HPの14インチサイズの法人向けノートPC「340S G7」をご紹介します。HPの公式サイトは個人向けPCと法人向けPCで別構成になっていて、ウインタブでは個人向けPCについてしっかり確認するようにしていますが、法人向けPCに関してはついチェックが遅れてしまいます。以前のHP法人向けPCは「ディスプレイがTN液晶でHD解像度」とか「ストレージが大容量のHDDのみ」といった、個人向けとしてはおすすめしたくない(あくまでウインタブの見解です)システム構成のものが多かったのですが、最近は「Elite Dragonfly」に代表されるような、個人が私費で購入するのにピッタリの製品が増えています。また、HP Directplusでは個人顧客も全く問題なく法人向けPCを購入できます。今回ご紹介する340S G7もまた、個人が購入したくなるようなモバイルノートです。
1.スペック
法人向けということで、OSはPro版のみです。CPUは第10世代(Ice Lake)のCore i3/Core i5が選べます。340S G7はHPでは「エントリークラス」という位置づけではありますが、Celeronの設定はありません。
RAMは4GBから16GBまで、ストレージはSSDのみが設定され、128GBから512GBまであります。また、ディスプレイも2種類あり、SVA液晶のHD解像度とIPS液晶のFHD解像度となります。ただこの製品、カスタマイズができるわけではなく、3つのバリエーションモデルから1つを選ぶ格好になります。
Core i3/RAM4GB/128GB SSD/HDディスプレイ
Core i5/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイ
Core i5/RAM16GB/512GB SSD/FHDディスプレイ
Core i3擁護派のウインタブですが、この3種類であればRAMやディスプレイ形式から「Core i5モデルのいずれか」を選ぶことになると思います。Core i3モデルはそれこそ「法人の一括購入」みたいなスペックですね。
通信周りではWi-Fi6(ax規格)には対応せず、5GHz帯(a/ac規格)には対応します。また入出力ポートも必要にして十分、という感じで、法人向けということもあってかSDカードリーダーも含めすべてフル規格です。できれば有線LANポートも欲しかったところではあります。
サイズについてはマウス X4、HP 14sと比較してみましょう。
HP 340S G7:324 x 225 x 17.9 mm / 1.4 kg
マウスX4:320.2 × 214.5 × 17.5 mm / 1.09-1.13 kg
HP 14s:324 × 226 × 19.5-21.5 mm / 1.53 kg
すべて14インチで、マウスX4はマウスコンピューターの最新にして主力と言えるモバイルノート、HP 14sはHPの個人向けエントリーノートで、激安価格ながらCPUにAMD Ryzenを搭載します。こうしてみるとマウスX4が群を抜いて小さく、軽いことがわかります。14インチノートというのはモバイルノートとしてもスタンダードノートとしても使えるサイズなので、コンパクト化・軽量化を重視する製品と、スタンダードノートっぽい雰囲気の製品(HP 14sやThinkPad E14など)にわかれる傾向があります。340S G7はそれこそ「どっちとも取れる」サイズ感ですが、重量が1.4 kgなので、モバイルノートということでいいだろうと思います。
2.筐体
正面から見たところです。左右のベゼルが細くなっていますが、ややどっしりした雰囲気があります。これはこれで好きな人が多いんじゃないでしょうか。
天板です。筐体色は「ナチュラルシルバー」のみで、ブラックのベゼル面と合わせ、業務用っぽさがあります。筐体素材はプラスティックです。
キーボードレイアウトです。HPらしくEnterキーの右に一列あるタイプですね。キーピッチは18.7 × 18.7mm、キーストロークは1.5-1.7mmと開示されていますので、狭苦しさは感じないでしょう。バックライトの装備はありません。
パームレストにはヘアライン加工が施され、ちょっと高級感があります。また、この画像に指紋センサーが写っているのがわかります。
側面と入出力ポートの配置です。入出力ポートは右側面に集中しています。「右側面」なのでマウス接続などで不便はない(右利きの場合ですけどね)と思いますが、できればポートは左右に振り分けられていたほうが使いやすかったのではないか、と思います。
筐体説明とは関係ありませんが、法人モデルならではのサポートや保守オプションもあります。まず、「グローバルワランティ」。海外出張が多い人も安心ですね(日本語でいけるのか少し不安)。また、保証期間の延長や不慮の事故が原因の故障もサポートしてくれるHP Care Pack(これは個人向けPCでも設定されています)、そして面白いのが「AOS BOX Cool」という有料クラウドストレージサービスです。AOS BOX CoolはHPがはっきりと「ほかのクラウドストレージとは性格が異なります。AOS BOX Coolはデータの保護用です」と言ってまして、全自動バックアップとか、PC入れ替え時のデータ移行などがしやすくなっています。
3.価格など
HP 340S G7はHP Directplusで販売中で、5月10日現在の価格は59,800円(税込み65,780円)から、となっています。また、Core i5/RAM8GB/256GB SSD/FHDディスプレイのモデルは79,800円(税込み87,780円)です。また、この製品はウインタブ限定クーポンの対象なので、上乗せの割引も受けられます。この価格を同等スペックの個人向けPCと比較すると、最安値圏のものよりは若干高くなっていますが、法人向けに設計されたPCであり、(オプションではありますが)各種サポートも受けられることを考慮すれば決して割高ではないと思います。
ビジネスっぽさが強く出ている筐体デザインは好き嫌いがわかれると思いますが、「こういうのがいいんだよ!」という人も少なくないでしょうね。
4.関連リンク
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