こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。米国のPCメーカーといえばHPとDELLが思い浮かびますが、この2社は世界的な大手企業で、ともに独自の世界観を持つゲーミングPCを作っている会社でもあります。DELLは「宇宙最強」を自称する「Alienware」、HPは、本来「兆し」を意味する(いい意味にも悪い意味にも使えるそうです)んだけど、同名の映画の印象が強すぎて日本人にはおどろおどろしいイメージのある「OMEN」という製品ブランドを使っています。
OMENについてはこの7月に筺体を一新した新型が発売されました。
OMEN by HP 15 & 17 - HPのゲーミングノートがリニューアル!大きくイメチェンしてる
そして17.3インチサイズの「OMEN by HP 17」が早くもリニューアルです。ゲーミングPCの主要パーツであるGeForceが世代移行した、というのが大きな要因だと思いますが、それに合わせ、バリエーション展開が見直されています。
1.スペック
OMENは7月に新型になったばかりなので、変更点は多くありません。従来型は単一グレードでRAM容量が標準で8GB(カスタマイズ可能)だったものが、最新型では標準で16GBとなりました(さらなる増設は不可)。
また、注目のGPUですが、従来型はGeForce GTX965M(4GB)だったものが、最新型ではGTX 1060(6GB)とGTX 1070(8GB)を選べるようになっています。
それ以外の主要構成であるCPUとディスプレイについては変更がありません。また、音響面で「Bang & Olufsen」が使われているのも従来型と同じですが、音響システムに関しては私の経験上かなり高品質である、ということは言えます。
ゲーミングPCの場合、CPU、GPU、RAM容量はビジネス系CPUよりもずっと厳しくチェックされることが多いと思いますが、OMEN 17はこの点で大きくレベルアップしたということは間違いないですね。
2.筺体
この7月に新筐体になったばかり、ということもあり、メーカー公開画像でチェックしてみた限りは全く変わっていないです。ゲーミングノート特有の派手なデザインでありながらユニボディ化され、耐久性が向上した反面、ちょっとだけ親しみやすいシルエットになっています。
筐体色は「黒地に赤」ですが、メーカー名称だと「トゥインクルブラックにドラゴンレッド」となります。また、筺体には「シャドウメッシュパターン(細かいストライプ柄)」が入っています。ロゴマークはHP標準のものではなく、OMEN独自のものが使われます。
キーボードはバックライトつきで「ドラゴンレッド」に光ります。なので、丸みを帯びたユニボディ筺体ではありますが、ゲーミングPCらしい派手さはしっかり残っていると言えます。
メーカーでは「他メーカーの同等他機種の平均値と比較して、5.5 mm薄型化、320 g軽量化」ということをアピールしてまして、それは歓迎なのですが、この画像を見るとやはりデカイですね。17.3インチサイズなので当然といえば当然ですが、軽いと言っても3 kgを軽く越えますし、小脇に抱える、という感じでもないです。
3.価格など
OMEN by HP 17はHPの直販サイト「Directplus」で販売中で、価格は下記のとおりです。
スタンダードモデル(GTX1060): 194,184円(税込み)
パフォーマンスモデル(GTX1070): 237,384円(税込み)
従来モデルの価格は161,784円(税込み)でしたから、RAMとGPUが大きくスペックアップした代償として、価格も上昇してしまった、ということになります。
ではこの価格は割高なのか、といえば決してそうではありません。17インチサイズでGTX1060や1070を搭載した製品というのは他社製品でも数は少ないのですが、可能な範囲で比較してみたところ、OMENはむしろ安い、と思いました。
ただ、このクラスになると単にコストパフォーマンスだけでは決められないと思いますし、ゲーマーであれば自分が信頼しているメーカーというのもあると思います。また、デザインにもそれぞれ個性があり、かつ派手でもあるので、デザイン面での好き嫌いも影響しそうです。ただ、価格競争力は思ったよりずっと強いですよ、この製品。