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CHUWI LarkBoxの実機レビュー - とにかく小さいけれど動作はキビキビ!リビング用にもぴったりの超小型デスクトップPC

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こんにちは、ひつじです。今回はINDIEGOGOでクラウドファンディング中の超小型サイズのPC、「CHUWI LarkBox」の実機をレビューさせて頂きます。クラウドファンディングは非常に順調に推移していて、大成功と言えるでしょう。なお、実機はCHUWI社よりサンプル提供して頂きました。ありがとうございます。

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1.スペック

  CHUWI LarkBox
OS Windows 10 Home
CPU Intel Celeron J4115
外部GPU なし
RAM 6GB
ストレージ 128GB eMMC(M.2 2242 SATA SSDの増設可)
光学ドライブ なし
ディスプレイ なし
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1
入出力 USB Type-C(電源用)、USB 3.0 × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック
カメラ なし
バッテリー なし
サイズ 61 × 61 × 43 mm
重量 127 g

CHUWI LarkBoxのOSは標準でWindows10を搭載しています(もちろんライセンスも認証済みです)。公式サポートとしてはLinux等も挙げられていますがWindows10でもそこそこ動いてしまうため、「あえて」載せ替える必要はないかもしれません。SSD増設をする際に検討してもいいかも、というところでしょうか。

CPUは当初CeleronN4100を搭載予定だったのですが、Celeron J4115にランクアップしています。絶対的な性能差はそこまで大きくないように思われるのですが、、もともと余裕があまりないクラスのCPUです。僅かな性能向上がそのまま動作の機敏さに直結します。さすがにNシリーズを含むPentium系列と比較すると可哀想ではあるものの、手持ちのデバイスでの比較だと、N4100に比べてJ4115はサイトの読み込み速度等で差がつく印象です。

RAMは6GB。一応CPUのカタログスペック上は8GBまで搭載可能なのですが、このCPUの力量だと6GBで必要十分といったところでしょう。使用していて不満が出るポイントではありません。ちょうどいい塩梅だと思います。

ストレージはeMMCの128GBを標準搭載しています。後述しますが、このeMMCはSSDほどではないにしても結構高速です。また、M.2 2242タイプのSATA SSDの増設も可能です。M.2のストレージ拡張は規格さえ間違えなければ非常に簡単に行えます。

入出力ポートはUSB3.0が2つが中心ですね。マウスとキーボードを挿すと終わってしまうのが正直ちょっと悲しいところです。トラックパッド付のキーボードを使用する、ハブを使う、あるいはBluetoothを活用するといった対応は必要になると思います。一方HDMIは2.0対応です。4K/60fps表示に対応しているのでテレビなんかに繋いでリビングPCにする、といった使い方に良さそうですね。

そして、やはりCHUWI LarkBoxの最大の特徴はサイズでしょう。各辺7cmにも満たない大きさです。指輪のケースなどとよく似た大きさですね。ここまで来ると紛失しないか気を配るレベル。VESAマウントに対応していますが、この大きさなら両面テープでも事足りるだろうな…といったところです。

2.筐体

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一応ティッシュボックスと比較。手にするとそもそも外箱が小さく軽いことに驚くと思います。しかも本体が占めるスペースがこの箱において僅か。私は驚きのあまり「えっ!」って言ってしまいました。笑

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付属品はACアダプターと説明書類、それからVESAマウント用の金具です。

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ACアダプターの端子はコンセント側が2pinの眼鏡型端子、本体側がUSB Type-Cです。12V/2Aで動作をしているようですね。

CHUWI LarkBox ACアダプターの変更
なお、CHUWIがINDIEGOGOでリリースしていたのですが、「ストレッチゴール達成のため」ACアダプターがこの記事の形状のものからコンパクトなものに変更されています。これは朗報と言えるかもしれません。

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まず前面。サイズ感が伝わるよう、100円玉を横に置いてみました。銀色のボタンが電源スイッチで、ONにすると上の青いLEDが点灯します。

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このLEDは結構暗めなので夜でも気にならないかと思います。

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続いて右側面。こちらにはオーディオジャックとmicroSDカードリーダーがあります。

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左側面には何もありませんね。

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背面にはUSB Type-C型の電源端子とHDMI、それからUSB3.0が2つ。筐体の大きさの割にそれぞれの端子は余裕を持って配置されています。接続する端子の形状による干渉等はあまり考慮しなくても大丈夫でした。ありがたいです。

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上面には通風口が。この機種は内部にファンがあります。1m程度離れていた場合、アイドル時は気になりませんが負荷がかかると小口径のファンが回る音がします。ゲーミング用でないノートパソコンをイメージして頂ければ大丈夫かな。気にならない人の方が多いとは思いますね。

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底面は開口できます。M.2タイプのSSDを搭載できるのがこの箇所。精密ドライバーが無いと開けることが出来ないのでその点は注意が必要です。

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3.使用感

CHUWI LarkBoxを試用してみて、まず最初に感じるありがたみが配線。とにかく楽です!これは本当に素晴らしい。一般的なデスクトップPCって設置場所を決めてから配線をすると思うのですが、この機種は正直どこにでも置けます。なのでケーブルが引き回せる範囲にちょっとしたスペースがあればすぐに設置できてしまうんですよね。こう小さいと当然ケーブルに負けて本体が浮いてしまったりもしますが、これは様式美とかチャームポイントと言ってもいいでしょう。

また、4K出力に対応しているという点もポイントですね。HDRにはさすがに非対応ですが、一部の動画を除き、4K/60fpsの動画でも目立ったコマ落ちもなく再生します。オンボードGPUに依存するパソコンの場合、HDMIだと規格の都合などから4K対応でも30fpsまでが実質的な対応範囲になってしまう、ということは結構あります。昔から販売されているCPUを搭載している機種や低価格帯の機種だと尚更です。テレビなどに接続したいという方だと意外とこの点が障壁になっている場合もあるんじゃないでしょうか。

それと、ゲームをするといったハードなことには向いていないものの、いわゆるデスクワーク用のパソコンとしては大きな不満なく動作する実力もありますね。別のパソコンやPlayStation4をリモートで動かす、といったことも出来なくはないように思います(※後者は動作保証対象外なので注意)。

何気ないですがWi-FiもINTEL製のチップを搭載していて速度に不満が出にくいんですよね。これも使い勝手に大きく寄与しているように思います。

CHUWI LarkBoxはサイズ感も含めてリビング用や子供用のパソコン、それから給電及びネット接続ができる環境を確保できるならノートパソコンよりも遥かに楽に持ち運べる「家と会社を行き来するのに使うパソコン」なんかに好適な気がしますし、ファンの音や有線LAN接続が出来ない点を許容できるならNASとして活用しても良いと思います。

あるいはプロジェクターみたいに設置場所がかなり制限されている製品なんかにも相性が良いですね。この機種ならプロジェクターの上に置く、という手段を講じることだってできちゃいます。もちろんパソコンを隠して持っておきたい、という人にもうってつけでしょう。

4.ベンチマーク

今回はDQ10ベンチと3DMark、PCMark、CrystalDiskMarkを実行しています。一部のテストは本来は不要かとも思いましたが、Celeron J4115はたぶん「レア」なのでデータとして取っておきたかったんです。一応4Kモニタに接続をする前提で、DQ10ベンチではFHDと4Kを対象にテストをしました。(4K対応、ということなので720pでの使用は現実的ではないかな、というところと実性能を図る上でFHD動作でも十分検証に値するスペックを有すると判断しました)

dq10hdnor
dq10fhdhigh
dq104k
上から標準画質のFHD、最高画質のFHD、最高画質の4Kです。DQ10ベンチについては基本的にどちらかというとGPUの力不足が目立つ結果かな、と思います。解像度を下げると動作は比較的軽くなるはずです。とはいえFHDでも何とかプレイできる範囲ですね。比較対象用に、「1,280×720 標準画質 ウィンドウ」での測定結果も掲載しておきます。

dq10hdnor2
参考:
One Netbook One Mix 1S(Celeron 3865Y): 3,929
Teclast X6 Pro(Core m3-7Y30): 3,572
PEPPER JOBS GLK-UC2X(Celeron N4100): 3,127
GPD WIN(Atom X7-Z8700): 2,829
ドスパラ Altair VH-AD3(Celeron N3450): 2,652
ドスパラ Diginnos DG-CANPC(Atom X7-Z8700): 2,618
Beelink BT7(Atom X7-Z8700): 2,488
GPD Pocket(Atom X7-Z8750): 2,436
ドスパラ raytrektab DG-D10IWP(Celeron N4100): 2,348
ドスパラ Diginnos Stick DG-STK5S(Celeron N4000): 2,330
ドスパラ raytrektab DG-D10IWP2(Pentium N5000):2,314
Chuwi Hi 13(Celeron N3450): 2,288
マウス m-Book C(Celeron N3450): 2,075
Jumper EZBook 3 Pro(Celeron N3450): 1,965
Jumper EZPad 6 Pro(Celeron N3450): 1,914
ドスパラ Diginnos Stick DG-STK4S(Atom X5-Z8500): 1,871
VOYO VBook A1(Celeron N3450): 1,867
BMAX Y11(Celeron N4100):1,845
Chuwi LapBook 12.3(Celeron N3450): 1,845
Onda Xiaoma 41(Celeron N3450): 1,842
Chuwi LapBook 14.1(Celeron N3450): 1,835
Ockel Sirius A Pro(Atom X7-Z8750): 1,823
ドスパラ Altair VH-AD3S(Celeron N3350):1,816
T-bao Tbook 4(Celeron N3450): 1,794
Jumper EZBook 3L Pro(Celeron N3450): 1,774
ドスパラ raytrektab DG-D08IWP(Atom X5-Z8350): 1,747
ドスパラ Diginnos DG-D10IW3SL(Atom X5-Z8350): 1,732
YEPO 737A6(Celeron N3450): 1,696
Jumper EZpad 6 Plus (Celeron N3450) : 1,677
Jumper EZBook X4(Celeron N4100): 1,582
ドスパラ Diginnos DG-D10IW3(Atom X5-Z8300): 1,570
Jumper EZBook 3(Celeron N3350): 1,540
Teclast F7 Plus(Celeron N4100): 1,537
Jumper EZPad 6(Atom X5-Z8300): 1,536
BMAX X14(Celeron N4100): 1,522
PIPO X12(Atom x5-Z8350): 1,513
ドスパラ Diginnos DG-D09IW2SL(Atom X5-Z8350): 1,509
GOLE 1 Plus(Atom Z8350): 1,492
One Netbook One Mix(Atom X5-Z8350): 1,359
CHUWI HeroBook(Atom X5-E8000):1,353
ドン・キホーテ NANOTE(Atom X5-Z8350): 1,135
Chuwi UBook Pro初期状態(Celeron N4100): 1,077

PEPPER JOBS GLK-UC2XはTDPをアンロックできる構造のため、例外とみなすと、CHUWI LarkBoxのスコアは明らかにCeleron N4100よりも上と感じられますね。

3dmark
3DMarkは…。別にスコアを伸ばす必要さえない、というのが正直なところ。逆にちゃんと動くのが偉いです。

pcmark
PCMarkは1,500を越えてきました。N4100だと1,000を下回る機種なんかもありますから、これは優秀と言って良いと思います。少し動作は緩慢ですが実用には耐えられるレベルです。

crystaldiskmark
最後にストレージの読み書き速度を測定するCrystalDiskMarkを。eMMCだともう少し低い値の機種が多い中、読み取り300MB/sは優秀です。HDDはおろか、SSDでも初期の製品だとこの値は出ません。実際データの読み書きにおける不満は出ないですね。非常に良好です。

5.まとめ

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CHUWI Larkboxは現在Indiegogoでクラウドファンディング中ですが、余裕で目標を達成していて、製品化は確定しています。かなり売れている製品のようでお買い得なプランが減りつつある状況ですが、アーリーバード価格として155ドル(約16,662円)にてまだ入手が可能です。ただウインタブ読者の皆様におかれましては限定クーポンがございます!

ウインタブでは台数限定ではありますが、149ドル(約16,010円)にてまだ入手が可能な状況です。これは定価から25%もの割引なんです。新機種でこの割引は恐らくかなりレアなんじゃないかなと。実際このクーポンは100台限定ですが2/3は既に売れてしまっています。

実際の使用感として、邪魔なソフトが入っていない点、N4100より動作が軽快な点、拡張性が同クラスのタブレット等と比較しても高い点、モニタさえあれば4K環境で十分活用できる点、ノートパソコンよりはるかに軽量コンパクトで持ち運びにも適している点など、優位性がたっぷりあるな、という印象です。4K再生可能なセットトップボックスでも1万円程度はしますから、ちゃんとしたパソコンでこの価格はかなりお買い得なのではないでしょうか。取り回しも良いのでプレゼントなんかにも最適だと思いますよ。

6.関連リンク

CHUWI LarkBox World’s Smallest 4K Mini PC:INDIEGOGO シークレットリンク

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