こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。このニュース、ちょっと出遅れた感がありますが、すごくいい話だと思うので紹介したいと思います。米国のHPが法人向けに新しい8インチWindowsタブレットを発表しました。「HP Pro Tablet 608 G1」といいます。ここのところ8インチタブレットは高スペックを追求するという流れが全くなくなり、お手軽スペックのものがどんどん低価格になっていく、という傾向があります。私が愛するLenovo ThinkPad 8は発売から1年半、現行のスペックになって1年になろうとしていますが、いまだに8インチ中最高のスペックとなっていて、性能面での競合機種が存在しません。ThinkPad 8に関しては後継機種の話も出ておらず、ひょっとすると終売かも、などと心配しているところです。
そんな中、米国のHPが発表した608 G1は「目の覚めるような」スペックになっています。
1.スペック
OS: Windows8.1/Windows8.1 Pro 64ビット
CPU: Intel Atom x5-Z8500(1.44GHz/バースト時2.24GHz)
RAM: 2GB/4GB
ストレージ: 32GB/64GB/128GB
ディスプレイ: 7.9インチ(2048×1536)アスペクト比4:3
※ゴリラガラス4(Gorilla Glass 4)を採用
カメラ: イン2Mピクセル/アウト8Mピクセル
ネットワーク: IEEE802.11a/b/g/ac、SIMスロットモデルあり
入出力: USB-C,ヘッドフォン
サイズ: 137x207x8.35mm 重量420g~
オプション: スタイラスペン
トラベルキーボード
ポータブルタブレットドック
RuggedCase
スマートカバー
発売時期: Windows8.1モデルは7月、価格は479ドル(約59,200円)から
Windows10モデルは8月、価格未定
補足します。CPUに最新のAtom(CherryTrail)を搭載し、OSは64ビット、RAMは最大4GB、ストレージは最大128GBとなっていて、間違いなく現行8インチ最強のスペックとなります。特にCherryTrailが8インチタブレットに搭載されるのは世界初だと思います。
ディスプレイもすごいですね。解像度2048×1536というのも、日本で正規に発売されていない一部の中華タブを除けば、8インチのWindowsタブレットとしては初めてでしょう。アスペクト比も4:3なので、iPad mini 3と同じサイズ、解像度になります。そして、これもおそらく8インチタブレットとしては初となる「USB Type-C」を採用しています。
サイズのほうも薄さ8.35mm、重さも最軽量モデルでは420gということで、300g台半ばが主流の8インチタブレットとしては少し重いですが、ハイスペックだから、ということで許せるレベルでしょう。ちなみにThinkPad 8は430gです。
2.ビジネス向けの堅牢性
608 G1は法人向けモデルということもあり、非常に堅牢なつくりになっています。ゴリラガラス 4を使用したディスプレイ、金属で強化(metal-reinforced chassis)された筐体が採用されており、12万時間を越える耐久テストに耐えた、ということです。
ここまで書いていて思うのですが、これってまさにThinkPad 8と同じコンセプトですよね。その時点で考えられる搭載可能な最高スペックをぶち込んで、ビジネス向けに過酷な耐久テストを実施する、というアプローチはThinkPad 8そのものだと思います。
個人的には愛するThinkPad 8でこのスペックを実現してほしかったなあ、と思いますが、とりあえず8インチで頭ひとつ抜け出たスペックのタブレットが世の中に出てくれたということを喜びたいです。でも、米国での価格が6万円弱からのスタートなので、日本発売時はいったいいくらになるんだろう、というのが不安です。先日「HP Pavilion x2」の記事を書いたときに「HPは日本価格が割高なんだよなあ」というコメントもいただいていますし。
おそらくこのモデルは日本での発売があると思います。HPの法人向けモデルは個人でも購入できるということなので、少しでも高スペックの8インチタブレットを狙っている人は注目しといたほうがいいでしょう。お金もためとかないとね!
3.関連リンク
HP Expands Mobility Offerings With New Windows 10 Tablet: 米国HPプレスリリース(英語)
HP Pro Tablet 608 G1:米国HPデータシート(英語)
コメント
ついに、8インチにCherrytrailが乗りましたね。
でもHPですか。。。
できれば国産メーカーが辛い今こそ嚆矢となって
欲しいんですけどね。
車会社でいうマツダのような、勢いのあるメーカー
が出てきてほしいです。
こんにちは、コメントありがとうございます。CherryTrailはグラフィック系にかなり強いということなので、8インチとか10インチに乗っかればブラウザゲームとかが快適になりそうです。おっしゃるように国内メーカー製が登場するといいかな、とは思いますが、NECとか富士通だと発売直後は結構高そうですね。
アスペクト比が16:10ではないのがマイナスだな
G2?では16:10へ変更&GPS付いてて、連続使用時間8時間以上なら即ポチだな
可能ならデジタイザ付いてたら尚更よい
こんにちは、コメントありがとうございます。アスペクト比4:3というのはタブレットだと少し持ちにくいかもしれませんね。でもiPad mini 3と同じ解像度というのはうらやましいと思います。あと、日本での販売価格がこわそう…。
そんなことよりPhoton2をだな(ry
こんにちは、コメントありがとうございます。BungBungameのWebサイトが更新されてて、Photon 2も詳しく紹介されてました。でも相変わらず発売日については言及されてなくて、ちょっと記事にはできないなあ、という感じです。AMD積んでたら確実にゲーム系は快適になると思うので、期待したいところなんですけど、いつ発売されるんでしょうかね、いや、本当に発売されるんですか、という感じです。
>12万時間を越える耐久テストに耐えた、
いつから開発してるんでしょうww
匿名さん、こんにちは、コメントありがとうございます。ナイスなツッコミですが、大人の対応ということで…。というのは冗談ですが、計算上の数値なんでしょうかね?
所謂、加速試験ですね。
加熱した部屋で経年劣化をしたことに見做したり、コネクタの抜き差しを1日何回と仮定して数千回抜き差ししたり。あるいは複数台でやれば試験時間は倍になります。
液晶や電池、内部コネクタなどは加熱することで劣化が進むので、妥当なテストと言えます。
実際120,000時間は無理ですね(笑)
こんにちは、コメントありがとうございます。アシストありがとうございました。この仕組みは私、知りませんでした。12万時間というのは確かに突っ込みが入って当たり前ですし、なんか笑えますね。
初めまして。
いつも有益な情報を楽しみに
拝見しております。
さて、ThinkPad 8(メモリ4GB・SSD128GB)が
直販サイトからから消えてしまい、
悶々としている現状で…
この様な「食指を動かされる」様な機器が、
一刻も早く登場してくれることを切望します…
私も、この様な機器が、ThinkPadで
出ることを切望します!!\(^^)/
しかし、記事掲載から3ヶ月も経っても、
続報が聞こえて来ませんが、
どうなっているのでしょうか?
晩秋までには市場に登場して欲しいものですね…さ
こんにちは、コメントありがとうございます。この記事のHP機(北米ではもう売ってますから、もう少しで日本にも…)と、11月に登場しそうなDELL Venue 8 Proは期待できそうですね。Atom X5とかx7でグラフィック性能が期待通りなら思い切り欲しくなります。ThinkPad 8は使っていて愛着がわきますが、カタログスペックほどのパフォーマンスは出てません。たぶんグラフィックで引っかかってるんだろうと思います。
さっき冗談で検索かけてみたら、日本語マニュアルやドライバDLページが
引っかかったんですが…どういう事なんでしょう?
こんにちは、コメントありがとうございます。多分そういうことか、と…。そういうことだと思うんですけど、いつになるんでしょうねえ。
HPのサイトで今検索掛けてみて、確かにマニュアルが出てきましたが、最終更新は去年の9月となっているようで、少なくともここ1か月以内に出てきた物ではないようです。
こんにちは、コメントありがとうございます。ということはお蔵入りか…