超極メーカーの「GMK」が超小型PC「NukBox」のクラウドファンディングをINDIEGOGOで開始します。GMKという会社は初めて耳にしますが、中国の深センに本拠を置く新興メーカーのようです。今回はウインタブでコンタクトのあるエージェントからこの製品の情報を入手しましたのでご紹介します。先日までクラウドファンディングを開催し、大成功を収めた「CHUWI LarkBox」に非常によく似た製品です。なお、LarkBoxに関してはウインタブで実機レビューをしていますので、こちらもあわせてご覧ください。
CHUWI LarkBoxの実機レビュー - とにかく小さいけれど動作はキビキビ!リビング用にもぴったりの超小型デスクトップPC
GMK NucBox | |
OS | Windows 10 |
CPU | Intel Celeron J4125 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | なし |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac(推定)、Bluetooth |
入出力 | USB Type-C(電源用)、USB 3.0 × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 62 × 62 × 42 mm |
重量 | 125 g |
これがスペック表です。せっかくなのでLarkBoxと対比しながらご説明します。まずCPUですが、Celeron J4125で、LarkBoxのCeleron J4115とは異なる型番です。
Passmarkが公開しているベンチマークスコアです(8月11日現在のもの)。これを見るとJ4125はJ4115のクロックスピードを上げたもので、ベンチマークスコアもJ4115よりも高くなっています。ただし、J4115、J4125ともサンプル数が非常に少ないので、データとしての信頼性は高くありません。個人的にはPassmarkスコアが3,000を越えている、という点に注目しています。ちなみに第8世代(Whiskey Lake)のCore i3-8145Uのスコアが3,704(8月11日現在)なので、Core i3には及ばないものの、ビジネス用や家庭用として十分使えそうな性能になっていると思われます。
RAMは8GBで、LarkBoxの6GBより大きく、ストレージは128GB/256GB/512GBのSSDを選択できます。LarkBoxのストレージは128GB eMMCで、SATA接続のM.2 SSDの増設が可能でしたが、このNucBoxについてはいまのところ増設ができるのかどうか不明です。ただ、このあとの説明をご覧いただければ「たぶん増設できるだろう」と思われるでしょう。
Wi-Fiについては詳しい説明がありませんでしたが、「WiFi (2×2) 867Mbps」という記載がありましたので、おそらくa/ac規格までは対応するものと推測します。
入出力ポートです。この配置はLarkBoxと全く同じですね。最低限必要な周辺機器の接続は可能ですが、デスクトップPCの一種である、という前提で言えば明らかに足りません。実際に使う際にはハブでポートを補ってやる必要があると思います。
サイズはこんな感じです。
NucBox:62 × 62 × 42 mm / 125 g
LarkBox:61 × 61 × 43 mm / 127 g
「数字は異なる」のですが、誤差の範囲とも言えますし、デザインが少し異なっているから、とも言えます。入出力ポートの配置が全く同じであることからも、NucBoxとLarkBoxのベースは同じかと思います。
サイズのイメージです。もちろんコンパクトさにかけては最高レベルと言えますね。
トップ画像を再掲します。画像を見ただけの推測ですが、四方は金属製と思われ、上部に通気口があります。この製品はLarkBoxと同様、冷却ファンを備えています。
GMK NukBoxはINDIEGOGOでクラウドファンディングされる予定で、クラウドファンディング開始日はまだ明らかになっていません。注目の価格ですが、定価が209ドル(約22,500円)から、クラウドファンディングのSuper Eariy bird価格が159ドル(約17,000円)から、となっています。また、現在INDIEGOGOに予告ページが開設されていて、ここでメールアドレスを登録しておくと159ドルで購入ができるようです。
LarkBoxはウインタブ用にシークレットリンクを提供してもらった関係で、ウインタブ読者は149ドルで購入ができましたが、シークレットリンクを使わず、さらにちょっと出遅れちゃった人は169ドルになっていたと思います。NucBoxはLarkBoxよりもCPU性能が若干高く、RAM容量も大きく、そして標準のストレージもeMMCではなくSSDになっていますので、159ドルで買えるのであればかなり魅力的と言えます。
一方で、日本でも知名度が上がってきたCHUWIと、少なくとも日本では全く無名なGMKでは、メーカーの信頼性に差がありますし、海外サイトでのクラウドファンディングという、「通常の購入よりは守られていない」取引形態になっているということに若干不安があるという人もいるでしょう。
まだ日程などの詳細が詰まっていませんが、NucBoxについてはウインタブで実機レビューをさせてもらう予定です。
関連リンク
GMK NucBox – Most Powerful Palm-Sized 4K Mini PC:INDIEGOGO 予告ページ
コメント
予告ページの動画を見るとM2 SSDが刺さってますね。
こんにちは、ご指摘ありがとうございます。記事中にも記載しましたが、この製品はウインタブでも実機レビューをする予定になっていますので、しっかり確認してみます。