイチ
・タッチパッドの反応がいまいち
・スピーカーの音質は微妙
販売サイトはこちら
KUU Lebook Pro:Amazon

1.KUU Lebook Pro スペック

スペック表

  KUU Lebook Pro
OS Windows 10 Pro
Windows 11 Proへ無償アップグレード可能
CPU Intel Core i7-8550U
RAM 16GB
ストレージ 512GB PCIe-NVMe SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 12..6インチIPS(2,160× 1,440)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2
入出力 USB-C × 2、3.5 mmイヤホンジャック
カメラ イン5MP/アウト8MP
バッテリー 5,000 mAh(最大10時間)
サイズ 205 × 288 × 9.5 mm(本体のみ)
重量 約1.29 kg(キーボードカバー接続時)

コメント

プリインストールOSはWindows 10 Proです。レビュー機には2021年3月にリリースされた「May 2021 Update(Version 21H1)」が適用されています。パッケージにあるLebook Proの写真にはWindows 11の壁紙がデザインされていたのでてっきりプリインストールされていると思ってはいたのですが・・・

TPM 2.0チップは搭載しており、セキュアブートも有効化済みとなっているため、後からWindows 11 Proに無償アップグレードすることも可能です。ただし今回のレビューではWindows 10 Proのまま実機レビューを行っています。

CPUは第8世代Core i7-8550Uです。開発コードネームは“Kaby Lake Refresh”で、最新の第12世代Core(Alder Lake)から見ると4世代前の製品となるので、ちょっと古いですね。内蔵GPUもIntel UHD Graphics 620なので、本格的なゲームをプレイする用途には向いていませんが、4コア8スレッド動作のCPUなので、ビジネス用途などでは十分快適です。RAMは16GB、内蔵ストレージは512GB SSDという構成で、SSDはSATA接続よりも高速なPCIe-NVMe接続のものが搭載されています。

ディスプレイは12.6インチサイズで、解像度は2,160 × 1,440です。液晶はIPSパネルを採用しており、10ポイント式のマルチタッチにも対応します。また4,096筆圧に対応するスタイラスペンが標準で付属します。かのあゆ手持ちのSurface Go(初代)でもこのペンを使用できたので、Microsoft Pen Protocol方式と思われます。

カメラはイン5MP、アウト8MPという構成です。入出力ポート類はUSB-C(USB 3.1) × 2、3.5 mmイヤホンジャックのみです。またバッテリー容量は5,000 mAhで、45W出力のUSB PD急速充電に対応します。

2.KUU Lebook Pro 筐体と使用感

同梱物

付属品
付属品は45W出力対応USB PD ACアダプター、USB-C to Cケーブル、スタイラスペン、マニュアル(日本語表記あり)です。スタイラスペンの使い心地に関しては後述しますが、Surface Proシリーズでは原則オプションになっているので、最初から付属しているのは良心的に感じます。

ACアダプター重量
ACアダプターの重量は177 gでした。

キーボードステッカー1
キーボードステッカー2
日本のAmazonでも販売されていることもあり、付属するキーボードカバー(後述します)を日本語配列にするためのステッカーも付属しています。ただしこのステッカー、おそらく汎用品ですね。

側面

左側面
左側面にはUSB-Cポート × 2があります。Surface Pro 7以降のモデルもそうですが、フルサイズのUSB-Aポートは搭載されていないので、USBメモリなどの周辺機器を接続する場合はUSB-Cハブが必要になります。

右側面
右側面には3.5 mmイヤホンジャック、ボリュームボタンが配置されています。また、画像からわかる通り、この製品は両側面にスピーカーを搭載しています。

上部
上部にはWindows Hello対応指紋認証センサーを兼ねた電源ボタン、排気口が備わっています。指紋センサーはSurface Proシリーズではタイプカバー側に備わっているため、実質的にオプション扱いとなりますが、これが標準搭載されているのはLebook Proの魅力の一つといっても良いかもしれません。認証速度は高速でした。

下部
下部にはタイプカバー接続用のPOGOピンがあります。

背面1
背面2
背面です。金属筐体を採用しているので安っぽさは感じませんし、おしゃれなカフェに持ち込んでも違和感なく作業できると思います。SD(MicroSD)カードスロットはありません。

本体重量
キーボードカバーを含めた重量は約1.29 kgでした。モバイルノートとして問題なく使える軽さだと思います。

ディスプレイ

KUU KeBook Pro 前面
前面です。ディスプレイベゼルもかなり狭く、見た目的にはほぼSurface Pro 4からSurface Pro 7そのものといっていいデザインになっています。

ディスプレイサイズも12.6インチとSurface Proとほぼ同じ大きさでアスペクト比(画面の縦横比)も3:2とSurfaceと同じですが、解像度は2,160 × 1,440とやや低めです。とはいえこの解像度でもFHD(1,920 × 1,080)は超えているので十分広いですし、搭載されているIPSパネルに関してもかのあゆが以前所有していたSurface Pro 4、現在所有しているSurface Go(初代)と比較しても決して見劣りするものではありません。品質はかなり高いので、動画視聴なども快適に楽しむことができると思います。

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スタイラスペン
スタイラス利用例
付属のスタイラスペンはバッテリー式ではなく、充電式となっています。充電コネクターはMicroUSBですが、せっかくならUSB-Cを採用してほしかったところではあります。レビュー期間中インストールしたGIMPで試してみましたが、描き味が「紙というよりはガラスそのもの」なのでPDA工房のペーパーライクフィルムなどを使うのがいいと思います。

前述の通りMicrosoft Pen Protocol方式と思われるので、Surface Penなど別のスタイラスペンを使用することも可能なはずです。ただ、手元にSurface Penがなく、この点に関しては検証できませんでした。申し訳ございません・・・

キーボード

タイプカバーによく似ている
Lebook ProにはSurfaceシリーズの「タイプカバー」によく似たキーボードが付属しています。Surfaceシリーズでは原則別売で、単体購入すると2万円程度してしまうので、最初から付属するのはありがたい限りです。

キーボードカバー背面
キーボードカバー背面の色は水色です。素材はアルカンターラ・・・ではなく、おそらくビニール素材かと思われます。質感や見た目はアルカンターラには遠く及ばず、少々安っぽい感じですが、アルカンターラよりも汚れには強いはずなので、逆にビニール素材の方が実用的なのかな・・・とも思います。

キーボード側面
キーピッチは実寸で約18 mmで、キーストロークは浅めです。英語配列のキーボードなので、普段日本語配列のキーボードを使っている人には慣れが必要、あるいは前述のシールを貼ることになりますが、打鍵感は良い意味で「Surface ProやSurface Goシリーズのタイプカバー」そのものです。結構プラスチッキーな打鍵感ではあるので好き好みはわかれそうですが、打鍵音も静かで快適に仕事で使うことができました。

ただし、タッチパッドの出来は良くありません。操作時にカーソルが飛んでしまうことがあるなど感度が悪いと感じました。最初「フィルムが貼ってあるんだな」と思ったくらいです。この点は少し残念に感じられました。

スピーカー

スピーカーはステレオ出力のものが搭載されています。レビュー期間内動画視聴などで音質をテストしてみたのですが、全体的に音量が小さめで、音圧も軽く感じられ、この点に関しては少し残念に感じられました。Lebook Proで動画や音楽を楽しむのであれば3.5 mmイヤホンジャック経由で優先ヘッドフォンを接続したほうが音質的には満足できると思います。

キーボード接続とキックスタンド

KUU KeBook Pro 横から
KUU KeBook Pro 横から
Surfaceシリーズと同様、キーボードは2段階に角度調整ができます。

KUU KeBook Pro 横から
キックスタンドは無段階式ですが、完全にフラットにすることはできません。この画像が最大開口した状態です。ただ、キックスタンドを完全にフラットにするのであればタブレット状態のまま使った方が良いですし、これだけ開口できれば十分でしょう。

バッテリー駆動時間

今回はバッテリーベンチツールではなく、実際に仕事に持ち込んでMicrosoft Wordでの文章作成などの作業を行ってみました。工場出荷時の「ディスプレイ輝度45%」の状態でバッテリー残量100%から38%になるまで概ね3時間程度でした。基本的にかのあゆの場合バッテリーを完全に使い切る使い方はしないのですが、このバッテリー持ちに関しては優秀に感じられました。

3.KUU Lebook Pro 性能テスト

PCMark

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参考:
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
Lenovo ThinkPad E14 Gen 3(Ryzen 5 5500U):4,651
Lenovo ThinkPad E15 Gen 3(Ryzen 5 5500U):4,638
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):4,572
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):4,131
VAIO SX12(Core i3-1005G1):3,401
MSI Modern 15 A10M(Core i3-10110U):3,234

スコアの目安(2021年水準)※あくまで「目安」です
GeForceなど外部GPU搭載機 5,000以上
高性能なビジネスノートパソコン 4,000以上
中位のノートパソコン 3,000以上
エントリーノートパソコン 2,000以下

ビジネスシーンでの利用を想定している「PCMark 10」での総合スコアは3,293点でした。さすがにTiger Lake世代のCPUやAMD Ryzenシリーズと比較するとスコアは落ちます。第10世代Core i3がほぼ同じスコアで追いついてしまっているのは時代の流れなのでしょうか・・・

とはいえ、Celeron Nシリーズよりは圧倒的に性能は高いのでこのスペックならメインPCとしても十分活用できると思います。

CineBench

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CPU単体の性能を計測するCINEBENCH R23でも性能テストを行いました。こちらもマルチコア、シングルコアともにTiger Lake世代のCore i7の半分強程度ですが、以前実機レビューしたJasper Lake世代のCeleron N5100を搭載しているBMAX Y11 Plusのスコアがマルチコア1,091点、シングルコア483点なので、Celeron Nシリーズを搭載するPCよりは快適に利用できるでしょう。

3DMark

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参考:
ThinkPad X13(Core i7-1165G7):1,762、4,785、12,663
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,669、4,266、10,514
IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,106、2,912、6,173

競合機のSurface Pro含め、あくまでゲーム性能を推しているタブレットではないのでこの機種で3Dゲームをプレイする人はあまり少ないかもしれませんが、グラフィック性能を測定する3DMarkでもテストを行いました。Core i7-8550Uに内蔵されているGPUはIntel UHD Graphics 620です。基本的にSkylake以降急激に性能を上げてきた感があるIntelの内蔵GPUですが、Tiger Lake/Alder Lakeに内蔵されているIris Xe Graphicsと比較するとかなりスコアは低くなりました。投入されたのが5年前の製品なので当然といえば当然なのですが・・・

SSDベンチ

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SSDはPCIe-NVMe接続のものが搭載されています。最新のハイエンド機と比較すると読み書き速度は控えめな印象を受けますが、SATA接続のSSDと比較すると圧倒的に高速です。そもそもかのあゆ個人としてはSATA接続のSSDでもストレスを感じることはありませんし、OSやアプリの立ち上がりでストレスを感じるようなことは一切ありませんでした。

4.KUU Lebook Pro レビューまとめ

KUU Lebook Proは現在Amazon.co.jpにて109,999円で販売中ですが、ウインタブ読者向けに割引クーポン「I6EWW9FG」を頂いていますので、税込み103,999円で購入できます(4月30日まで)。タッチパッド反応が鈍い点、スピーカーの音質があまり良くない点は残念に感じられたものの、全体的に完成度が高い2 in 1 Windowsタブレットに感じられました。スタイラスペンやキーボードカバーなど、必要なものはすべて付属しているので、購入してすぐに使い出せる点も魅力的です。またWindows 11へのアップグレードも対応しているので、将来的にも長く使っていけると思います。

ただし競合機となるSurface Pro 7+やSurface Pro 8よりも安価とはいえ、同じ価格帯で第11世代Coreを搭載するノートが購入できることを考えるともう少し安くても・・・とは感じてしまいます・・・

5.関連リンク

KUU Lebook Pro:Amazon
※クーポンコード「I6EWW9FG」で6,000円OFF(4月30日まで)

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