台湾のミニPCメーカー、GEEKOMがCES 2025(@ラスベガス)への出展を発表しました。CESでは例年、CPUメーカーが新しい型番を発表していますし、ノートPCやデスクトップPCのニューモデルも各社から発表されます。GEEKOMではCES出展についてプレスリリースを出しており、その中で発表予定のニューモデルの概要にも触れています。
GEEKOMのプレスリリースはこちらです
GEEKOMの高性能ミニPCがCES2025で輝きを放つ:PR TIMES
予告されたニューモデルは下記のとおりです。
GEEKOM QS1
CPU(SoC)にSnapdragon X Elite(X1E-80-100)」を搭載する「世界初(メーカー説明)」のミニPCです。AI処理をはじめ、高いパフォーマンスを備えつつ、電力効率も非常に高く、電気代を大幅に削減することができます。
GEEKOM A9 Max
CPUにRyzen AI 9 HX 375を搭載、最大80TOPS(NPUと内蔵GPUの合計)のAI性能を発揮、オフィス・ワーク、ゲーム、コンテンツ作成の体験を次のレベルへと引き上げるために設計されています。
GEEKOM IT15
Arrow Lake-H(CESにて正式発表されると予想されています。最高でCore Ultra 9 285H)を搭載するニューモデルです。Arrow Lake-Hについてはライターの渋谷Hさんが解説記事を書いていますので、ご参照ください。
Core Ultra 200H (Arrow lake-H)は77 TOPS! ただしCopilot+ PC対応かは不明
GEEKOM A6
「500ドル未満で手に入る最高のミニPC」とのことです。CPUにRyzen 7 6800H、RAMは32GB、1TBのPCIe Gen4 SSDを搭載します。既存モデルの「Aシリーズ」のモデル追加と思われ、上にご紹介した3機種とは異なる「バリューな」ミニPCと言えそうです。
残念ながらプレスリリースには製品画像がなく、この記事のトップ画像に写っているのがニューモデルなのかな、とは思いますが、現状なんとも言えません。2025年の年明け早々にはこれらのニューモデルの詳細情報が明らかになると思います。
2024年はミニPCジャンルの認知度が上がり、ウインタブでもよくご紹介しているGEEKOMやGMKtecの製品も品質の良さとコスパの素晴らしさで人気となりました。ところで、今回予告されたニューモデルの中に「Arrow Lake-H搭載モデル」が含まれていることに少し驚きました。従来だとこれらの最新型番(実際まだ未発表)はミニPCメーカーに行き渡るのが少し遅れる傾向にあると思っていましたから。実際、エントリー型番ではありますがTwin Lake(Intel N150など)を搭載するミニPCはGMKtecやBeelinkといったミニPCメーカーにもリアルタイム(いや、この型番もまだ正式発表されていないはず…)に供給され、すでにAmazonなどで出回っていますしねえ。
2025年もミニPCジャンルから目が離せません。
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GEEKOMの高性能ミニPCがCES2025で輝きを放つ:PR TIMES
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
コメント
現状アプリ開発者が唯一手に入れられるXEliteミニPCになるんですかね
水冷TDP120Wでテスト中のデスクSoCの噂もあるので放棄する気は無いとは思いますが
クワルコムのDevKitは発売中止っぽいからGEEKOMに丸投げしたのかもしれませんね