こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ゲーミングノートで派手なのはDELLの「AlienwareとHPのOMEN」である、というのが私の固定概念なのですが、そのOMENがガラッと印象を変えてリニューアルされました!もちろん相変わらず派手なところが残っていますが、最近のHP製品の特徴である、親しみやすい「ユニボディ」を採用しています。新しいOMENは15.6インチモデルと17.3インチモデルがあります。
1.スペック(15.6インチ)
まずは15.6インチの「 OMEN by HP 15」から。15.6インチの方は「スタンダードモデル」と「パフォーマンスモデル」の2バリエーションです。両者の相違点はGPUとストレージで、スタンダードの方はGPUがNVIDIA GeForce GTX960M、ストレージが1TBのHDDであるのに対し、パフォーマンスの方はGPUがGeForce GTX965M、ストレージが1TBのHDDに加え、256GBのM.2 SSDが搭載されます。また、RAMはパフォーマンスモデルのみ標準8GBのところを注文時に16GBまで増設可能です。
CPUはともにCore i7-6700HQですから、「ゲーミングノートとしても上位」ですし、ディスプレイもIPS液晶なので、基本性能はスタンダードモデルでも十分納得の行く内容だと思います。ちなみに私レベル(あんまりオンラインゲームはやりません)だとGPUもGTX960Mでそんなに不満はないですね。
また、スペック表で気になるのは音響に「Bang&Olufsen」が使われていることで、この製品ではないですが私が過去に試用したHP製のノートPCでBang&Olufsen採用のものはどれも音質が非常によかったので、この製品についてもサウンド面にはかなり満足できると思います。
なお、サイズですが、前身機が383 × 251 × 15.5-19.9 mm / 2.15 kgだったのに対し、新型が384 × 259 × 22-25 mm / 2.24 kgですから、特に小さくなったとか軽くなったとかはありません。むしろカタログに現れない「ユニボディ」の堅牢性や耐久性(パーツが少なく合成重視の設計)を評価したいところです。また、バッテリー稼働時間は7時間30分と、前身機の4時間30分から大きく改善しています。
2.スペック(17.3インチ)
次に17.3インチの「 OMEN by HP 17」です。こちらはバリエーションが1つしかなく、基本的には15.6インチのパフォーマンスモデルとほぼ同じ内容になっています。ただし、15.6インチモデルにはない「DVDスーパーマルチドライブ(光学ドライブ)」が装備されています。また、バッテリーも大型化され、稼働時間が9時間に伸びていますね。
15.6インチも17.3インチも見た目はほとんど同じで、ディスプレイサイズが異なる分、17.3インチのほうが「でかい」ということだけです。ただし、筐体内部は一部設計が異なる部分があります(後述します)。
3.筐体
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なんか遠目で見る限りあんまり変わってない気がしますね。
ちなみにこちらが前身機です。そういえば前身機はウインタブ初の「ゲーミングノート実機レビュー」をさせてもらった製品で、非常に恥ずかしい内容になってしまったのですが、筐体はメタル感バリバリで形状もかなり凝ったものだったのを思い出します。
話を新型に戻しましょう。このアングルから見るとこの製品がHPお得意の「ユニボディ」であることが納得できるというか、クラウドブックである「Stream 11」にも通じる丸みを帯びたデザインであることがわかります。なので、筐体の迫力というか「おどろおどろしさ」みたいなのはかなり薄まっています。
筐体は無地ではなく、上の画像のようにブラック基調に「シャドウメッシュパターン」が入っています。
キーボードはバックライト付きなのですが、この画像を見る限り「バックライト以前に赤い」ということなんでしょうね…。インパクトは大きいと思います。
OMEN by HPは基本的に15.6インチも17.3インチも見た目は一緒なのですが、内部が少し異なります。15.6インチモデルはファンが「デュアルファン」
17.3インチモデルは「大型ファン」が搭載されます。これに伴い、筐体背面の排気口の位置が若干異なります。ただし、ゲーミングノートに慣れていない人が一番戸惑うのはファンの音と排気口からの風量だと思いますが、これについては実機を使ってみないとなんともいえません。
左側が15.6インチの排気口、そして右が17.3インチの排気口です。向かい側に人が座る、ということでなければ15.6インチモデルのほうが快適に使えそうな気がしますね。
4.価格と発売時期
OMEN by HPは7月11日の発売で、HPの直販サイト「HP Directplus」での価格は
15.6インチ スタンダードモデル: 129,384円(税込み)
15.6インチ パフォーマンスモデル: 150,984円(税込み)
17.3インチ: 161,784円(税込み)
となっています。新しいOMENはドスパラとかマウスとかMSIの製品を意識すれば「ハイエンド」と呼べるスペックではなく、どちらかと言うと「ミドルスペック」のゲーミングノートだと思います。経験上はオンラインゲームの快適性はGPU性能に依存するところが大きいと思っており、ましてやCPUにCore i7-6700HQと搭載しているのなら、あとはGPUで決まる、という理解でいいでしょう。その観点ではこの製品は他メーカーの競合となりそうなゲーミングノートと比較して特に割高でも割安でもないと言えます。
あとは米国企業たるHPらしく、15.6インチだろうと17.3インチだろうと携帯性を考慮した設計になっていること(アメリカでは大型のノートPCを車に突っ込んで持ち歩く人が多いようなので…)、つまりユニボディ化したことをどう評価するのか、というのが大きいと思います。もちろんHPファンならそういうことを考える余地もないでしょう。そう考えると「アメリカン」っすなあ。
コメント
最近のゲーミングノートって安いのね
こんにちは、コメントありがとうございます。960M搭載機なら他のメーカー品でも15万円以下で行けると思います。