HPが法人向けPCのトップブランド「ElideBook」のニューモデル「EliteBook 840 Aero G8」を発表しました。なお、HP公式ストアは法人向けモデルであっても個人ユーザーが普通に購入ができますので、「個人向け、法人向け」ということをあまり意識する必要はありません。
半分冗談として聞いて下さい。「いろいろとヤバい製品なので、特にウインタブ読者は読まないほうがお財布の心配をしなくて済むかも…」と思いました。
目次
1.EliteBook 840 Aero G8 スペック
スペック表
EliteBook 840 Aero G8 | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i5-1135G7/Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ (1,920 x 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5、(LTE) |
入出力 | USB 4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.1 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック、(nanoSIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(720p)顔認証対応 |
バッテリー | 53Whr / 最大 約20.7時間 |
サイズ | 322.5×215.0x17.9(最薄部、突起部含まず)mm |
重量 | 1.13 kg |
バリエーションモデル
Wi-Fiモデル
・Core i5/8GB/256GB
・Core i5/16GB/512GB
・Core i7/16GB/512GB
LTEモデル
・Core i5/8GB/256GB
・Core i5/16GB/512GB
・Core i7/16GB/256GB
・Core i7/16GB/512GB
コメント
OSはWindows 10 Proのみで、Home版の設定はありません。また、HPの法人モデルはWindows 11へのアップグレードについて言及がないのですが、おそらくこれはハード面、ソフト面で各種セキュリティ機能を満載しているため、それら各種機能のWindows 11対応が可能になってからのアナウンスになるのかな?と勝手に推測しています。
CPUは第11世代のCore i5/Core i7で、RAMは8GBと16GBが設定されています。ただ、この製品の「RAM8GB」というのは8GB × 1、つまりシングルチャネルになるため、第11世代Core i5であっても内蔵GPUがIntel UHD Graphicsとして動作します。RAM16GBにすると8GB × 2のデュアルチャネルになりますので、内蔵GPUもIris Xeとなります。よって、この製品を購入される場合、RAM8GBは避けるほうが無難です(UHD GraphicsとIris Xeではかなり大きな性能差があります)。ストレージは256GBと512GBを選べます。
ディスプレイは14インチのFHD解像度で、「IPS」という表記はありませんが、メーカーのスペック表にWVA(Wide View Angle)という表記がありましたので、おそらくIPS相当の液晶が使われていると思います。それと、Wi-FiモデルとLTEモデルでディスプレイの仕様が異なります。Wi-Fiモデルは輝度400nit(これでも十分明るいです)ですが、LTEモデルは輝度1,000nitでSure View Reflectという、ボタン一つで瞬時に視野角を狭くして覗き見を防止する機能がついています。ウインタブでは以前、他の製品でSure View Reflectを体験しましたが、まるでマジックのように瞬時に視野角が狭くなり、ちょっと感動してしまいました。できればWi-Fiモデルにもこの機能を搭載してもらいたかったな、と思います。
入出力ポートはビジネスマシンらしく充実しています。特に2つ装備しているUSB Type-CポートがいずれもThunderbolt 4規格になっていますので、超高速なデータ伝送が可能です。一方でSD(MicroSD)カードリーダーや有線LANポートはありません。
サイズも法人向けとは思えないくらいに素晴らしいです。特に14インチで重量が1.13 kgというのは立派ですね。さすが「Aero」。
なお、繰り返しになりますが、この製品は個人向けPCにはない、非常に高度なセキュリティ機能がたくさん搭載されています。
こんな感じですね。また、「Tile」という「探し物トラッカー機能」も搭載しています。これらセキュリティ機能の詳細についてはHPの製品ページでご確認ください。
2.EliteBook 840 Aero G8 スペック
正面から見たところです。左右ベゼルは細く、スッキリしたデザインですが、めっちゃ絞り込まれている、という感じではありません。
天板です。筐体素材はCNCマグネシウムで、MIL規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性を備えています。ビジネスマシンらしいシルバーの筐体色で、天板ロゴはHPのプレミアムタイプのものが使われています。
キーボードです。「日本語(JIS標準準拠)、防滴機能付き、85キー、バックライト機能付き」と開示されています。キーピッチやキーストロークは不明ですが、14インチサイズですし、おそらく標準的なサイズ感になっているものと思われます。
そして、なんと「ポイントスティック」がついています!Lenovo ThinkPadシリーズではおなじみ「赤いデベソ(トラックポイント)」とほぼ同じ機能になっているものと思われますが、これでThinkPadユーザーも安心して乗り換えられるかも…。
キーボード面の両サイドにはスピーカーが配置されています。チューニングはもちろんBang&Olufsen。音質にもかなり期待ができそうです。
それと、タッチパッドについている物理クリックボタンの位置にも注目です。これもまたThinkPadと同じレイアウトです。
側面と入出力ポートの配置です。
3.EliteBook 840 Aero G8 スペック
HP EliteBook 840 Aero G8は11月販売開始予定で、11月1日現在まだ販売がスタートしていません。製品ページ記載の価格はWi-Fiモデルが税込み187,000円から、LTEモデルが税込み220,000円から、となっていますが、実売期には多少の割引が適用されるのではないか、と思います。
ここまで製品の内容を確認しながら記事を書いてきましたが、「これ、やべえ…」というのが正直な感想です。ビジネス用のモバイルノートとしての仕上がりはThinkPadに全く引けをとっておらず、セキュリティ機能に関してはThinkPadよりも数段上だろうと思います。
さすがHP法人PCのトップブランド「EliteBook」のニューモデルですね。ウインタブ読者のメイン・モバイルノートとして非常に魅力的だと思います。冬のボーナスで行っちゃいます?(私は自営業者なので冬のボーナスはありませんけどね)
4.関連リンク
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