こんにちは、natsukiです。前回の記事で、カオスな海外通販「Aliexpress」の魅力とリスクについて語ってみました。今回は、その魅力のひとつである圧倒的な品揃えの中から、Aliexpressじゃないと手に入らなさそうな周辺機器をいくつか紹介してみます。もちろん、他の通販サイトを網羅してチェックしているわけではないので、感覚的に、私が他では見たことないと感じたものというだけですが。ニッチながらも実用性の高そうなものから、何じゃコリャってのまで。Aliexpressが、いろんな意味で他の通販サイトと違うというのを感じていただければと思います。
目次
1.ありそうでないUSB無線のモバイルマウス「SoundFriend SF-9009」
ありそうでない、USB無線接続の極小モバイルマウスです。モバイルマウスは、Bluetooth接続が普通ですから。
充電も、USB直挿しです。メリットとしては、ケーブルを持ち歩かなくてすみます。デメリットとしては、充電しながらマウスとして使用することができません。
このように、ドングル部分を反転させて収納することが可能です。
そもそも、モバイル用のパソコンはポートが少なくて、マウス用にUSBを割いている余裕がないというのも、USB無線タイプのモバイルマウスがあまりない理由でしょうね。実際、私の場合、モバイル利用ならASUSのTransBook T100-TAMかGPD Pocketなんですが、いずれも通常のUSBポートは1つずつしかありません。ハブをつけると、オールインワンのモバイルPCの魅力半減だし…… でも、USB無線接続の方が、一般的にBluetoothより安定するし、設定いらずで挿すだけで使えるのも魅力です。USBポートの比較的豊富なUMPCのおともにいかが?
ワイヤレスマウス「SoundFriend SF-9009」:HuaPu Store
2.ナンだこれは!? 多機能タッチパッド搭載マウス「S-3CDE 5S」
一目見て、な、何だこれは!? と固まる製品です。
マウスの中にスタイラスが収納されていて、タッチ操作が可能!
なん……だと……? 簡易ペンタブとしても使えるというのか!? まあ、感度は推して知るべしでしょうが。
販売数も非常に少なく、極めて怪しいアイテム……と思いきや、製品名で検索をかけると、中国本土ではシリーズ化されている製品らしく、同シリーズの「S-3CDE 7S」「S-3CDE 9S」もAliexpressで販売中です。でも、やっぱり販売数はほとんどないので、あくまで中国国内向け製品で、輸出を想定した製品ではなさそう。そもそも、中国語以外の環境で正しく動作するのかも気になるところですね。
S-3CDE 7S:Shop4050012 Store
S-3CDE 7S:Export City
※追記:記事を準備している間に、残念ながら 「S-3CDE 5S」と「S-3CDE 9S」の取り扱いは終了してしまったようです。 系列製品である「S-3CDE 7S」の取り扱いはまだあり、また、Aliexpressでなければそうそう出会えない製品の例ではあるので、記事はそのまま公開いたします。
3.こんな製品を待っていた! スタンド付きドッキングステーション「ORICO Tablet Laptop Holder」シリーズ
多くのタブレットPCの弱点のひとつは、ポート類の貧弱さにあります。それを補うものがハブやドッキングステーションなわけですが、そうやってポート類を補った以上は、タブレットをラップトップ的に使いたい、つまりスタンドが必要になってきます。
じゃあ、スタンドとドッキングステーションが一緒になったものがあれば、それなりの性能をもつタブレットPCは、通常はタブレットとして、ドッキングステーションに設置すればラップトップとして、万能に活躍できることになります。ところが、そういう製品は意外にない。たまにあったとしても、スタンドの角度調整ができなかったり、充電ができなかったり、5V充電にしか対応していなかったりと、貧弱。または、機能が素晴らしくても、お値段がブッ飛びまくっていたり。Kensington SD7000、おまえのことだ!
そんなタブレットPCの救世主になり得るのが、このシリーズです。製造は、中華周辺機器メーカーとしては比較的大手で、日本でも多くの製品が出回っているORICO。販売しているのもORICOの直営店なので、製品への信頼性は高い方であると言えます。
特筆すべきは、スタンドが角度調整可能であり、充電はUSB PD(Type-C)に対応、つまり、Core M系CPU搭載機に対応するということ。これらを兼ね備えたものって、なかなかないんですよね。
細かいバリエーションがあり、見た目はほぼ変わらないので、要注意です。ひとつは、単なるスタンドで、充電・ハブ能力は持たないもの。これは他の通販サイトでも扱っています。肝心のUSB PD充電に対応するものでは、ハブが、USB3.0ポートのみのもの、microSDカードスロットとSDカードスロットを備えるもの、HDMIポートを備えるもの、の3種類があります。そうとも、こういう製品を待っていたんだ!
一方、製品画像を見ての通り、基本的にはMacBookでの利用を想定しているため、スタンドの角度が純タブレットを置くには足りないんじゃないか、というのはちょっと不安。また、筐体サイズからすれば、もっとポートを充実させて欲しかったのも本音。
はい、実はこれ、買いました。Teclast X6 ProやCube Mix Plusのよいお供になりそうなんで。届いたらレビューしたいと思います。
ORICO Tablet Laptop Holder「Simple Version (No Ports)」:Orico Official Store
ORICO Tablet Laptop Holder「USB3.0 Version (Input:Type-C,USB3.0*3,Type-C*1)」(電源・USB Hub):Orico Official Store
ORICO Tablet Laptop Holder「SD/TF Version (Input:Type-C,USB3.0*2,Type-C*1,SD*1,TF*1)」:Orico Official Store
ORICO Tablet Laptop Holder「HDMI Version (Input:Type-C,USB3.0*2,Type-C*1,HDMI*1)」:Orico Official Store
4.自由すぎるキーボード「Dumang DK6」
これも、一目見て目が点になる系ガジェットですね。
なんと、キーを自由に配置できるキーボード!! 恐るべきことに、角度すら自由。Cherry互換軸なので、キーキャップも自由!!! 自由すぎるだろ!?
……これ、キープロファイルどうやって設定するんでしょうね?
Dumang DK6:Iron SuperMan
5.ニクキュウが光る!!「肉球キーキャップ バックライト対応版」
前に紹介した、あの肉球キーキャップの、バックライト透過バージョンです。ニクキュウが! 光る!!
……えーっと、ところで、製作予定の廉価版はどうなったんでしょうか?
zomo Aluminum & Silicone Kitty Paw back lit Artisan Keycap:KPrepublic Store
6.まとめ
ざっと見回しただけでも、このカオスっぷり。これこそ、Aliexpressの醍醐味です。前回の記事でも書いたように、買う側にも目利きや覚悟が要求されるのというのも分かりますね。2つめのマウスとか、4つめのキーボードとか、どの程度のモノなのか、なかなか危険な匂いがします。
Aliexpressを利用する場合の注意については、前回の記事もご覧ください。購入するとなると、ある程度、自己責任でリスク管理する必要がありますが、もぞくだけならタダですから。たまには深~いAliexpressの世界をさまよってみてはいかがでしょう。見ているだけでも楽しいですよ。
コメント
Dumang DK6、中々に変態と言えるキーボードですね。
縦と横に配線してその位置を指定するような構造なのだろうか?
これ、もう、ほんとに一目見て目が点ですよね。見たところ、電極は横に走っていて、その上に、キー側の裏に円形に配置された単子のいずれかが接触して……という感じのようですが、それでも、そんなんでどうやってキー位置を認識してプロファイルを設定できるんだろうというのは謎すぎます。
3番目良いですね 買っちゃおうかな
これ、無事届きました。
さすがはORICOだけあって、モノはいいです。ただ、危惧したとおり、角度はあんまり立たないですね。なんかうまい工夫がないか、考えているところです。詳しくは、そのうちレビュー記事書くつもりです。
2つめのマウス、注文してしまいました。これ、もしかしていいかもしんない。無事、届きますように!
あ、一番マニアックなとこ行きましたね。
これ、出品しているストアからして、古き良き秋葉原のような香りがプンプンしますからね。
日本の環境でどんな動作をするのか、届いたら是非コメント寄せてください。
dk6さんじゃないっすか
自作分割キーボードの研究機材として
結構前に買おうか悩んだけど2台並べるとデカいので諦めたんですね
しかし去年小型版dk6 miniが発売されたみたいで・・・ぐぐぐ
miniの方は、Aliexpressにも今のところ流れてきていないですね。タオバオまで行かないと入手できなさそうですかねぇ。それにしても、よく作るわこんなもの。