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HP OmniBook 5 14-he - Snapdragon X搭載の14インチモバイルノート、Copilot+ PC対応でディスプレイは有機EL

HP

HP OmniBook 5 14-he
HPがノートPC「HP OmniBook 5 14-he」を発表しました。14インチで重量1.29 kgと、モバイルノートとしても使えるサイズ感の製品で、CPUにSnapdragon Xシリーズを搭載するARM版Windows機です。

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1. スペック

スペック表

項目 仕様
OS Windows 11 Home
CPU Snapdragon X X1-26-100
Snapdragon X Plus X1P-42-100
RAM 16GB/32GB (オンボード, LPDDR5x-8448 MT/s)
ストレージ 512GB/1TB SSD (PCIe Gen4 NVMe M.2)
ディスプレイ 14.0インチOLED (1920×1200)
無線通信 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
ポート類 USB Type-C (10Gbps, DP1.4a/PD3.0対応)×2
USB Type-A (10Gbps)、オーディオジャック
Webカメラ 207万画素 顔認証対応
バッテリー 最大34時間
サイズ 312.15 × 217.5 × 12.69 – 15.6 mm
重量 約1.29 kg

バリエーションモデル

スターター:Snapdragon X X1-26-100/16GB/512GB
アドバンス:Snapdragon X Plus X1P-42-100/32GB/1TB

2. OS/CPU

OSは全モデルWindows 11 Homeです。CPUはSnapdragon X X1-26-100/Snapdragon X Plus X1P-42-100の2種類です。コア数は8と同じ、GPUとNPUも共通で、周波数のみ異なる (X1P-42-100のほうが高い)ので、性能差はそれほど大きくないと思われます (X1P-42-100のほうが高性能であることは間違いありません)。NPU性能はどちらも最大45TOPSで、Copilot+ PCの要件を満たしています。

なお、PCに詳しい人を除き、ウインタブとしてはSnapdragon搭載のWindows PC (ARM版Windows PC)は積極的にはおすすめしていません。これまでに何度かレビューしてきましたが、依然として動作しないアプリがあり、PCゲームの多くも正常にプレイできません。ARM版Windows向けに最適化されていないアプリはエミュレーションで動作するため、互換性の問題や操作性の低下が生じる可能性があるからです。

ただし、Microsoft OfficeやAdobeのクリエイティブ系アプリなど、ARM版Windows向けに開発されたもの (ARM 64ネイティブアプリ)も多く、学生さんの学習用とか事務仕事用であればほとんどの場合は問題なく動作しますので、あくまでウインタブの意見として「あまりおすすめはしない」ということです。

3. RAM/SSD/ディスプレイ

RAM/ストレージはスターターモデルが16GB/512GB、アドバンスモデルが32GB/1TBです。なお、RAMに関してはオンボードという記載がありましたので、購入後の増設・換装はできません。

HP OmniBook 5 14-he

ディスプレイは14インチで解像度はWUXGA (1,920×1,200)、有機ELパネルが使われています。sRGB 100%の色域に対応し、有機ELらしい「黒がしっかり黒い」鮮やかな発色になっているものと思われます。

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4. 筐体

HP OmniBook 5 14-he

HP OmniBook 5 14-he

筐体は「再生アルミニウムや再生プラスチックなど、環境にやさしい素材を随所に使用」という説明があり、おそらくアルミが主体になっていると思います。筐体色は「グレイシャーシルバー」で、「300kgの天面耐圧をクリア (満員電車でかかる圧力が100kgと言われているそうです)」する堅牢性を備えています。

天板のロゴはプレミアムタイプではなく、おなじみのHPの標準ロゴですね。

キーボードの拡大画像がなかったのですが、「バックライトキーボード (日本語配列)」とだけ開示されていました。

HP OmniBook 5 14-he

側面と入出力ポートの構成です。ポート数は少ない方です。左側面 (画像上)にUSB Type-Cポートが2つ。転送速度10Gbpsなので「USB 3.2 Gen 2規格」相当で、映像出力とUSB PDにも対応しています。右側面 (画像下)にはUSB Type-Aポートとイヤホンジャック。このType-Aポートも転送速度10Gbpsです。映像出力はType-Cから、充電もType-Cからということになりますね。

なお、この製品はバッテリー駆動時間が最長で34時間と開示されています。ARM版Windows PCはバッテリー持ちが良い、と言われています。しかし、ウインタブの経験上、「悪くはないが、Intel/AMD CPUの省電力CPUとはそこまで大きな差はない」と評価しています。HPがいい加減な開示をしているとまでは思いませんが、「34時間は無理だろう」と推測します。

5. 価格など

HP OmniBook 5 14-heはHP公式オンラインストアに製品ページがあり、9月4日現在の価格はスターターモデルが179,300円、アドバンスモデルが212,300円ですが、まだ販売が本格化していないようで、近日中にもう少し安くなる(割引価格になる)ものと思われます。価格については下のボタンから公式ストアにアクセスしてご確認ください。

6. 関連リンク

執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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